宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「南三陸アグリネットワーク21」で経営発展に向けた情報交換会

2010年09月22日 09時00分01秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 9月3日,気仙沼市八瀬で「南三陸アグリネットワーク21」会員による情報交換会が行われました。
今回は会員で,農外から新規参入し唯一果樹栽培を行っている田島憲司さんが運営している観光ブドウ園の状況について,開園からの経緯や経営方針について説明を受けました。ブドウ園は田島さん本人のみで管理・経営をしていますが,これまでの苦労話や経費節減の工夫や今後の目標を熱く語られていました。さらに参加した会員からはサポーターや出資者の募集など農園運営への提言が出されました。昼食には地元のソバを堪能し,改めて気仙沼地域の良さを確認することとなりました。
 普及センターでは今後とも会員の経営能力の向上や地域農業発展への意識高揚を目指した取組を支援していきます。


本吉農業改良普及センター
    先進技術班
TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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農産物直売市とレストランが協力しかぼちゃ料理の試食会が開かれる

2010年09月17日 20時26分58秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 8月31日,気仙沼市リアス・アーク美術館内のレストラン「キッチンスペース夢の舎」でかぼちゃ料理の試食会が開かれました。
 近年気仙沼市内の中山間地では,直売市等に農産物を出荷する生産者の間で,栽培管理の手間が比較的少なくて済むかぼちゃの作付が増えています。「コリンキー」「バターナッツ」等の珍しい品種を栽培する生産者もいますが,それらの美味しい食べ方がよく判らず,直売市を訪れる客へどう説明するかが悩みの種になっていました。
 相談を受けた普及センターでは,「キッチンスペース夢の舎」を運営するNPO法人へレシピの作成を依頼するとともに,農業者らが提供したかぼちゃを使って,プロが作った料理を味わう試食会を企画しました。
試食会には「にいつき軽トラ市」の出店者である女性ら7名が参加して,スープや羊羹,揚げサラダなどの美味しいかぼちゃ料理を堪能しました。参加者からは多彩で意外な調理方法に驚き,かぼちゃを販売する際に大いに参考になった,という声が聞かれました。
 料理人の側からは,地元の農業者たちと交流を持てたことが嬉しく,今回のレシピは季節の定番メニューとしたい,という意向を伺いました。
普及センターでは今後とも,農業者と実需者を結んで農産物の付加価値を高める,農商工連携への取組を支援していきます。

担当:本吉農業改良普及センター地域農業班

TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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南三陸町童子下集落で野菜栽培講習会が開かれる

2010年09月17日 20時22分50秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 9月7日,南三陸町童子下集落の集会所で,地元住民らを対象にした野菜栽培講習会が開かれ,(株)渡辺採種場瀬峰農場の渡辺農場長を招いて講演を行いました。
 この講習会は,近年活発な農産物直売事業等で販売する野菜の生産量を伸ばすため,本吉農業改良普及センターと童子下集落協定の共催により開催したものです。
 当日は,渡辺農場長からほうれんそうやちぢみ雪菜,三陸つぼみ菜など秋冬野菜の特性と栽培方法について説明を受けた後,昨年ちぢみ雪菜の市場出荷に初めて取り組んだ童子下集落の女性グループ「ビーンズくらぶ」から,栽培経過や売り上げ実績に関するプレゼンテーションを行いました。
 参集者らからは講演や発表の内容への様々な質問が出ており,冬場不足しがちな直売所等での野菜生産について多くのヒントを得たようです。
 普及センターでは今回の講習会のように,中山間地域の活性化と直売活動等の拡大に向けた支援を今後とも続けていきます。

担当:本吉農業改良普及センター地域農業班

TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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美里管内の食材,仙台市内有名ホテルで,さらに輝く。

2010年09月17日 17時51分39秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 美里農業改良普及センターでは,農商工連携支援事業を活用し,美里管内の農産物の販路拡大に向け,首都圏及び仙台圏のホテル等と連携し,契約販売,流通経路の検討,レシピ作成を行っています。
 その一環として,ホテルメトロポリタン仙台のシェフ,職員を生産現場に招き,食材の魅力を伝えると共に,流通業者への働きかけを行い,販売に結びつけました。また,生育中だったものについては,後日,生産物を持込み,シェフに評価して頂き,次への販売につなげています。
 今回紹介した主な食材は,中玉トマトジュース,しそ巻き,長茄子漬,水菜,小葱,スイートコーン,枝豆等で,生産者の方々はシェフ達からの生産物に対する高評価に自信を持つとともに,その期待を裏切らぬよう,気を引き締めていました。
 これをきっかけに,しそ巻き,長茄子漬,スイートコーン等の取引きが,さっそくスタートしました。
 普及センターでは,今後も旬の生産物の情報を実需者へ発信し,流通業者も巻きこんだ形で,販路拡大支援を行っていきます。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


