天の川銀河の立体地図を作る“VERA”プロジェクト。
このプロジェクトの観測で、
はくちょう座方向にある大質量星形成領域が、
銀河面から遠ざかる動きなど、精密に測定されたんですねー
どうやら、この領域付近に広がる巨大バブル構造の膨張により、
このような動きが発生したようです。
銀河の三次元立体地図作り
遠く離れた位置にある複数の電波望遠鏡を用いて、
天の川銀河の三次元立体地図作りを目指すプロジェクト“VERA”。
このプロジェクトでは、
銀河内の天体からの水メーザー(水分子で増幅されたマイクロ波放射)を観測し、
その距離と運動を高精度で測定しています。
今回、新たな成果として発表されたのは、
はくちょう座方向に広がる大質量星形成領域“IRAS 20126+4104”の測定結果でした。
この領域は天球上では、
はくちょう座の北十字の交差点(はくちょう座γ星サドル)あたに位置し、
空間的には銀河面から約326光年ほど離れています。
この観測によると、
“IRAS 20126+4104”の年周視差は0.750±0.092masで、
この年周視差から算出すると銅領域までの距離が約4300光年となりました。
また“IRAS 20126+4104”は、
銀河面から秒速約16キロで遠ざかっていることが分かります。
“IRAS 20126+4104”付近には、
“スーパーバブル”と呼ばれる構造が広がっています。
この“スーパーバブル”は、超新星などの爆発の残骸だという説があり、
人工衛星“ヒッパルコス”の観測でも、
バブル付近の星の運動は膨張を示唆していました。
“スーパーバブル”のガスに付随している“IRAS 20126+4104”でも、
同じ運動が観測されたので、
「バブルが爆発現象によって作られた」という説が強まったということなんですね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ “ペルセウス腕”は、天の川銀河の平均回転速度より遅かった
このプロジェクトの観測で、
はくちょう座方向にある大質量星形成領域が、
銀河面から遠ざかる動きなど、精密に測定されたんですねー
どうやら、この領域付近に広がる巨大バブル構造の膨張により、
このような動きが発生したようです。
銀河の三次元立体地図作り
遠く離れた位置にある複数の電波望遠鏡を用いて、
天の川銀河の三次元立体地図作りを目指すプロジェクト“VERA”。
このプロジェクトでは、
銀河内の天体からの水メーザー(水分子で増幅されたマイクロ波放射)を観測し、
その距離と運動を高精度で測定しています。
今回、新たな成果として発表されたのは、
はくちょう座方向に広がる大質量星形成領域“IRAS 20126+4104”の測定結果でした。
この領域は天球上では、
はくちょう座の北十字の交差点(はくちょう座γ星サドル)あたに位置し、
空間的には銀河面から約326光年ほど離れています。
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“IRAS 20126+4104”の赤外線画像。 |
この観測によると、
“IRAS 20126+4104”の年周視差は0.750±0.092masで、
この年周視差から算出すると銅領域までの距離が約4300光年となりました。
また“IRAS 20126+4104”は、
銀河面から秒速約16キロで遠ざかっていることが分かります。
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画像中央やや右上の青い円錐が“IRAS 20126+4104”。 緑の矢印(ヒッパルコス衛星のデータ)は、 “スーパーバブル”の膨張を示している。 |
“IRAS 20126+4104”付近には、
“スーパーバブル”と呼ばれる構造が広がっています。
この“スーパーバブル”は、超新星などの爆発の残骸だという説があり、
人工衛星“ヒッパルコス”の観測でも、
バブル付近の星の運動は膨張を示唆していました。
“スーパーバブル”のガスに付随している“IRAS 20126+4104”でも、
同じ運動が観測されたので、
「バブルが爆発現象によって作られた」という説が強まったということなんですね。
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