宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

平成28年度大崎4Hクラブ農村教育青年会議が開催されました

2016年12月27日 09時36分02秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成28年12月12日,大崎4Hクラブ主催の「大崎4Hクラブ農村教育青年会議」が開催され,プロジェクト発表3題,農村青年の主張2題,クラブ活動発表1題の発表が行われました。
 宮城県指導農業士の佐々木郁郎氏,ウラバタケCafeオーナーの小玉仁志氏,大崎農業改良普及センターの本多所長による厳正な審査の結果,プロジェクト発表の部は手島輝さん,農村青年の主張の部では氏家僚啓さんが最優秀賞に選ばれました。
 審査委員からは,「どの課題についても着眼点が良く,自身の経営に直結したテーマで取り組んでおり,興味深い内容だったが,もう少し数字の情報があるとより良い発表内容になる」との講評をいただきました。
 なお,最優秀賞を受けた2人は,平成29年2月4日に行われる宮城県農村教育青年会議において,大崎4Hクラブ代表として発表することになりました。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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ねぎの湿害対策実証ほの現地検討会を開催しました

2016年12月21日 16時48分55秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成28年12月7日に南三陸町戸倉在郷地区において,客土農地におけるねぎ湿害対策等確立実証ほ現地検討会を開催しました。

 在郷地区ではほ場整備により農地を復旧し昨年からねぎの栽培が始まっていますが,土壌が粘土質なことなどから排水不良による湿害が問題となっていました。そこで今年は気仙沼地方振興事務所南三陸支所の協力の元,湿害対策(勾配修正,心土破砕)を施した試験ほを準備し,実証ほを設置していました。

 湿害対策として勾配修正,心土破砕を実施したほ場では一定の排水効果が得られましたが,9月の長雨・日照不足等により後半の生育が悪く,ねぎの生育が十分ではない結果となりました。

 当日は生育の経過や排水状況を関係機関やほ場整備地区の生産者に紹介するとともに,ほ場改良による排水対策のほかにも,浅植え定植などの耕種的な対策や有機物の投入による土づくりの必要性を参加者で共有しました。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
電話:0226-29-6041 FAX:0226-42-1672

 


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平成28年度古川農協なす部会共販実績検討会が開催されました

2016年12月20日 18時31分31秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

12月2日に,古川農協なす部会共販実績検討会が開催されました。ハウス・露地を含め部会員約30名と市場関係者,渡辺採種場,普及センターが参加し,今年のなすの生産・販売について振り返りました。
 今年は6月の強風,夏季の高温,8月の連続した台風,9月の長雨など栽培管理の難しい一年でしたが,出荷量は前年比103%,販売金額は8月に一時単価が低落したものの前年比102%となり,前年以上の成績となりました。
 普及センターからは,今年の気象経過と単為結果性品種「あのみのり2号」の視察紹介,露地での定植初期の害虫発生,ハウスでのアザミウマ調査と防除について情報提供し,薬剤の選定方法について質問が寄せられました。また,市場関係者からは,「古川産なすは安定した品質があり,期待している。核家族化により食べきりサイズの需要が高まっている。」との意見をいただきました。
 部会では,有利販売に向けて出荷規格の改定を検討しており,参加者からは様々な意見が寄せられました。「早獲りすれば着果負担が減り,袋数も増えて増益につながる」など前向きな発言もみられ,今回出された意見を集約し,次年度までに出荷規格を決定する予定です。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0229-91-0727  FAX:0229-23-0910


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平成28年度大崎農業士会第2回研修会が開催されました

2016年12月19日 17時21分44秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 大崎農業士会では平成28年12月6日に,会員のさらなる研鑽と会員相互の連携を目的とする平成28年度大崎農業士会第2回研修会を開催しました。今回は,大郷町の有限会社大郷グリーンファーマーズ代表取締役の郷右近氏を講師に招き,「環境に配慮した農業経営の実践」と題してお話しを伺いました。
 講演では,これまでの実践に基づく農産物生産の工夫や法人運営における留意点などについてお話があり,特に,農産物の生産や販売においては確固たる法人理念を持ち続けることが事業の継続と経営の発展につながること,会社の宝となる人財の育成が重要であるといった助言がありました。出席した農業士からは,「実践に基づく法人運営のポイントが解りやすかった。」「今後の事業展開において参考になった。」等の意見が出されました。
 また,情報提供として東北農政局宮城支局総括農政推進官の今野氏より,「平成29年度農林水産関係予算の概要について」の説明がありました。
 夜には,郷右近代表取締役にも加わっていただき,情報交換会を開催しました。講演では時間の都合で聞けなかった具体的な法人運営や農業政策に関すること等についてお互いに意見を交換し,有意義な情報交換会となりました。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0229-91-0727  FAX:0229-23-0910