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グラウンドカバープランツで,けい畔除草の労力軽減を図ろう

2010年09月16日 13時57分00秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成19年4月1日に集落ぐるみ型で設立された大崎市の西荒井上営農組合は,構成員30戸,水田面積44.77ha,水稲と転作大豆で集落営農に積極的に取り組んでいます。高齢化にともない,水田けい畔や水路法面の除草への負担が増大しつつあるため,対策としてグラウンドカバープランツを試験的に導入しました。草種は古川農業試験場で実績のあるティフブレアを選定。平成22年6月22日の定植後,高温で日照時間の多い天候が続き,暖地型牧草であるティフブレアの生育に適していましたので,8月下旬には法面の全面を覆い,草刈りの労働力が大幅に軽減され,生産者も大満足の結果となりました。来年以降,順次,他の水田のけい畔にもティフブレアを広げていく計画です。
<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910

9月10日 法面の全面が被覆

6月22日 定植時

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第2回宮城県農作物異常気象対策栗原地方連絡会議幹事会の開催について

2010年09月15日 10時41分39秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成22年8月9日に栗原合同庁舎で,宮城県農作物異常気象対策栗原地方連絡会議幹事会が開催されました。幹事会には,管内の県関係機関及び構成員の栗原市,栗原市農業委員会,JA栗っこ,NOSAI栗原の代表が出席しました。
幹事会では,はじめに普及センターから,7月以降の高温により水稲の生育が平年より早まっていること,仙台管区気象台が発表した1カ月および3カ月長期予報でも高温が続くとされていること,過去の例から本年のような気象経過を示した年には,米の品質低下があったことを説明しました。
県の関係機関である農業農村整備部からは,管内3カ所のダムの貯水状況の説明がありました。
このような状況を踏まえると,本年の稲作は品質の低下が懸念されるため,その対策方法について確認するとともに,地域の実情に合わせた最善の対策が実施されるよう各関係機関からも指導することを確認しました。
水稲以外の作物でも,高温による影響が見られることから,その状況を情報提供するとともに,対策について確認しました。
最後に,農作物だけでなく,生産者自身も熱中症にならないよう留意しながら作業にあたるよう呼びかけることを申し合わせ,会を閉じました。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター  先進技術班 
TEL:0228-22-9437     FAX:0228-22-5795


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「キャベツを取り入れた集落営農の発展支援」

2010年09月15日 10時15分45秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 栗原市高清水地区の萱刈営農組合(組合長:武田孝太郎,組合員12名)は平成19年4月に設立した集落営農組織で,普及センターでは平成21年度からプロジェクト課題に取り上げ,集落営農の発展へ向けた活動を支援しています。
 平成21年度に実施した組合員へのアンケート調査の結果,野菜栽培への志向が比較的高いこと,また契約栽培など安定した販路と販売価格が得られる品目導入を望んでいることがわかりました。そこで,平成22年度は土地利用型野菜であるキャベツの「省力栽培体系技術実証ほ」を設置し,営農組合への野菜導入を支援しています。
 平成22年8月23日にはセルトレイによる機械移植と殺虫剤の苗シャワー処理を組み合わせた「省力栽培体系実証ほ」の移植実演会を開催しました。当日は14名が参加し,手植え,手動機械による移植,セルトレイによる機械移植をそれぞれ体験,移植の省力性を体感しました。また,皆で取り組む作業の楽しさを実感,組織ぐるみの野菜栽培への関心を高めることができました。
 さらに,安定した販路と価格を確保するため,農業・園芸総合研究所と全農みやぎによる「加工・業務用野菜等モデル地区実証試験」にも取り組んでいます。これは,市場で需要があり単価の高い4,5月どりのキャベツ栽培の適性を把握し、技術確立を目指すもので,実需者の評価も行う予定です。
 9月4日には夫婦ぐるみの視察研修を実施,さらにキャベツ栽培の検討会を開催するなど,今後も組織ぐるみで取り組む野菜栽培の導入を支援していきます。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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飼料用トウモロコシ畑にクマ被害回避のため電気牧柵を設置

