わさびの消費量は近年海外で急増していますが、国内では西日本の産地を中心に温暖化による気温上昇等で生産量が減少し、深刻な原料不足となっています。
このため、夏季冷涼な東北地域での生産拡大が期待されていることを受け、大崎農業改良普及センターでは、わさび加工メーカーの金印株式会社(名古屋市)と連携して大崎市、加美町、色麻町に栽培実証ほ場を設置し、わさび栽培の普及に取り組んできました。
今後のさらなる栽培の拡大に向け、令和5年7月7日に、関心の高い農業者を集めた現地検討会を開催しました。加美町の実証ほ場では、試験栽培に取り組んでいる生産者から、「宮城県では初めての畑わさび栽培ということもあり、寒冷紗の設置や害虫防除等、工夫しながら栽培している」という説明があり、創意工夫してわさび栽培に取り組んでいる様子を紹介しました。参加者の中には、「所有する林間地や休耕地で取り組んでみたい」など、わさび栽培に意欲的な発言も聞かれ、今後のさらなる普及拡大が期待されます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910