「なんか肉のかたまりが食べたい」という育ち盛りの次男のひとこと。オーストラリアの牧草飼育のもも肉が安かったので「ビーフシチュー」を作りました。ビーフシチューは、なんといっても洋食の王道。クリームシチューの歴史が、戦後学校給食で脱脂粉乳に小麦粉でとろみを付けたのが始まりというほど新しいのに比べ、ビーフシチューは、ペリー提督の黒船襲来まで遡るわけです。なんでも明治の中頃には、洋食屋のメニューとして定着していたというのですから、非常に日本人好みの料理だったといえるでしょうね。しかも、意外なことに肉じゃがのルーツでもあるというんですから驚きです。
但し、一説には豊臣秀吉の好物がビーフシチューだったなどというのもあり、仏教の戒律もあって、四つ足動物を食べなかった日本人ですが、猪を山鯨といい、兎を一羽二羽と数えて食べていたことなど考えると、一部の人たちは随分と古くから食べていたのかも知れません。それが明治維新、廃仏毀釈の中で、洋食が一般市民にとってもアンタッチャブルなものではなくなっていったのでしょう。
そうはいっても明治時代においては一部の階層の食べ物だったわけで、「シチウ」「スチウ」「スチュウ」なんていわれていたそうです。今でも銀座辺りの老舗洋食屋さんやホテルのレストランでいただくと、びっくりするほどお高いんですね。フランス語では、ラグー・ド・ブフ(Ragout de boeuf)なんて御大層な名前ですが、元々は家庭料理ですからね、もっと気軽に食べたいものです。
といいましても、家庭ではドミグラスソースから作るのはとても大変ですね。かといって市販の固形ルーで煮込んだだけではあまりにも味気ない。
というわけで、今回は缶詰のドミグラスソースに、トマト缶、赤ワインで煮込みました。肉は塩コショウして小麦粉をはたいてニンニク風味のバーターとオリーブ油で焼き目をつけ、ブランデーでフランベしました。
ニンジン、タマネギは大きく切ってバターとオリーブ油でソテー。マッシュルームは、スライスでも丸のママでもOK。あとはローリエを入れてコトコト煮込むだけ。
わが家は、光熱費削減のため魔法鍋を活用。これは水分が蒸発しないので、あらかじめ仕上がりの量に水を調節しておく必要があります。魔法鍋は、ずっと火にかけておく必要が無く、放っておけるのでとても便利。3、4時間毎に取り出して、また火にかけて魔法鍋に放り込みます。これを2、3回繰り返せば、もうトロトロのビーフシチューのできあがり。もっと凝りたい方は、ブラウンソースをご自分で作るといいでしょう。
塩味は、今回はブラジルのセロリ風味のハーブ塩を使いましたが、なんでもかまいません。ジャガイモは、肉やニンジンがある程度柔らかくなってから入れます。
仕上げには、サワークリームをかけました。たくさん作って余ったら、残りはビーフカレーに変身なんてのもなかなかおつなものです。
但し、一説には豊臣秀吉の好物がビーフシチューだったなどというのもあり、仏教の戒律もあって、四つ足動物を食べなかった日本人ですが、猪を山鯨といい、兎を一羽二羽と数えて食べていたことなど考えると、一部の人たちは随分と古くから食べていたのかも知れません。それが明治維新、廃仏毀釈の中で、洋食が一般市民にとってもアンタッチャブルなものではなくなっていったのでしょう。
そうはいっても明治時代においては一部の階層の食べ物だったわけで、「シチウ」「スチウ」「スチュウ」なんていわれていたそうです。今でも銀座辺りの老舗洋食屋さんやホテルのレストランでいただくと、びっくりするほどお高いんですね。フランス語では、ラグー・ド・ブフ(Ragout de boeuf)なんて御大層な名前ですが、元々は家庭料理ですからね、もっと気軽に食べたいものです。
といいましても、家庭ではドミグラスソースから作るのはとても大変ですね。かといって市販の固形ルーで煮込んだだけではあまりにも味気ない。
というわけで、今回は缶詰のドミグラスソースに、トマト缶、赤ワインで煮込みました。肉は塩コショウして小麦粉をはたいてニンニク風味のバーターとオリーブ油で焼き目をつけ、ブランデーでフランベしました。
ニンジン、タマネギは大きく切ってバターとオリーブ油でソテー。マッシュルームは、スライスでも丸のママでもOK。あとはローリエを入れてコトコト煮込むだけ。
わが家は、光熱費削減のため魔法鍋を活用。これは水分が蒸発しないので、あらかじめ仕上がりの量に水を調節しておく必要があります。魔法鍋は、ずっと火にかけておく必要が無く、放っておけるのでとても便利。3、4時間毎に取り出して、また火にかけて魔法鍋に放り込みます。これを2、3回繰り返せば、もうトロトロのビーフシチューのできあがり。もっと凝りたい方は、ブラウンソースをご自分で作るといいでしょう。
塩味は、今回はブラジルのセロリ風味のハーブ塩を使いましたが、なんでもかまいません。ジャガイモは、肉やニンジンがある程度柔らかくなってから入れます。
仕上げには、サワークリームをかけました。たくさん作って余ったら、残りはビーフカレーに変身なんてのもなかなかおつなものです。