ウスバシロチョウは、本当に太陽が好きで、日が昇ると盛んに飛び始めます。逆に曇り空で湿度が高い日は、頻繁に留まる様になります。翅が重くなるのでしょうか。翅を羽ばたかせる角度が狭いため、優雅に舞うというよりパタパタ舞うという感じで飛びますが、樹冠まで登るとす~っと滑空して下りてきます。その姿はとても優雅です。
ヒメオドリコソウとミツバツチグリが終わったら、ハルジョオンが咲き始めたので、撮影に行きました。ここのところの度重なる雷雨で、森はかなり湿っていました。太陽蝶とも呼ばれるウスバシロチョウにとっては、ちょっと憂鬱な天気です。
そのウスバシロチョウの季節もまもなく終わりを迎えます。ニホンカナヘビに襲われたのか、後翅が破れた個体も見かけます。そんな中、黒っぽい小さな個体を見つけました。主にメスに出現するという黒化個体です。また、写真のような後翅が奇形の個体も見つけました。放射能か!と思われるかもしれないが、羽化不全での奇形はよく見られます。特にウスバシロチョウは、蛹化が落ち葉の重なる地表のため障害物が多いのも理由といわれます。
ハルジョオンで吸蜜するウスバシロチョウは、絶え間なく小刻みに頭を震わせるため、日陰だと翅にピントが合っても頭がぶれることがしばしば。それも生態を表すものとして仕方がないのですが、カメラマン泣かせです。そんなハルジョオンで一心不乱に吸蜜する一頭のメスに、背後からいきなりオスがのしかかりました。求愛行動です。
食事中に後ろから急に交尾をせまられたので驚いたのか、食事の方が大事なのか、メスは必死に振りほどこうと暴れました。あるいは、既に交尾を終えたのかもしれません。結局オスは受け入れてもらえず飛び去ってしまいました。前回の記事で載せた写真にメスの腹部の交尾板(受胎嚢)が写っていましたが、交尾したオスは、メスがもう交尾できないように、分泌物の粘液でできた殻をメスの腹部に付けるのだそうです。言わば貞操帯。つまり、前回の写真のメスは既に交尾が済んでいるということです。
ウスバシロチョウの写真は、どうしても翅を広げて吸蜜中のものが主流になります。これは誰でも撮れるシーンです。でも、最も美しいのは、やはり逆光で透けた翅だろうと思うのです。前回は、ヤエムグラの茎に留まったウスバシロチョウを下から撮影しましたが、今回は背後から翅をランプシェードの様に広げたシーンを狙ってみました。写真を逆さにすると、本当にシェルのランプシェードの様です。こんなデザインのランプシェードがあったらと思う様な完成度です。そして、ツイッターでアップしましたが、黒と白と透明のウスバシロチョウにはモノトーンの世界がよく似合います。翅に穴があき、縁が破れても凛としている姿は本当に美しい。
陣場平の草むらには、ウスバシロチョウ以外にも色々な昆虫たちがいます。ハルジョオンには、小さなホソヒラタアブやマドガ。足下の葉には、これまた小さなフキバッタの若齢幼虫。10ミリしかないのに顔は一人前に怖い親爺顔。でも地面では、ニホンカナヘビが狙っています。
梅雨に入ると、いよいよゼフィルス(シジミチョウ)のシーズンなんですが、ここ2年ほどは全くと言っていいほど発生していません。山で出合う蝶マニアの人達も変だと呟いています。3年ぶりにウスバシロチョウが大発生したので、ゼフィルスの復活も期待しているのですが・・。祈る様な気持ちで待っています。
■ツイッターMORIMORIKIDSを左のサイドバーに表示するようにしました。主に原発情報、地震情報を呟いています。たまに自然、歴史も。
ヒメオドリコソウとミツバツチグリが終わったら、ハルジョオンが咲き始めたので、撮影に行きました。ここのところの度重なる雷雨で、森はかなり湿っていました。太陽蝶とも呼ばれるウスバシロチョウにとっては、ちょっと憂鬱な天気です。
そのウスバシロチョウの季節もまもなく終わりを迎えます。ニホンカナヘビに襲われたのか、後翅が破れた個体も見かけます。そんな中、黒っぽい小さな個体を見つけました。主にメスに出現するという黒化個体です。また、写真のような後翅が奇形の個体も見つけました。放射能か!と思われるかもしれないが、羽化不全での奇形はよく見られます。特にウスバシロチョウは、蛹化が落ち葉の重なる地表のため障害物が多いのも理由といわれます。
ハルジョオンで吸蜜するウスバシロチョウは、絶え間なく小刻みに頭を震わせるため、日陰だと翅にピントが合っても頭がぶれることがしばしば。それも生態を表すものとして仕方がないのですが、カメラマン泣かせです。そんなハルジョオンで一心不乱に吸蜜する一頭のメスに、背後からいきなりオスがのしかかりました。求愛行動です。
食事中に後ろから急に交尾をせまられたので驚いたのか、食事の方が大事なのか、メスは必死に振りほどこうと暴れました。あるいは、既に交尾を終えたのかもしれません。結局オスは受け入れてもらえず飛び去ってしまいました。前回の記事で載せた写真にメスの腹部の交尾板(受胎嚢)が写っていましたが、交尾したオスは、メスがもう交尾できないように、分泌物の粘液でできた殻をメスの腹部に付けるのだそうです。言わば貞操帯。つまり、前回の写真のメスは既に交尾が済んでいるということです。
ウスバシロチョウの写真は、どうしても翅を広げて吸蜜中のものが主流になります。これは誰でも撮れるシーンです。でも、最も美しいのは、やはり逆光で透けた翅だろうと思うのです。前回は、ヤエムグラの茎に留まったウスバシロチョウを下から撮影しましたが、今回は背後から翅をランプシェードの様に広げたシーンを狙ってみました。写真を逆さにすると、本当にシェルのランプシェードの様です。こんなデザインのランプシェードがあったらと思う様な完成度です。そして、ツイッターでアップしましたが、黒と白と透明のウスバシロチョウにはモノトーンの世界がよく似合います。翅に穴があき、縁が破れても凛としている姿は本当に美しい。
陣場平の草むらには、ウスバシロチョウ以外にも色々な昆虫たちがいます。ハルジョオンには、小さなホソヒラタアブやマドガ。足下の葉には、これまた小さなフキバッタの若齢幼虫。10ミリしかないのに顔は一人前に怖い親爺顔。でも地面では、ニホンカナヘビが狙っています。
梅雨に入ると、いよいよゼフィルス(シジミチョウ)のシーズンなんですが、ここ2年ほどは全くと言っていいほど発生していません。山で出合う蝶マニアの人達も変だと呟いています。3年ぶりにウスバシロチョウが大発生したので、ゼフィルスの復活も期待しているのですが・・。祈る様な気持ちで待っています。
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