逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



今朝も曇り空の中を出発。シエーナの町は坂だらけで、出だしから階段を自転車を押して
登る。これで、先導役のディービットとはぐれてしまい、彼が計画していたSS438ではなく
SR2を走ることになってしまった。

いつしか雨は降り始めるし、郊外は良いものの、古い町並みに入ると、道幅は狭く、交通
量も結構あり、走りにくい。



でもこれが私的には大正解。SR2とはVia Cassia、あのカッシア街道の別名ではないか。

シエーナからローマに向かうローマ街道の一つ、カッシア街道の上を今、自分は走っている。
土地が平坦な場所では一直線に、丘陵部では等高線にできるだけ沿い、軍馬が走り易
いように丘の向こうへと道路が延びている。

かってこの道をローマ軍が、そして、ルネッサンス以降は多くの文人墨客、有名人、無名
人が歩いたのだ。



1時間半ほど雨の中を走っただろうか、SR2から逸れ、田園風景の広がる丘陵地帯を
東上する。

サポートカーと連絡は取れず少し困ったが、非力なメンバーには、ターボアシスト付きで丘を登れ
ば、何時しか小雨は上がり、路面も乾いてくる。




丘の上にでれば、そこは世界遺産になってしまった、オルチャの谷が回りに広がっている。
牧草地、麦畑の向こうに農家がポツリボツリとある。


黄色いのは菜の花ではなく、牧草地。


一旦、丘から谷底の町標高と下げていく。信号の無い、車の少ない、周りが一望できる
牧草地の中を、前方一杯に広がる谷あいの風景の変化を楽しみながら下る。


また坂を登ると、牧草地から小麦畑に風景が僅か変わり、この地方に多い糸杉に囲まれた
農家もあれば、明らかに農家ではないビラ風の大邸宅が点在している。

 


青空が広がってきて、ブドウ畑の向こうには平原が広がり、さらに地平線へと繋がる
稜線上には城砦都市らしきものが見える。あれは今日の目的地、モンテプルチャーノ
だろうか?


モンテプルチャーノを南西に望む地方のレストランで昼食。せっかくのモンテプルチャーノ
を眺めながら食事と思ったのに、どういうわけかこのレストラン南西の方向に窓が無い。
日差しがきついのだろうか。

オルチャの谷を見下ろす城砦都市モンテプルチャーノを1時間で駆け足観光。
伝統とか、歴史の重みに耐えて生活していくのも大変そうだ。こんな街に住んだら、
考え方も、ライフスタイルも大いに変わるのだろうな。


モンテプルチャーノから丘を下り、イタリアの温泉保養地と思われるTermeの看板が
沢山ある町を高速度で抜け、今日の宿泊地、キウージに向かった。


Wadachiで作る詳細地図と写真集、GPXはまた後日UP。

 



コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
世界遺産! (ラルゴ)
2012-04-30 08:46:40
そのうち行ってみようと思っていた世界遺産のオルチア渓谷ではありませんか!URLの様な景色でしたか?
<http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20090726/>
モンテプルチアーノを訪れてワインの話が出てこないところが流石モモンガーさんです。そのうち話を聞かせてください。
 
 
 
毎日が世界遺産と美食 (momonger)
2012-05-08 22:33:25
ラルゴさん、

日本と同じく寒気団の南下で天候が不安定でしたが、
1000mのダウンヒル、トスカナの丘、オルチア渓谷を走るばかりでなく、毎日世界遺産を見て周り、その近くで、安いながらも地元の日常定食を食べる毎日でした。もちろん、酒飲み達は毎晩ビールで水分吸収してからワイン三昧のようでした。

ところで、4/28の10時ころ鴨居ー中山間でスライドしたような気がします。
 
 
 
記憶によれば (ラルゴ)
2012-05-10 23:22:22
緑区役所へママチャリで向かったいた筈です。でも11:00を大分過ぎていたような。手続きが終わって区役所を出ようとしたら正面玄関が閉じていて=12:00を過ぎていて通用口から出たので。
眼鏡を掛けていない時は全く見えていないので(視力0.1~0.2)声を掛けてください。
 
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