去る2月9日に,JAみやぎ登米なす部会の栽培講習会に出席し,土づくりと天敵利用について講習を行いました。
多くの生産者のほ場では長年のなす栽培による塩類集積が見られ,中には生育障害の症状が発生している方もいます。毎作ごと,土壌分析結果を基に減肥するよう指導していますが,積極的に土壌中に残った肥料分を減らしていく必要があります。今回,なすの後作に無施肥でサニーレタスを作付した生産者に御協力いただき,サニーレタス栽培前後の土壌分析の結果と,「なす単作」と「なす+サニーレタスの年二作」との販売金額を比較した結果を示しました。来年度以降も冬期の葉茎菜類の作付を勧め,生産者の土壌改良による生産性と収入の向上を図っていきます。
また,部会では環境に配慮した農作物の生産を図るとともに,夏期の防除作業の省力化を目的とした天敵製剤の利用を勧めています。今回の講習会では改めて天敵利用上の注意点を伝え,技術の見直しを図りました。
今後も魅力ある産地の維持のために,更なる栽培環境の改善を図る支援を行なっていきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522