宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

丸森町にイノシシ対策の実証ほを設置しました

2014年05月27日 15時19分16秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

5月18日(日),丸森町の峠集落に猪害対策の実証ほを設置しました。作業には,集落の住民の皆さん10名ほどが協力してくれました。

 峠集落は,これまで猪による農作物の食害や水路の破壊などに度々悩まされてきました。そこで,普及センターでは,今年度のプロジェクト課題として「鳥獣害低減に向けたモデル地区の育成」を設定し,今回は,この一環として実証ほを設置しました。実証ほは,猪害があまりにひどく,今年は水稲の作付けを断念したほ場をお借りし,電気柵と寒冷紗による目隠しで囲い,スイートコーンと枝豆,さつまいもを植え付けし,隣に電気柵で囲わない竹マルチによりさつまいもを植え付けしてみました。

 これまでも電気柵による防除は行ってきましたが,「電気柵+目隠し」が効果的であるとの知見と,竹マルチ栽培は丸森町の豊富な竹を利用できることから試みました。

 また,トウガラシ類も食害を受けないとのことから,これも電気柵の外に作付けし,加工・業務用野菜として地元企業に販売できないか探りながら栽培していきます。

 当日は天気も良く,時折笑い声の聞こえるような和気あいあいとした雰囲気で作業を進めました。今後は実証ほの成果をもとに,集落の皆さんと獣害対策をすすめていきます。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班 

       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「くりはらMMN塾」水稲直播講習会を開催

2014年05月26日 11時38分19秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

  平成26年5月19日(月)に「くりはらMMN塾」水稲栽培向上講座の第3回として,水稲直播講習会を栗原市志波姫間海地区を会場に開催したところ,水稲直播実践者や管内農業法人の社員など約15名の参加がありました。
 現地では,伊豆野農業生産組合の飼料用米「べこごのみ」の鉄コーティング直播を見学しました。
 本組織は,飼料用米の直播栽培は3年目で,初年目「まなむすめ」,2年目「べこあおば」,今年度は「べこごのみ」に挑戦します。倒伏や苗立ち不足など,課題はありますが,飼料用米で最高金額が交付されるよう10a当たり680kgを目指しています。
 講習では,苗立ち数確保のための落水の重要性や倒伏を軽減するための水管理等を中心に,鉄コーティング直播の栽培のポイントを指導しました。
 受講生は,「実際どの程度の収量になるのか?育苗が省略されることはものすごく楽になる。」「今はカルパーコーティング直播を行っている。鉄コーティングの利点が解った。」など,直播栽培への意欲が高まっていました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437  
FAX:0228-22-6144


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

震災後初めて水稲奨励品種決定調査ほの田植えを行いました

2014年05月21日 17時37分42秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 水稲奨励品種決定現地調査ほは,県内に普及すべき優良な品種を選定するため,現地において有望な新品種や新系統を試験的に栽培するもので,宮城県では6つの稲作地帯区分別に1~2か所設置されています。石巻地域でも仙台湾岸地帯の調査ほとして東松島市大曲地区に1か所設置していましたが,東日本大震災で被災したため,平成25年度までの3か年は休止状態となっていました。

 しかし,この度,同地区に設立された農業生産法人(株)ぱるファーム大曲の協力により,以前の場所から約1.5km内陸側に再び調査ほを設置することができ,5月8日に供試系統の田植え作業を実施しました。

 今回の供試系統は,高温登熟耐性や良食味が期待される宮城県古川農業試験場及び福島県農業総合センターで育成された2系統で,対照品種の「ひとめぼれ」とともに,ぱるファーム大曲で育苗された苗を植付けしました。今後は,生育調査や収量調査を実施し,供試系統の地域適合性について検討する予定です。

 

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
 TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校における農業体験学習の支援

