「吟のいろは」は2020年にデビューした宮城県オリジナルの酒造好適米です。「吟のいろは」で醸したお酒は、柔らかくふくよかな味わいに仕上がると、県内の多くの酒蔵から期待されており、栽培面積が全県で拡大しています。
6月27日に県みやぎ米推進課の主催で「吟のいろは」の栽培研修会が開催されました。生産者や関係機関など約35名が出席し、大崎市松山地域のほ場で生育状況を確認しました。
普及センターからは、今年度の天候を反映して生育量が早めに確保されていることや、今後の防除作業や適期追肥などについて説明しました。古川農業試験場からはこれまでの栽培データに基づき、目安となる生育量の範囲を目指すことで品質と収量が両立しやすいこと、産業技術総合センターからは出穂後の気温が米質に影響しやすいことや「吟のいろは」の吸水特性について説明がありました。食産業振興課からは「吟のいろは」のお酒が新酒鑑評会で優秀な成績を収めたことなどが報告されました。
普及センターでは、酒米などの地域の特色ある米作りを今年度の重点活動に位置付けており、引き続き生産者全体の技術向上に取り組んでいきます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225