近年,安全・安心な農作物への関心が高まる中,それぞれの生産工程を「みえる化」して第三者機関に審査してもらう「GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)認証」取得が進められています。美里農業改良普及センター管内では,既に2法人で第三者認証GAPを取得しており,さらに新規に取得を目指す経営体がいるなどGAPに対する関心が高まっています。
そこで,平成30年6月5日(火)にJAみどりのと共催でGAP研修会を開催し,いちごでJGAP認証を取得している山元町の(株)一苺一笑を視察し,生産者や関係機関職員など合計31名が参加しました。
(株)一苺一笑では,人材育成のために社員主導でGAP取得に取り組み,併せてICT化も積極的に進めており,GAP記帳のデータ化やタブレットを使った選果作業の把握によってGAP取得後は労働時間が大幅に削減されて社内整備や清掃に時間を使えるようになったとの説明がありました。
実際に整理整頓された施設やGAP導入の効果を目の当たりにした参加者からは,自分の経営に取り入れられることはないか真剣に施設を見学するとともに積極的に質問をしていました。
普及センターでは,GAPの取得拡大と定着をプロジェクト課題として位置付け,新規に取得を目指す経営体には施設管理や書類作成などを中心とした支援を,取得後の経営体には適切な運用管理やランクアップに向けた継続支援を行っていきます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225