2014年05月21日 10時46分13秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 大崎市の古川黎明中学校では,学校近くの農地を借りて「黎明田畑(れいめいでんぱた)」と名付け,農業体験学習を行っています。本年度で9年目を迎えるこの取り組みは,全学年のカリキュラムに取り入れられ,栽培から加工,文化祭での農産物の販売など,活動は年々広がりを見せています。栽培指導は,地元の元指導農業士を中心に,JAや普及センターが協力して行っています。
 平成26年5月13日に2年生による田植え(うるち米,もち米)が行われました。105名の生徒達は次第に泥の感触にも慣れ,楽しんで田植え体験をしている様子でした。田植えの後には,隣の田んぼで徒競走をするなど元気いっぱいでした。
 今後は,6月9日には3年生による,さつまいも,さといも等の植え付けと,1年生による大豆,枝豆の播種が行われる予定です。その後の栽培管理は各学年の田畑委員を中心に行い,収穫物は文化祭での販売を予定しています。また,収穫した大豆で豆腐加工に挑戦するほか,お米は,西アフリカのマリ共和国へ国際支援米として贈られる予定です。年度末には,各学年の田畑委員が,活動に関わった農家,JA職員及び普及指導員を招いて,一年間の活動報告をする予定です。


<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班 
 TEL:0229-91-0727    FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長ねぎ定植現地研修会を開催しました

2014年05月20日 17時21分39秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成26年5月8日,南三陸町歌津地区のほ場で,長ねぎ定植現地研修会を開催しました。南三陸町では平成24年度から業務用長ねぎの作付が始まり,年々面積が拡大しています。研修会には,26年度から新たに作付を始める生産者を中心に20名が参加しました。
 最初に,普及センターから,植え溝の作り方や,施肥方法,生育初期の害虫防除について説明しました。次に,定植器の開発メーカー担当者から,定植器の仕組みや使用方法について解説をいただきました。その後,参加者に定植作業を体験してもらいながら,作業精度を高めるためのポイントを確認しました。
 今年度は,昨年度の倍4haで作付が予定されています。昨年度の反省点を踏まえ,土壌病害対策や適期の追肥・土寄せを徹底し,出荷量の高位安定化に向けて関係機関一体となって支援をしていきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
0226-29-6044


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南三陸町で震災後初の家族経営協定締結!

2014年05月19日 16時37分38秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成26年4月25日,南三陸町役場で,志津川地区で花き栽培を営む及川夫妻の家族経営協定調印式が開催されました。

 及川さんは,平成10年に両親が花き経営の家族経営協定を締結していました。その後に東日本大震災で農業機械やハウス等が被災しました。被災直後から営農再開を決意していた及川さんは,輪ぎく生産者とともに南三陸町復興組合「華」を設立し,平成24年7月には輪ぎく生産を再開しました。

 経営再開から1年が経過し生活が落ち着いた頃から,夫婦二人三脚でやりがいをもって農業経営に取り組めるよう,改めて夫婦で家族経営協定を結ぼうと思うようになりました。経営方針や役割分担,休日のあり方や報酬など,夫婦で話し合いを重ねて約束事を定めました。

 調印式では,南三陸町農業委員会遠藤会長,普及センター小野寺所長の2名が立会人を務め,及川さんから決意表明がありました。

 普及センターでは,今後も地域農業の復興に向け,生産者の経営支援を行っていきます。

 

<連絡先>

 本吉農業改良普及センター 地域農業班

 〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2

 電話 0226-29-6044


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蔵王町「産直市場みんな野」で農薬の適正使用と栽培記録簿の記帳について出荷者会員向けの研修会を開催

2014年05月19日 10時16分07秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 エコファーム蔵王株式会社の農産物直売所「産直市場みんな野」では出荷者会員の交流と生産活動の活性化等をねらいに毎月研修会を開催しています。これから夏秋野菜の作付けが始まる時期であることから,「適正な農薬の使用」と「その栽培記録を記帳しましょう」とのテーマで5月7日に開催し,約30名の会員が参加しました。講師は普及センターで務めました。

