県では,農業用ドローンや生産管理システムなどのアグリテックの導入を検討中または導入間もない農業者を対象に,専門家が活用方法を助言する「アグリテックアドバイザー派遣事業」を行っています。
登米市の株式会社石ノ森農場では,売上や生産にかかるデータの見える化と社内共有を目的とした生産管理システムの導入を検討しており,この事業を活用しました。
令和4年1月以降,生産管理システムの提供会社がアドバイザーとなり,システムの特徴や活用方法についてのガイダンスを行ってきました。
3月1日に行われた3回目のガイダンスでは,スマートフォンで売上データを閲覧・入力する方法が解説され,実際に社員が入力を行いました。
入力された売上データは得意先別・品目別・規格別などにグラフ化され,売上を多角的に捉えることができ,社員が各々のスマートフォンから同じデータにアクセスすることで,情報共有も可能になることがわかりました。
社長や社員は「入力が簡単で手間が少ない」「社内で同じ情報を見ながら議論するための第一歩が進みそうだ」と手応えを感じていました。
アグリテックは費用が高額なものも多く,導入を迷うこともあるかと思います。普及センターでは,今後も専門家派遣を通じて,アグリテック導入の後押しをしてまいります。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522