宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

栗原繭(まゆ)加工研究グループが第一回繭細工講習会を開催しました

2012年03月19日 14時16分15秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成24年3月14日(水),栗原合同庁舎内で,栗原繭(まゆ)加工研究グループ(会長:熊川昭子氏,会員6名)による平成24年度第一回繭細工講習会が開催されました。当日は会員5名が参加し,繭細工の技術研鑽を目的に繭を用いた人形作りや繭加工技術についての意見交換を行いました。

 講習会では,人形の見本品や会員が制作した試作品等を参考に,会員相互にアイディアを出し合いながら人形作りに取り組みました。人形の髪の毛として繭を千枚通しで薄く剥いで鋏で刻んだり,頭部や胴体として繭を鋏やカッターで整形してボンドで固定する作業を経て,素朴で可愛らしい人形が完成しました。
 今回は人形の制作を中心とした講習会でしたが,当グループでは皐月や桜等の季節折々の花を制作し,盆栽や籠盛りにして販売を行うなど,幅広い繭細工を制作しています。
 講習会の終了後,繭の染色技術や繭細工を彩る小物作りについて,情報交換を行いました。会員は繭細工を引き立てる材料としての布や和紙,ワイヤーの使い方についても関心が高く,活発な意見が交わされました。また,現在は繭を単色で染色していますが,いずれはぼかし染めについてもチャレンジしていきたいとの意見がでました。どちらも,今後の勉強会のテーマとしていきたいと考えています。
 今回の講習会で得られた技術や意見を活かし,当グループではこれからも繭細工の技術研鑽と制作販売に向けて取り組みます。
 普及センターでは,今後も繭加工技術の向上と販売に向けて支援を行います。
  

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437       FAX:0228-22-6144


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小野田種子生産組合総会開催。今年の水稲播種が始まります!

2012年03月19日 08時29分00秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 3月3日に小野田種子生産組合「第50回通常総会」が開催されました。小野田種子生産組合は,大崎地区の4つの水稲採種場の1つで,「ひとめぼれ」を48.8ha,「まなむすめ」を27.0ha,「げんきまる」を1.0haを作っている歴史ある組合です。総会は,生産者21名,石山敬貴衆議院議員,加美町農林課長,JA加美よつば常務理事,JA加美よつば職員,大崎農業改良普及センター職員が参加しました。  工藤組合長の挨拶では,震災から1年経ったが放射能汚染で牧草飼料の基準が見直されること,去年採種ほ場周辺で,ばか苗感染のない種子を作るという観点から採種出来なかったほ場がある等,課題がいくつかあるが,再出発という意味も込めて今年度の採種をスタートさせようとお話がありました。石山議員からは,牧草に替わる代替飼料の費用や除染費用は全額保障されること,根のセシウムの吸収メカニズム等について説明がありました。加美町農林課長からは,土壌のセシウム含量調査,空間放射線量調査の結果をもとに,放射能汚染がより多い場所3300haに塩化カリウムを散布するという話がありました。組合員からは,ばか苗病対策の徹底をJAにお願いしたい,集落営農や法人化を目指してはどうかという意見,今育ってきている若い後継者が1年を通して働ける仕組みがないか等の意見が出され,活発な意見交換がなされました。  総会終了後は,組合員個々の採種の面積配分についてと栽培講習会が行われました。栽培講習会では,大崎農業改良普及センターから,優良種子生産のための留意点とともに,審査前の周辺ばか苗の確認について,H24年から新たに日程を示し,7月中旬に採種ほ場の周辺のばか苗の状況を確認する予備審査を行うということを伝えました。組合員一同それに向けて周辺ばか苗の抜き取り等を行い,優良種子の生産を目指します。  大崎普及センターでは,来年度に種子生産組合をモデルとしたプロジェクト活動を展開し,さらなる優良種子生産を支援していきます。 <連絡先>  宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班  TEL:0229-91-07256~7 FAX:0229-23-0910

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仙南地域農業振興セミナー “今こそ 仙南に元気農業を!”

2012年03月16日 11時37分51秒 | その他

 東日本大震災により,沿岸部の農業生産基盤が喪失し,さらに福島第一原発事故による放射能に対する不安により,農業者の生産意欲の減退が懸念されています。これらを払拭するために,平成24年2月28日(火),みやぎ仙南農業協同組合と共催で白石市文化体育活動センターに於いて「仙南地域農業振興セミナー “今こそ 仙南に元気農業を!”」を開催したところ,340名の参加者がありました。
 はじめに,俳優で (有)青空市場を主宰する永島敏行氏に「仙南に“元気農業の種をまこう”」と題して基調講演をしていただきました。
 ご自身の農業体験を通して,農業(食糧)生産の大切さを実感し,農業に興味を持つようになり,もっと農業に携われないかという思いから生産者と消費者を結びつける市場を始たという話がありました。
 放射能への風評被害については,最近,消費者の反応も徐々に冷静になってきており,対話を通して信頼関係を築きながら今後も農業者をサポートしていきたいと熱い思いを語っていただきました。

