そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

被災ローン減免制度って、ご存知でした?

2012年08月12日 | 本の紹介・その他いろいろ
8月11日の朝日新聞紙上に、日弁連災害復興支援委員会副委員長・津久井 進さんが
”二重ローン対策「被災者に減免制度知らせよ」”というテーマでお書きになっている記事が目に入りました。

被災地の皆さま、こんな名前の制度について、お聞きになったことがおありでしょうか?

私はこの記事を見るまで、そんな制度が有るなんて、少しも知りませんでした。

そしてたくさんの義援金の行く先に関しても大きな疑問を持ちながら、時の流れとともにいつしか感心が薄れかけていたことを恥ずかしく思います。

少し長くなりますが、関係の有る方々にとっては、とても大切なお話なので、以後しばらく引用させていただきます。


>東日本大震災後、被災者の方々が抱える債務が新たな生活や住宅再建の足かせとなっているため、国、金融機関、法曹界などが協力し「個人債務者の私的整理に関するガイドライン」を創設したのをご存知だろうか。通称「被災ローン減免制度」である。

被災者の負担を軽減し、復興を推進する、二重ローン対策の切り札となる仕組みである。

この制度の利点は

1、被災者の資産事情に応じ、一定の弁済をすれば、残額は免除される。

2、手元に義援金や支援金のほか500万円の資産を残して生活再建できる。

3、保証人も利用できる。

4、破産などの法的手続きが不要。

5、信用情報に登録されない。

6、利用無料__

などがあげられる。>(ここまで引用です)


被災者にとって、非常に有利な制度のはずだった。
ところが・・・

スタートして1年になろうとしているのに、この制度の利用者数は信じられないほど少数なんだそうです。
つまり、ご存じない方が多いということでしょう。

で、再び引用します。

>ほとんどの被災者のローンは返済が先延ばしされ、減免されることなく、元金も利息も満額払う結果となっている。

一方、日銀の金融機関経済概要によれば、被災者への貸し出しは低調だが、、預金残高は義援金や支援金などの入金で高い伸びを示し、一部金融機関の収益はV字回復しているのである。

この現状から、全国から寄せられた善意や公的資金が、被災地金融機関の収益に消えていっている実態が浮かび上がる。>(ここまで引用です)

被災者の方々が生活再建のために使えるお金のことを、よくわかる言葉や方法で皆さんにお知らせしなければ、私たちが一生懸命に乏しい財布の中からかき集めて送った義援金が、金融機関の金庫に眠ったまま・・・・ということになっているのです!

記事を書かれた津久井さんによれば、被災者の方々はもとより被災自治体でさえ、この制度をほとんどご存じないというのが現状なのだそうです。

銀行さん、関連業務の方、どうか、どうかもっと大きな声で、この制度のことをPRしてください!!



詳しくはこちらをご覧下さい相談の出来るフリーダイヤルの番号も載っています!

こちらでは漫画でよくわかります

こちらは岩手県の弁護士さんのブログで、制度について解りやすいです


他にもいろいろと関連サイトがありますので、「被災ローン減免制度」と検索して見られると、より詳しくお知りになることが出来ると思います。
コメント (4)
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