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平成28年度小牛田乾田直播栽培研究会実績検討会開催

2016年12月19日 13時38分38秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 12月15日,松島町のホテル「新富亭」において,小牛田乾田直播栽培研究会の実績検討会が開催されました。本研究会は平成18年に設立され、現在会員は12名(乾田直播面積27ha)で,毎年現地検討会や実績検討会,視察研修等,積極的に活動を行っています。当日は会員6名のほか,JAみどりの,美里農業改良普及センターの担当者等9名が出席しました。今年は多収品種の「萌えみのり」を栽培した会員が多かったことから,10a当たりの収量は概ね9俵から10俵と昨年に比べて1俵程度増収しました。しかし,8月中旬以降の多雨と日照不足の影響で屑米が多かったことから,今年の目標である「萌えみのり」での10a当たり700kg穫りを達成することはできませんでした。今年は基肥一発肥料のみでの多収を目指しましたが,昨年並びに今年と登熟期間の不順天候が続く中ではリスクが大きいとの意見が多く,次年度の研究会活動では,流し込み追肥を組み合わせた施肥体系により再び「萌えみのり」の700kg穫りに挑戦することになりました。普及センターでは、今後も同研究会の活動支援により得られた成果を広く普及することで,管内の乾田直播栽培面積の拡大を図っていきます。


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つぼみ菜現地検討会の開催

2016年12月19日 10時23分38秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

平成28年12月6日いしのまき農協河北蔬菜部会のつぼみ菜現地検討会が開催され,部会員とともに20か所のほ場を巡回しながら栽培管理,病害虫管理について検討を行いました。
 ほ場によっては生育むらが見られましたが,全体的に生育は順調で,部会員たちは出荷規格の確認や収穫の目安などについて積極的に意見交換をしていました。つぼみ菜栽培は12月まで寒さにあてて出蕾を促す必要があるため,ハウスはまだ夜間もサイドを開放している状況です。
 河北地区では親茎の出荷開始は10月下旬から,その後生育状況を見ながら随時子茎の収穫が行われます。そのため多くのほ場では親茎の収穫は終了し,子茎の収穫に入っている状況でした。
 病害虫ではアブラムシ類やチョウ目害虫が確認されたほ場もありましたが,問題となる発生程度ではありませんでした。普及センターでは病害虫と防除に関する資料を提供し,今後も引き続きほ場をよく観察して初期防除に努めるように指導しました。
 寒さが本格化するこれからの季節,生産者が丹精込めて育てたつぼみ菜をお楽しみください。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第二班
  TEL:0225-95-1435   FAX:0225-95-2999

 


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みやぎ農業未来塾 「経営者として 最低限身につけなければならない数字の見方」 開催

2016年12月18日 15時14分45秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 去る平成28年11月28日,登米合同庁舎において,就農1年目から5年目までの新規就農者及び若手女性農業者を対象に,専門家等から農業技術や経営戦略などを学ぶ,「みやぎ農業未来塾」を開催しました。(参加者15名)
 今回は「経営者として 最低限身につけなければならない数字の見方」をテーマに,HS経営コンサルタント株式会社 本田茂先生より「“数字を読み解く”最低限これだけは!」と題し,経営分析の仕方について,講演いただきました。
    
 本田先生曰く,「経営は維持させるにも,発展させるにも,経営及び生産管理の中で出てくる数字を読み解き,行動しなければなりません。「決算書自体がよくわからない」「わからないから,数字も見たくない」と数字を敬遠していてはもったいないのです。」
 経営分析というと非常に難しいイメージがありますが,この講座では,2期分の決算書を見比べるだけでも,経営の有り様がわかるといった,“着眼点のコツ”を学びました。「経営分析の土俵にも立てないよ」という,まだ簿記を始めていない受講生でも,非常にわかりやすい内容だったと好評でした。
    
 また,情報提供として「自然災害に対する経営的備えは万全ですか?」と題し,宮城県農業共済組合から,リスクマネジメントから考える農業共済についてお話をいただきました。
 農業は自然条件への依存が大きく,不可抗力的な災害による損害を受けやすい産業です。特に近年は「異常気象」という言葉をよく耳にするようになり,予期せずに極めて広範囲に災害が発生する事も生じています。農業経営において自然災害はリスクの一つであることから,リスクマネジメントの考え方も含んだ講演内容は大変有意義なものでした。

