そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

ムクロジの実とタネ

2012年02月13日 | 木や草の実・タネ・松ぼっくり
ムクロジという木の実をご存知でしょうか?


不思議な実の付き方でしょう?

上の写真も実で、中にこんな黒い球形のタネが入っています。

このタネの部分は、昔は、お正月の羽根つきに使う、羽根の根元の重りとして使われていました。
どんな物か、お分かりにならない方のほうが多いかも?

こちらの一番下に、それの絵があります。

とても硬いので、お正月に羽根つきをすると、カッチン、カッチンと硬い音がしたものでした。


そして面白いことに、若い実の皮をこすると、石鹸のように泡が出てきます。
実際にお洗濯にも利用されていたようで、ムクロジはまたの名をセッケンノキ(石鹸の木)と呼ばれていたそうです。

そういえば、エゴノキもそんな名前を持っていましたね。同じように泡が立つのです。
サポニンという物質のせいなのだそうです。


石鹸として使われたり、タネでお数珠をこしらえたり、羽根の錘になったり、昔はなかなかお役立ちの木の実だったようです。

実の殻が半透明できれいなので、一度実物が見たくて、知り合いの人に送っていただきました。
実の殻は、プラスチック製のような質感で、十分に乾燥したものを軽く振ると、カラカラと軽い音をたてます。

ムクロジはフウセンカズラの仲間なんだそうですが・・・どこも似ていませんねえ??




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コメント (9)
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