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チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に明るい領域、探査機“ロゼッタ”が発見したのは水の氷?

2015年07月12日 | 彗星探査 ロゼッタ/フィラエ
ヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機“ロゼッタ”による観測で、
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に、
水の氷とみられる明るい領域が見つかったんですねー
彗星探査機“ロゼッタ”

“ロゼッタ”は、昨年の8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着し、
10キロ以下の低高度で、彗星の周りを回りながら観測を続けていました。

その“ロゼッタ”搭載のカメラ“OSIRIS”が、昨年の9月に撮影した画像に、
平均的な表面に比べて10倍も明るい領域が、120か所も見つかったんですねー
明るいモノが集まっている場所と孤立している場所。


10倍も明るい領域

明るいものが集まっている場所は、断崖のふもとに多く見られ、
数十メートルの範囲に大きな石が広がっていました。

おそらく最近起こった侵食か、崖の崩壊でできたもので、
彗星表面を覆うチリの下から、新鮮な物質が顔を出したモノのようです。

対照的に、孤立している明るい物体は、
水星活動が活発な時期に、別のところから飛んできたものと考えられています。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に発見された氷とその場所。

明るい部分が見つかったのは、
どれも断崖の陰のように、太陽からの光がほとんど届かない領域。

1か月間観測しても顕著な変化が見られず、
さらに、青っぽい色をしていることなどから、
この明るい部分は二酸化炭素や一酸化炭素ではなく、
水の氷と考えられるんですねー

この8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、太陽に最も近づくことになります。

明るい部分に当たる太陽光が強くなれば、どれか変化が起こることに…
新しく、より広い氷の領域が見られるかもしれません。

“ロゼッタ”のミッションは、当初の予定では今年の12月までとされていました。

それが、2016年9月までの延長が決定し、
最終的には、彗星表面への着陸にも挑戦するかもしれないそうです。


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