モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

錦秋の静かなサルギ尾根から御岳山へ

2007-11-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
サッカーで忙しい次男とは、夏以来の山歩き。今回は、御岳山に通じる、昔は大岳山の参拝登山道のひとつだったといわれる静かなサルギ尾根を登りました。本来は、高岩尾根というようですが、俗称サルギ尾根が一般には知られているようです。高岩山の名前の通りヤセ尾根の岩場が多く、滑落には要注意ですが、特に危険なところはありません。

この尾根を最初に次男と登ったのが、4年前の秋でした。それより10年以上前から、この養沢にはフライフィッシングで度々訪れ、増水した御岳沢や大岳沢で尺ヤマメを釣り上げたこともあります。その頃から、この尾根の存在が気になっており、いつか登ってみたいと思っていました。また、「関東ふれあいの道」でもある渓相の良い大岳沢も辿ってみたいと思っていました。

4年前に登ったときは、サルギ尾根の情報があまり無く、ネットで検索しても、ほとんど出てこず手探りで登ったのですが、今ではバリエーションルートのひとつとして、静かな山歩きが好きな人達に愛されているようです。昔は大岳山の参拝道だったそうですが、今も割と明瞭な作業道がついています。途中、岩場の急斜面で踏み跡が消えるところもありますが、全体にヤセ尾根なので、稜線を外さなければ迷うようなところはありません。作業道も枝道はなく、そのまま辿ればOKです。

取り付きは、養沢神社の右手裏の竹やぶですが、五日市からのワンマンバスの終点の向かいの石垣の階段を登って、畑道を真っ直ぐ辿り、尾根に乗ることもできます。むしろこちらの方が、昔の参道の登り口だったのかもしれません。

今秋は、寒暖の差が少ないためか、紅葉の色付きはもうひとつでしたが、静かなサルギ尾根は、いつ歩いても気持ちの良いコースです。今回は、初めて芥場峠経由でなく、上高岩山の分岐から岩石園(ロックガーデン)へと下りました。鎖場が多くハシゴ場もあり、かなりの急斜面を下りるので気は抜けませんが、楽しいコースでした。

御岳山は、三連休の最後とあって大賑わい。それでも星三つの高尾山に比べると三連休の割には人が少ないように感じました。まあ、納豆やもずくが食べられないような、調査員の舌など信用できませんし、星三つでも星無しでも、ほとんどの人には全く関係ないと思うのですが…。高尾山は、明らかに人員オーバーで環境への負荷は、許容量を超えていると思います。御岳山も結構危険な天狗岩や七代の滝などに、無防備な観光客が溢れているのを見ると危惧を感じます。ハイヒールで山登りはないでしょう。

そんな訳で、やかましい団体さんが訪れていたので七代の滝はパスしました。馴染みの蕎麦屋も、連休の忙しさのせいか、物価高騰のせいか、蕎麦の味がひどく落ちてがっかりだとは、これが目当てだった次男の言葉。客商売というものは、なかなか難しいものです。

帰りは静かな御岳沢へ。台風の影響で林道が2箇所で土砂崩れ、当分復旧しそうにありません。また、関東ふれあいの道のある、大岳沢は、大滝手前から馬頭刈尾根までが通行止めになっています。高速が混みそうなので、今回は短めのコースでしたが、長尾平園地の高岩連山を眺めながらの日溜まりの昼食は、本当にのんびりできました。

今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズでいずれアップしました。最初に次男と登ったルポは、2003年の11月24日です。他にも2004年にも春と秋に、それぞれコースの違うルポがあります。
コメント (2)
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