宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「北浦梨」梨ジョイント栽培接ぎ木研修会の開催

2014年05月13日 11時53分34秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 美里町では北浦地区を中心に大正時代に本格的な梨栽培が始まり,「北浦梨」として県内の梨産地の1つとして知られています。現在,JAみどりの北浦梨部会員は約50名で約15haの栽培面積です。部会では一昨年から省力化・早期成園の目的で梨ジョイント栽培技術導入に向けて先進地視察や苗木養成を進めてきました。
 平成26年4月16日に,管内でジョイント栽培接ぎ木の第1号となる佐々木農園で,宮城県農業・園芸総合研究所の門間上席主任研究員を講師に招き,接ぎ木研修会を開催しました。研修会ではジョイント栽培での接ぎ木のポイントや,接ぎ木後の管理方法について丁寧に解説していただきながら,実際に接ぎ木の実演を行いました。
 今年度,普及センターでは,生育状況に応じた管理の支援を実施する他,関係機関と協力して梨の規格外品を活用した特産品開発の支援を行います。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


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「地域農業再生に向けて」名取市で2つの農事組合法人設立

2014年05月12日 17時39分09秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成26年4月11日(金)に名取市牛野地区「農事組合法人テクノファーム牛野」,4月15日(火)に小塚原地区「農事組合法人ファーム閖上」の設立総会が相次いで開催され,前身の生産組織から生まれ変わり新たなスタートを切りました。

 両法人が営農を行う名取市閖上地域は,東日本大震災による津波被害等で農業機械,施設を全て流失し,農業ができない状況になりました。震災以降両組織は営農再開へ向けて地域一丸となって復旧・復興の活動を展開してきましたが,組合員の共同の利益を確保することを目的として農事組合法人を立ち上げました。法人として農地の権利を取得し,当面は水稲と転作作物など土地利用型作物を生産し,機械・施設を共同利用して水田農業に取り組んでいく予定です。

 設立総会に臨席した関係機関からは「震災により地域農業は甚大な被害を受けたが,みなさんがモデルとなって,震災前以上に農業を発展させてほしい」とエールが送られました。両法人は,生産性の向上とコスト低減などの課題解決を図り,組合員の所得向上と次代の地域農業を担う担い手の育成,地域農業の一層の発展を目指して活動していこうと意欲をみせていました。

 普及センターは今後も組織運営や栽培技術等の指導と助言を行い,活動を支援していきます。

 

 

<連絡先>

宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班

TEL 0223-34-1141  FAX 0223-34-1143


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極早生品種「五百川」作付 2年目へ

2014年05月08日 16時32分03秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 4月25日石巻市桃生地区で水稲極早生品種「五百川」の田植えが行われました。今年度の作付面積は3戸・1法人で約10haとなり昨年度よりも作付面積・栽培戸数とも拡大しました。五百川は,管内で作付けされる中生品種と比較すると約20日早く出穂し,ひとめぼれ等と組合わせて栽培することにより刈取期間が拡大されます。また首都圏の消費者に東北の早場米を8月中をめどに販売できるというメリットもあり,昨年より栽培面積は増加しています。
 今後とも普及センターは高品質な米の生産を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
 TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999


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「なとり春まつり」で名取の花を販売しました

2014年05月08日 16時29分00秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 4月12日(土),「なとり春まつり」が開催され,名取市花卉生産組合では組合員が生産したカーネーションやばらで作った花束とアレンジ商品を販売しました。

 東日本大震災の津波により,名取市の花き生産者は大きな被害を受けましたが,その後ハウスの再建や除塩を進め,平成24年の秋から全戸で出荷を再開しました。普及センターでは,早期の復興を支援するとともに,収益性の高い花き経営を実現するために,平成24,25年度に(株)プランツ・モジュール山口昌哉代表取締役を講師に「花き6次産業化講習会」を開催してきました。今回,販売用の花束やアレンジ作りに参加した組合員は講習会を受講しており,ラッピング方法,色合わせや葉物の使い方を工夫することで消費者から好まれる商品を作ることができました。

