経営コンサルタント日野眞明のmoreな「ひとりごと」

「商売繁盛」「ビジネス(創業、起業、経営革新)」など更新中!(2022年5月引越)

二代目。<2,727本目>

2009-06-20 08:08:00 | ひとりごと
スーパーマーケットの経営者の相談を受けました。

父親が八百屋さんから始めたスーパーマーケットを引き継いで数年前に社長になりました。
社歴としては大手量販店などの進出や流通業のこの激変にも対応してしっかり固定客を持っています。

小規模ながらも業績は良く従業員の定着率も高いのです。

それでも経営絵者としての悩みは尽きません。
「パートさんがどうしたらヤル気になってくれるのか?」
「土曜日や夕方などのパートさんが集まらないけれど時給を上げればいいのだろうか?」
「店長はよくやってくれるのだけれど、肝心な時は相談に来てくれないんだよなー。」
などなど・・・。

ちょっと愚痴っぽく聞こえるのですが、社長さんは「どうすれば(会社が)良くなるか」を真剣に考えているのです。
決して自分が楽になる方法などというようなニュアンスはありません。

経営者としてはスタッフのことが心配なんですね。
スタッフはそれほど真剣に経営者のことは考えてくれませんがやはりひとつのお店を運営していくにはチームワークが大切なのです。

チームワークで大切なことは「役割」なんです。
自分の担当したことをまずはきちんと“やり遂げる”。

“やる”だけでは不十分です。
役割を与えられた時点で“やるのは当たり前”なんですから。

「もうちょっと考えてやってくれよ~」とは経営者として言いたくなる場面も多々あるそうですが、
期待だけしてはいけません。
キチンと指示を出し、次のステップへ行けるように導きだしてあげるのも経営者の役割です。

小規模企業であればなおさら経営者の負担は大きくなりますが、小さなチームでもお客様に喜んでいただくという目的を達成した時は大きな共通の喜びになります。

「息子が継ぐかどうかはまだわからないなぁー」と言っていましたが、

「いいじゃん、あと10年間ぐらい自分でやりたいように突っ走って”二代目の時代”を作っちゃえば…。」
とアドバイス。

ひとしきり話を聞きながら本人も随分とすっきりした様子。

近所にあるスーパーマーケットも小規模企業も個人商店も
これからは「個店主義の時代」(←ここ数年のmore理論)だからますます重要になりますよ。








ちょっと曇り?まぁ晴れですね。
1週間の棚卸の日(?)に来てくれて、ありがとうございます。