 続いてトークショー「今こそ 仙南に元気農業を!」では,永島敏行氏,東北放送株式会社の佐藤敏悦氏,株式会社パイロットフィッシュの五日市知香氏の3人で仙南農業を元気にするための方策などについて対談をしていただきました。
 農業技術は確かなものがあるのだから,受け身でなく,あきらめずに前向きに取組み,自ら情報を発信していくことが大事であると,エールをいただきました。  

 東北放送のインタビューで参加者からは,「永島さんたちの話を聞いて元気と勇気をもらいました」という感想が寄せられていました。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター   
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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平成23年度野生鳥獣被害防除技術研修会

2012年03月16日 11時29分38秒 | その他

管内において鳥獣害による農作物被害が年々深刻な問題となっていることから,農業者,猟友会等を対象に平成24年1月31日(火)に大河原合同庁舎にて野生鳥獣被害防除技術研修会を開催したところ,128名の参加者がありました。
 はじめに筑波大学生命環境科学研究科の藤岡正博准教授から,「鳥類の被害及びその防除対策」について講演いただきました。
 鳥類被害については,ネットで囲わない限り,被害はなくならず,捕る以外に減らす方法はないとのお話でした。
 続いて株式会社 三生の和田三生代表取締役からは,「イノシシの被害対策」について講演していただきました。
 イノシシは,農作物がない時期は山の土を掘り返して植物の根を食べるので放射性物質を吸収しやすい傾向があり,狩猟者の捕獲意識が低下している状況にあります。
  箱わなを仕掛ける場合は,農地から離し(近くに置くと餌付けしてるようなもの),獣道から少し外すこと(獣道にまともに置いたら,異変に気づく)方が捕獲率が上がること,また,捕獲技術は、自分だけの利益とせず、担い手(技術の後継者)を育てていくことの重要性を説いておられました。
 イノシシ肉の利活用では,製品として売るためには,衛生的に処理しなければ売れないことから処理技術を高める必要があるとのことでした。

  研修会終了後もイノシシ肉の解体,加工について参加者から講師へ個別に質問され,具体的な研修内容で参考になったという感想をいただきました。
 今後も圏域全体で情報を共有しながら防除対策に取り組んでいきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター   
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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活き活きパートナーシップ研修会を開催しました。

2012年03月16日 09時15分34秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 平成24年3月9日に,アグリレディーズネットとめ,登米地区農村生活研究グループ連絡協議会,登米農業改良普及センターの共催で,「活き活きパートナーシップ研修会」を開催しました。この研修会は,女性農業者が今後ますます地域の担い手として力を発揮するために,男女共同参画や家族経営協定について理解を深めることを目的として開催し,登米市の女性農業者13人が参加しました。
 研修会では,2人の講師から講演をしていただきました。登米市企画部市民活動支援課の星名主事からは,「登米市の男女共同参画推進について」と題して,男女共同参画推進のための市の条例や政策について詳しく説明していただきました。また,県農林水産部の伊藤主任主査からは,「県内の家族経営協定締結状況について」と題して,エコファーマー取得や家族の結婚を機に家族経営協定を締結した事例を織り交ぜながら,分かりやすく説明していただきました。
 講演終了後は参加者で意見交換を行い,「自分の家庭でも家族経営協定を結びたいので,勉強会を開催して欲しい」,「女性だけでなく男性も一緒に勉強会に参加し,双方が理解を深めるべき」などの意見が出ました。
 家族経営協定は,家族間で役割分担を明確化し,お互いに支え合って一緒に農業経営を行うための手法です。普及センターでは家族経営協定の勉強会などを通じて,今後も男女共同参画推進に向けて支援していきます。

 

 〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603
  FAX:0220-22-7522


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くりはらスプレーマム研究会が通常総会及び研修会を開催

2012年03月15日 15時04分39秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 去る2月29日,くりはらスプレーマム研究会(会長:高橋伸勝氏,会員15名,平成8年設立)による通常総会及び研修会が,栗原合同庁舎内で開催されました。当日は,会員12名の他に,関係機関としてJA栗っこや美里農業改良普及センター,大崎農業改良普及センターの職員が出席しました。

 開会にあたり,高橋会長から,“春先の震災から始まり,夏期の高温による開花遅延や原油代の高騰など,花を取り巻く情勢は今年度も厳しさを増している。お盆やお彼岸などの花の需要期にしっかりと出荷できるように勉強し,今回の研修会でも活気のある討論をしよう”との挨拶がありました。
 来年度には,6月に先進地視察研修会や7月に現地検討会,11月に栽培講習会等を開催し,それぞれへの参加を通して栽培技術の向上に向けて取り組むことを確認できました。
 また,普及センター職員から,病害虫防除についての情報提供が行われました。
 総会の後には,ジャパンアグリバイオの山寺氏より,新品種の紹介がありました。会員一同は,高温に強い品種や発色が良い品種,茎葉が充実する品種などへ活発な質問を行い,会員間で意見交換を行いながら,それぞれの経営戦略にあった品種を検討しました。
 普及センターでは,次年度も関係機関と連携をとりながら,スプレーぎくの安定生産と品質向上に向けて支援していきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437       FAX:0228-22-6144