2010年09月14日 10時08分46秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 管内では,野生獣による農作物被害が近年,拡大しつつあります。特に,山間部にある大崎市鳴子の上原開拓地区は酪農地帯であることから,飼料用トウモロコシの栽培が盛んで,クマによる農作物の被害面積が急増しています。地元の酪農家から,被害を回避するための対策を求められたことから,地域に適応した飼料用トウモロコシの品種の選定試験も兼ねて,クマ被害回避のための試験ほを設置することにしました。クマはトウモロコシの子実が大好物であることから,まず,外周にソルガムを栽培して見えにくくした上で,電気牧柵を設置する計画をたてました。試験ほの酪農家は,生協に生乳を出荷する関係で,原料中に,内分泌攪乱化学物質を含まない除草剤の使用が義務づけられていましたが,その薬剤によりソルガムが枯れてしまうというアクシデントが発生しました。しかし,3種類の電気牧柵線を,その特徴(電流の強さ,視覚)を活かして約600㍍にわたって張った効果のため,お盆前には全品種が出穂揃いとなり,9月下旬の収穫調査まで三週間未満となった現時点まで,クマが電気牧柵の周囲に近づいた形跡はあるものの,いまだ被害はありません。近隣のほ場では,8月中旬からクマによる被害の報告があるため,不安は隠せませんが,このまま何事もなく推移して欲しいと考えています。普及センターでは,良好な試験結果が出れば,管内で獣害に苦しむ農家に対して,電気牧柵の普及啓発を図ってまいります。
 <連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター先進技術班
 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910

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「日本料理に学ぶもてなしの心」~キャリアアップ研修会を開催~

2010年09月13日 09時20分30秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 9月7日に,本吉普及センター管内女性起業者である『ひころレディース』と南三陸町内の女性起業志向者を対象に,第2回キャリアアップ研修会を開催しました。今回は,松島町にある伊達懐石料理「雲外」で精進料理提供の心構えと,大崎市鹿島台のデリシャストマトファームカフェで特産品を活かしたメニュー作りについて研修を受けました。
 伊達懐石料理「雲外」では,日本料理の起源と精進料理の意義について説明があり,おもてなしの心をどう表現するかなど,高いプロ意識による接客について伺いました。続いて季節感を大事にした料理をいただき,参加者は盛り付け方や器の使い方を熱心にメモしていましたが,特にかぶを使った煮物については,「かぶの代わりに大根ではどうか」,「八丁味噌の代わりに仙台味噌ではどうか」など話が弾み,今後のメニュー開発に多くのヒントを得た様子でした。
 デリシャストマトファームカフェでは,特産品のトマトを使ったカフェメニュー開発の苦労話などを聞き,トマトジュースやトマトジャム,トマトのジュレなどバラエティーに富んだメニューに参加者全員が感心していました。
 今後も普及センターではひころレディースを中心に,地域資源を活かした多彩な起業活動に取り組む女性起業者を支援します。

本吉農業改良普及センター
地域農業班
TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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仙南地域農業振興戦略会議を開催

2010年09月09日 08時30分00秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援
 仙南地域農業振興戦略会議は、平成19年2月、『仙南地域における「農業経営及び技術向上並びに農村活性化等に関する指導」の一体的取り組みを実施し、地域農業の発展向上に資すこと』を目的に、みやぎ仙南農業協同組合と普及センターを構成員として設置され、今年度で4年目を迎えました。
 平成21年度には、当地域の農業産出額の約半分を占めている畜産に係る関係機関のより一体的な指導の必要性を考慮し、大河原家畜保健衛生所にも構成員に加わっていただき、組織の拡充を図りました。
 9月3日に開催されました今年度第1回目の会議では、仙南地域の地方卸売市場の合併による2市場の廃止に伴う出荷者への支援方策や、小麦新品種「あおばの恋」の生産及び加工振興の方策等について検討するとともに、口蹄疫に対する対策と体制整備及び地産・地消フェア等の地域イベント、並びに各関係機関主催の研修会等の開催について情報交換を行いました。
 会議では、戦略会議構成員職員を対象とする研修会や、野菜や花き・畜産等6つの分野ごとの職員による専門部会の開催も決まり、構成員職員の資質向上や、専門分野ごとの緊密な連携を図りながら、今年度の活動を進めてゆくこととしております。


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 技術次長(総括担当)   
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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