 春まつりでは,可愛くラッピングされたミニブーケやアレンジ商品が大変好評で,販売を担当した組合員の女性の方々も手応えを感じており,今後の展開が期待されます。

 普及センターでは,今後も組合で生産された花を用いた商品作り等の技術向上を支援していきます。

<連絡先>

宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

TEL 0223-34-1141  FAX 0223-34-1143


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三度目の家族経営協定調印式~仙台市 松元さんご一家~

2014年05月07日 17時15分19秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 4月25日(金),仙台市の松元隆充さんのお宅で,家族経営協定の調印式が行われました。
 松元さんは,当初平成9年に家族経営協定を締結しました。当時は「後継者」という立場での協定でしたが,その後経営移譲を目前にした平成14年に再締結。今回は再締結後10年を経過し,ライフプランと家族経営協定の内容の見直しを行ったものです。年月を経るにつれ,変化していく家族の状況に対応し,細やかな話し合いを続け,3回目の調印となりました。
 
 普及センターでは,今後も家族の話し合いにより農業経営の発展を目指す農業者を応援します。

 〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8374
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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JA加美よつば玉葱部会 除草機実演会

2014年05月07日 09時21分43秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

  今年度,当普及センターでは,JA加美よつば玉葱部会における機械化栽培体系の導入を支援しています。当部会が生産するたまねぎは,取引業者からの需要が高いものの,生産者の高齢化に伴い,栽培面積と生産量が減少しています。そこでJAでは機械化による省力栽培技術の確立による産地の維持・拡大に取り組んでいます。
 今回は,除草作業の機械化実証として,平成26年4月16日に,加美町の上区城内集落営農組合のほ場において,除草機の実演会を行いました。除草機は(株)キュウホーの麦用除草機4条を,トラクターは畝幅に合わせて車輪幅を変更できる(株)クボタのハイクリアランス仕様の機種を使用しました。
 実演会の結果,短時間で中耕除草できる点は農家から評価されたものの,畝が曲がっている場合機械の調整・操作が難しく,たまねぎ株を傷つけてしまうケースもあり,今後機械作業を想定した圃場作りにも取り組む必要があると感じました。
 当普及センターでは,今後もたまねぎ収穫機・調製機・移植機など一連の機械化実証試験を予定しており,継続して生産者の技術研鑽を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班
 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910


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栗原農業を牽引する「栗原農業士会」の通常総会が開催されました

2014年05月02日 19時04分40秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 4月18日(金)に,平成26年度栗原農業士会(会長:白鳥一彦,会員24名)通常総会及び研修会が開催されました。
  総会では平成25年度事業報告並びに収支決算,平成26年度事業計画並びに収支予算案等が協議され,議案はすべて承認されました。本年度も経営状況相互視察研修会や先進事例視察研修会を計画し,農業士相互の連携強化と研さん,組織活動の促進を図ることとし,あわせて宮城県農業士会主催事業等への積極的な参加や県農業大学校学生の農業体験学習受入に対する協力について確認しました。
  今回の総会を機に,指導農業士の千田滋紀氏(金成地区,鉢物),青年農業士の三浦和栄氏(志波姫地区,トマト),小澤大助氏(若柳地区,きゅうり)の3名が定年により退任され,白鳥会長から退任される農業士の方々へ感謝の言葉が贈られました。また,新たに指導農業士として佐藤悟氏(高清水地区,りんご),青年農業士として千田繁氏(金成地区,鉢物),曽根幸哉氏(志波姫地区,大豆他)の3名が仲間入りし,新農業士から今後の活動にむけた抱負が語られました。
  また,研修会では,栗原農業改良普及センター鹿野裕志所長より「栗原地域の農業及び農村の現状」について,佐野幸一技術副参事より「平成26年度の主なプロジェクト課題」について情報提供をしました。稲作,大豆,畜産,野菜など各部門での生産状況や地域農業の担い手の現状,普及センターが重点的に取り組むプロジェクト課題を紹介し,「地帯間の連携によるリレー方式での野菜周年栽培のアイデアもあってよいのでは」等の活発な意見交換が行われました。研修会終了後の懇親会では,栗原地域の農業への熱い思いを語る懇談が夜遅くまで続き,盛り上がりました。
  普及センターでは今後も栗原農業士会と連携し地域農業の発展と担い手確保育成に取り組んでまいります。

          
<総会で挨拶する白鳥会長><鹿野所長による栗原農業現状の説明><退任農業士へ記念品と花束の贈呈>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404 
FAX:0228-22-5795・6144

 


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