美里農業改良普及センター管内では、稲作経営の大規模化に対応した省力化のため、湛水直播及び乾田直播の取組が拡大しています。大崎市鹿島台の大沼ファームでは、今年度初めて直播栽培に取り組むため、普及センターで技術支援を行っています。
前年度に普及センターから各直播栽培の特徴などを説明し、ほ場条件や所有機械など考慮して「べんがらモリブデン(通称:べんモリ)」による湛水直播に取り組むこととしました。農閑期には古川農業試験場の見学会や研究員の説明を受けるなど、知識を深めてきました。
今年は春から気温が高く、コーティング種子の芽の動き出しが早い傾向にあったものの、代かきを順次行って準備が整ったほ場から播種作業を行いました。
普及センターでは、試験場と連携しながらコーティング種子の取り扱いについてアドバイスを行ったほか、播種作業時には現地にて播種状況や薬剤散布の実施確認を行うなど、確実な作業の実施について働きかけました。大沼ファームの経営者も、育苗を行っていた昨年度までと比較して省力化の効果を実感していました。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225