モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

雨あがりの山藤、妻女山と斎場山(妻女山里山通信)

2009-05-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 雨上がりの早朝に妻女山へ。新緑は日に日にその濃さを増し、芽吹きの頃は見通せた森の奥も全く見えなくなりました。春の花は咲き終わり、これからは初夏の花が咲き始めます。そして現在はというと、ヤマフジの花が満開です。

 ヤマフジは、山藤でマメ科フジ属です。よく見られる藤棚の長い花穂(かすい)の藤は、ノダフジといってつるが右巻き。ヤマフジは左巻きです。ノダフジに比べて花穂が短いのが特徴ですが、山で咲く美しさはまた格別のものがあります。

 しかし、このヤマフジ、落葉つる性木本で高木に巻きつくわけですが、ときにその巻き付いた高木を枯らしてしまうこともあるのです。わが家の山でも知らない内にヤマフジが成長し、発見したときには直径が15センチ以上になっていました。巻き付かれた唐松は立ち枯れてしまいました。その上、ミツバアケビの太いつるにも巻き付かれ、立ち枯れて折れて掛かり木になった唐松も4本。危険なので、やむなく根を切り、掛かり木を落としました。

 写真のヤマフジは、妻女山展望台南の四阿の近くに咲いているヤマフジです。バックの斎場山の斜面にもヤマフジが咲いています。このヤマフジですが、新芽や若葉、花は天ぷらで食べられます。また、実は炒って食べられます。やや青臭いものの甘い甘い珍味です。

★妻女山の真実について、詳しくは、本当の妻女山について研究した私の特集ページ「妻女山の位置と名称について」をご覧ください。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】もよろしく。武田信玄が布陣したという伝説の茶臼山をアップしました。奇妙山制作中。
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