農学校で蕎麦を収穫して脱穀、唐箕で分別し、乾燥させたのは10月末のこと。
志学館高校にはワイン醸造設備はあるが、さすがに製粉設備は持っていないし、蕎麦打ちの道具も無い。一方、蕎麦切り発祥の地を自称する塩尻市には蕎麦打ちを専門に教えるNPOがあり、石臼製粉もやっていただけるので、今日は高校生と一緒に、「信州そばアカデミー」に一日入門。
NPOの会長以下、蕎麦打ち名人がずらっと並んで出迎えてくれ、地元の高校生に対する期待の高さをひしひしと感じる。
写真ではよくわからないが、石臼引きしていただいた粉は、少し緑がかっている。
二八で小麦粉と混ぜ、細かい篩でわずかにある異物と玉を取り除いてから、水回しに入る。先生は右手と左手が交互に回転していくのだが、そんなにうまく両手が同期しない。
次に蕎麦の捏ね。手前の部分を手元に寄せ両手で押しつぶしていく。あっ、でも動作が反対に成ったりする。
菊型に蕎麦玉を丸め、次に円錐形にし、そしてそれを厚さ4cm位の丸平にする。
そして、麺棒で少しずつ、円形を保ち、30度づつ回転させながら延ばしていくのだが、、、、、
先生は麺棒と手が一体化していて、スルスル延ばしていくのだが、そんな風にうまく麺棒が転がらない。
ここからは先生の手助けを得て、丸を四角にしていく。麺棒に巻き付けた生地を柔らかくのばしていくと、あら不思議、丸だった生地が段々と四角くなっていく。
最後にまた麺棒に巻き付け、半折り、四つ折り、八折りと生地をたたんでいく。
そしていよいよそば切り。まあそれなりに、均一に切れている。
と自画自賛してみたが、名人の打ったお手本と比べると、その差は歴然。
最後に、名人の打ったそばを茹で上げていただき、お楽しみの試食タイム。
自分達で収穫した蕎麦。名人の手で美味しい蕎麦になりました。
勿論自分達で打った蕎麦は持ち帰り、さっそく我家でも頂いた。不揃いな麺ではあったが、風味もあり、少し緑がかった色と言い、大変美味しく頂けました。
でも、今日の蕎麦打ちは半分は先生の作品、上手く打てるようになるには、長い修行が必要そうだ。