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除塩水田での稲作技術研修会

2012年03月14日 13時17分15秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 東日本大震災の津波により,仙台湾沿岸の水田も大きな被害を受けました。津波により海水が流入したほ場では除塩や用排水路の修繕が進められており,平成24年には仙台市,多賀城市,松島町で合計約560ヘクタールの稲作が再開できると見込まれています。
 そこで,除塩後の水田における水稲栽培技術を生産者の皆さんに知ってもらうための研修会を,作付再開エリアを管内とする仙台農業協同組合及び各市町役場の協力のもと,2月14日から仙台市内4か所で,また2月27日には多賀城市,3月5日には松島町でも開催しました。
 研修では,平成23年の除塩水田での生育事例や,各試験研究機関の研究成果に基づく栽培管理上の留意点をスライド等を使って解説し,肥料の与え方や水管理について,よりこまやかな作業が必要になることを伝えました。
 研修会への参加者は6か所合計約150人でした。普及センターでは,今後もあらゆる機会を通じて,水稲栽培の再開に向けた生産者への支援をして参ります。


 

 〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8410
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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第5回仙台地方東日本大震災農業復興会議の開催

2012年03月13日 15時33分19秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 仙台地方の農業・農村の復旧・復興対策等を総合的に推進するため,市町村,JA,NOSAI,土地改良区等を構成員とした「仙台地方東日本大震災農業復興会議」を設置しており,3月7日に第5回復興会議を開催し,各市町村の復興状況,復興特区関連計画の進捗状況,放射能対策の取組状況等について協議しました。
 被災地域では農地復旧と機械,施設の整備が進んでおり,復興を果たした生産組織の事例も多く報告されました。
 一方,復興特区関連の取組は市町村により大きく異なっており,更に復興交付金は一部しか認められないなど,課題が浮き彫りになりました。
 放射能対策については,暫定規制値の見直しと技術対策等について,生産者に正確な情報を伝える事を確認しました。 
 普及センターでは,今後とも関係機関一体となって復興支援の取組を進めて行きます。

 

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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「自己の経営を見直しましょう」仙台農業士会研修会

2012年03月09日 14時21分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 仙台農業士会(千葉晃彦会長,会員25名)では,自己の経営を分析し今後の経営の方向性等を明確化させる事を目的に,3月7日に東北大学農学部の協力を得て研修会を開催しました。
 今回は,東北大学大学院農学研究科の安江紘幸先生を講師に,「SWOT分析とBSC法を用いた経営の自己分析」について講義と演習を取り入れた研修内容としました。 今回の研修には,東北大学農学部の学生が参加者を2名ずつ担当し,質問を繰り返し参加者の考えを掘り下げていく手法で,本当に思っていることは何かをつかみ取り,考えをまとめていく作業を行いました。最後に,戦略の明確化を図るため,内部環境の強みと弱み,外部環境の機会と脅威を整理し,戦略項目を導き出す作業を行いました。
 限られた時間の中で自己の経営を見つめ直す作業に戸惑いも見られましたが,自分の考えを整理する手法を学んだことで,これを土台にさらに掘り下げて考えられる自信がついたと感想が寄せられています。
  普及センターでは,大学と連携した活動を今後も支援していきます。

 〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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「平成23年度栗原地域営農塾園芸振興セミナー」を開催しました

2012年03月09日 11時44分22秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成24年2月28日,栗原市志波姫のエポカ21を会場に,JA栗っこ園芸特産生産者協議会,栗原市農業経営・生産対策推進会議,JA栗っこ,栗原市,栗原農業改良普及センターが共催で「平成23年度栗原地域営農塾園芸振興セミナー」を開催しました。
 今回は,「放射能と園芸作物について」をテーマに,茨城大学大学院理工学研究科の高妻孝光教授をお招きし,主な放射線の種類,放射線の性質やベクレル・シーベルトの単位等について大変わかりやすく解説していただきました。また,普及センターからは管内の農作物等の放射性物質の検査結果や放射性セシウムの低減技術対策等について情報提供しました。当日は100名程度の農家の方々が参加されましたが,皆さん真剣な面持ちで講義を聴かれていました。
 普及センターでは,農作物の放射性セシウム低減技術対策を平成24年度の最重要課題として,農家の方々が安全・安心な農作物を消費者にお届けできるよう,全力で支援していきます。

  

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437   FAX:0228-22-6144


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