 はじめに「農薬の適正使用について」,農薬に関する法律,法令・規制を通じて説明しました。農薬には使用者・農作物・食品・環境の4つに対する安全性が求められ,その評価・確認のもとに登録されていることや,登録に基づいて適正に使用されているか確認するため,地方振興事務所ごとに使用者に対する立入検査を実施していることなど,大河原管内の現状についての報告も行いました。また,農薬使用の記帳だけでなく,栽培の記帳も一緒に行うことで,「みんな野」に来店する消費者への情報提供が的確にでき,商品とともに安心情報も売りにできること,さらに栽培履歴を残すことで重要な生産データの蓄積ができ,その後の栽培に利用できることなどの重要性を説明しました。

 参加者は最初難しい話しかな?と思っていたようですが,わかりやすい説明で,内容の重要性を理解できたので,今後は安全で安心な農産物の生産を心がけていきたいとの感想が寄せられました。

 普及センターでは今後も,講習会等を通じて,「安全で安心できる農畜産物生産支援」を行ってまいります。


H26年3月に実施した研修会の様子

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JAみやぎ登米そらまめ部会の現地検討会が開催されました

2014年05月19日 09時36分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成26年5月9日にJAみやぎ登米そらまめ部会の現地検討会が開催されました。およそ10名の部会員が参加し,普及センターからは生育状況の確認と,今後の栽培管理について指導を行いました。
 登米管内では,約4haほどの栽培面積ですが,品質と反収において県内でも有数の産地として,そらまめを栽培しています。部会では今年度,更なる品質の向上と増収を目標に,は種前に行った土づくり講習会をはじめ,栽培期間の節目ごとに管理のポイントについて,積極的に講習会や現地検討会を開催してきました。
 今年初め,宮城県内における積雪量が例年より多く,秋に定植したそらまめは雪の下で過ごす期間が長くなりました。積雪による防風と保温効果があったためか,春先に不織布を除覆したときは欠株が例年より少ない様子でした。その後,温かい日が続き,越冬後の生育も順調に進み,莢が着きはじめています。今後の管理によって,品質も収量も左右されるため,現地検討会では乾燥時のかん水や葉面散布,病害虫の適切な防除などについて指導を行いました。
 普及センターでは今後も生産者の栽培技術の向上に継続して取り組んでまいります。

〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-6127
  FAX:0220-22-7522


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水稲鉄コーティング直播作業見学会を開催しました

2014年05月15日 13時52分25秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

  本吉普及センターは,平成26年5月14日,気仙沼市本吉町小峰崎地区で「水稲鉄コーティング直播作業見学会」を開催しました。
  今回,管内でほ場整備事業を実施している地区の方々に参加を呼びかけ,水稲直播に関心が高い農業者20名が参加しました。
  見学会では,昨年の生育調査結果や作業時間の短縮について説明を行いました。参加者は,播種機のスピードや作業精度の高さに感心したようでした。
  ほ場整備事業は,平成27年4月の営農再開を目指して工事が進められています。普及センターは,地域営農体制の構築を今後も支援していきます。

 本吉農業改良普及センター 地域農業班
 〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2 電話 0226-29-6044


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「田尻ブルーベリー生産組合」研修会開催

2014年05月13日 13時29分15秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 大崎市田尻地区はブルーベリーを地域水田農業ビジョンの振興品目として位置付け,田尻ブルーベリー生産組合を中心に平成16年から振興を図ってきました。現在では約4haほどの栽培面積となっており,県北部では最大級の産地となっています。
 生産組合では4月24日(木)に研修会を開催し,摘花等の栽培管理や,春先に希望者を対象に実施した土壌調査結果をもとに,ほ場毎の土壌特性に応じた今後の施肥方法について説明を行いました。
 田尻地区のブルーベリーは大玉生産を行っており,市場でも高い評価を得ています。生産組合では,今後,収穫が本格化する前に出荷目揃会を開催し,出荷規格の確認を行う計画です。
 普及センターでは,今後も生育状況等を調査するなど適切な栽培管理の支援を行います。

      美里農業改良普及センター 先進技術班
              TEL 0229ー32ー3115 FAX 0229ー32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする