5月18日(日),丸森町の峠集落に猪害対策の実証ほを設置しました。作業には,集落の住民の皆さん10名ほどが協力してくれました。
峠集落は,これまで猪による農作物の食害や水路の破壊などに度々悩まされてきました。そこで,普及センターでは,今年度のプロジェクト課題として「鳥獣害低減に向けたモデル地区の育成」を設定し,今回は,この一環として実証ほを設置しました。実証ほは,猪害があまりにひどく,今年は水稲の作付けを断念したほ場をお借りし,電気柵と寒冷紗による目隠しで囲い,スイートコーンと枝豆,さつまいもを植え付けし,隣に電気柵で囲わない竹マルチによりさつまいもを植え付けしてみました。
これまでも電気柵による防除は行ってきましたが,「電気柵+目隠し」が効果的であるとの知見と,竹マルチ栽培は丸森町の豊富な竹を利用できることから試みました。
また,トウガラシ類も食害を受けないとのことから,これも電気柵の外に作付けし,加工・業務用野菜として地元企業に販売できないか探りながら栽培していきます。
当日は天気も良く,時折笑い声の聞こえるような和気あいあいとした雰囲気で作業を進めました。今後は実証ほの成果をもとに,集落の皆さんと獣害対策をすすめていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138