宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

次年度に向けて日本なしにおける黒星病の防除対策講習会が開催されました

2017年12月01日 15時02分41秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 利府町では約24haでなしが栽培されており,「利府なし」として全国的にも有名な産地となっています。近年,黒星病の被害が増加傾向にあることから,利府地区梨部会は,平成29年11月16日に次年度の栽培に向けて「黒星病の防除対策講習会」を開催しました。
 講習会は,宮城県農業・園芸総合研究所の大場主任研究員を講師に招き,黒星病多発生要因と防除対策について講義を受け,黒星病の第一次伝染源を除去することが重要である旨説明がありました。また,その対策として平成28年度(~平成30年度まで)から試験している「落葉処理」についても説明を受けました。
 講義の後は,なし生産者のほ場において,「落葉処理」(すき込み)の実演会が行われ,すき込む深さやすき込み後の落葉の様子を確認しました。また,生産者からは,実演された方法以外の様々な落葉処理の方法が提案される場面もあり,非常に有意義な講習会となりました。
 

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

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消費者を意識した販売のポイントを学ぼう!~みやぎ農業未来塾(5回目)~

2017年12月01日 13時32分58秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成29年11月21日(火),亘理農業改良普及センターを会場に新規就農者や若手農業者を対象とした第5回農業未来塾を開催しました。
 スカイラーク・アワノの粟野敏夫氏を講師として招き,「加工品開発や対面販売等における体験をふまえた成功の秘訣」と題して,イベント等による対面販売の取り組みや顧客対応の体験から得た成功するためのポイントを学びました。
 粟野氏は,美里町の農家の長男として生まれ,一時は上京してメディア関係の職に就いたものの,東日本大震災により故郷や農業に対する気持ちが高まり,帰郷して自家産の大葉を原料に加工品を開発し,イベント等での対面販売を開始しました。講義では,商品開発するために研修会に参加したことや資金調達に苦労したこと,クレームは商品のファンであるお客様からのアドバイスであると考えたらストレスではなくなったこと,様々な人との出会いからリピーターや口コミでの販路拡大につながったことのお話がありました。
 また,情報提供として宮城県農業・園芸総合研究所より消費者マーケティングによる商品開発のステップやコンセプトシートの作り方,直売所を利用する消費者の意識について説明がありました。
 参加者からは,直売における価格設定の仕方や,実践的な商品開発の質問があり,直面している課題を解決できる機会となりました。

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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亘理名取4Hクラブ員が東北農村青年会議にてプロジェクト発表しました。

2017年12月01日 13時30分53秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 11月1日(水)~2日(木),岩手県花巻市において東北農村青年会議岩手大会が開催されました。この大会は,東北六県の農業青年約200名が参加し,日ごろの農業経営や農村生活で得た知識や技術,プロジェクト活動の成果を相互に交換することを目的に毎年開催されているものです。
 本大会へは亘理名取地区農村青少年クラブ連絡協議会(亘理名取4Hクラブ)からも6名が参加し,鈴木好信さんが宮城県代表としてプロジェクト発表を行いました。鈴木さんは,いちごの宮城県オリジナル品種である「もういっこ」を鉄骨ハウスの高設ベンチで栽培しており,12月の相場が高い時期の収量を高めるために,定植後のクラウン冷却を活用した取り組みを発表しました。取り組みの結果,年内収量は3割以上向上し,増加した売上から取り組みに要した経費を差し引いた所得もプラスとなることを示しました。
 審査の結果,残念ながら東北代表として全国大会に出場することはできませんでしたが,鈴木さんは1年以上前からプロジェクト発表を準備する中で,他のクラブ員や関係機関からたくさんの協力や応援をもらえ,感謝の気持ちと大きな自信につながったようです。
 翌日は,3コースに分かれた視察研修が開催され,農業法人やワイナリーなど先進的な経営体の取り組みを研修することができ,充実した大会となりました。

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

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