「みやぎ農業未来塾」は,1月にも先進的農業経営者を招き,講演会を実施する予定にしています。


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角田市の梅生産者が剪定技術を磨く

2016年12月16日 15時27分54秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成28年12月15日(木)角田市果樹振興協議会梅部会は,普及センター職員を講師に梅樹の剪定講習会を開催しました。当日は冷たい北風が吹き荒れる中10名余りが参加し,「白加賀」と「越の梅」の2品種について剪定方法を検討しました。

 参加者は,花芽と葉芽の違いや枝先端の切り方,受光態勢を考慮した枝の配置などの基本から,高木樹の低樹高化や,収量を毎年確保するために徒長枝を利用する剪定方法について学習しました。

 角田市で行われる「梅まつり」は,毎年6月に開催されています。来場者が年々増えており,求められる販売量も増加しています。消費者が求める高品質な梅を安定的に生産するために,生産者の剪定作業にも熱が入ります。

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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井土ねぎ 袋いっぱい,人もいっぱい。3000人の満員御礼!「第二回仙台井土ねぎまつり」開催

2016年12月16日 13時56分37秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 仙台東部地区で震災後にいち早く農業生産法人を立ち上げた(農)井土生産組合では,人が集まるコミュニティの再生と復興支援への感謝を目的に,12月4日(日)に「第二回仙台井土ねぎまつり」を開催しました。
 昨年に引き続きの開催となり,500円のワンコインで1升瓶2本が入るほどの袋いっぱいの「ねぎ詰め放題」ができるとあって,午前10時の開始時間前には約800人が並ぶ長蛇の列となりました。約3000人の仙台井土ねぎファンに,用意した約60aの畑は超満員となり,1時間足らずで掘り取り体験は終了となってしまいました。
 会場では,「仙台井土ねぎのホワイトポタージュ」が無料で振る舞われ,甘くて美味しいと大好評,提供された400食も1時間あまりで無くなりました。
 また,今回新たな取組として,近隣の3つの農業法人にも参加を呼びかけ,白菜,サニーレタス等の旬の新鮮野菜や新米おにぎり,豚汁等の販売コーナーも設置され,こちらも大盛況でした。
 参加者は,なかなか体験できない「ねぎ」の掘り取りを楽しみながら,袋いっぱいに「仙台井土ねぎ」を詰め込んでいました。震災後人気が少なくなった集落に,多くの笑顔と賑わいが戻ってきた一日となりました。

  

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8374
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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「あ・ら・伊達な道の駅農産部会」が仙台・名取方面へ視察研修に行きました

2016年12月16日 09時14分02秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

  11月24日に「あ・ら・伊達な道の駅農産部会」が仙台・名取方面への視察研修を行いました。視察研修には地元で野菜等を生産出荷している農産部31名が出席しました。
 1ヶ所目の視察先は宮城県農業・園芸総合研究所(名取市)で,今後注目される野菜の機能性や,春から作付けできる特徴ある野菜について紹介していただきました。特にホウレンソウについては,機能性成分「ルテイン」が注目されており,成分の含有量を多く含むようにする栽培方法について試験検討していることを説明していただきました。また,売れ筋野菜「コスレタス」に関連して「晩抽」という言葉の意味や品種選定の仕方について野菜チームの鹿野上席主任研究員より講話をいただきました。大崎普及センターからは,現在課題として取り組んでいる「春まきたまねぎ」の紹介を行いました。その後,野菜ほ場にていちごの新品種選抜や水稲育苗箱を利用した葉菜類の栽培を視察しました。普段は見る機会の少ない養液栽培の施設や栽培方法等に,参加した生産者は関心を寄せていました。
 視察地2ヶ所目は,名取市下余田の三浦隆弘さんの「せり」栽培を視察しました。三浦さんは隣接する仙台市で名取産のせりを食べられるように「せり鍋」をすすめているとのこと。地元の強いつながりがこれからの産地維持に必要だという話を聞いてきました。当日は時々雪が舞う寒い一日でしたが,せり田のせりをつんで香りを確かめたり,暖かい卵とじにしたスープを味わったりして,見るだけでなく,今後の野菜生産の取組に参考になる視察研修になったようでした。

 


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