平成28年1月20日(水),岩沼ハウス組合(組合員7名)の促成きゅうり現地検討会が開催されました。各組合員の圃場7ヶ所を巡回しながら現在の生育状況の確認や,今後の栽培管理について検討を行いました。
名取市・岩沼市のきゅうり生産は東日本大震災による津波被害や近年の燃油価格高騰,高齢化等で作期が遅くなる傾向が見られます。このような厳しい情勢の中で,岩沼ハウス組合では12月上旬~12月中旬に定植,1月下旬~2月上旬以降に出荷する従来の作型を維持しています。
活着までのハウス内温度を高く管理していたため,きゅうりの茎が徒長気味でしたが,今回巡回した段階では締まった株にできあがっていました。講師の(株)埼玉原種育成会松本充所長代理から,日照量が落ちてくる今後の管理のポイントとして,圃場の温度を保ちながらできるだけきゅうりに日光を当て,光合成を促進させる管理が必要であるとアドバイスがありました。
当普及センターからは今作の気象条件や,べと病,アザミウマ類,コナダニ類等の病害虫防除と,農薬の使用方法について説明を行いました。
普及センターでは,今後も技術指導と情報提供を継続し,安定的な営農活動を支援してまいります。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
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