モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

信州の里山で小さな秋に舞う蝶たち。(妻女山里山通信)

2012-09-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 一番目のカットは、この季節のゼフィルスの代表格、ベニシジミ。春型と違って翅の表が黒っぽいのが特徴です。地味に見えますが、ちょうど付け根の辺りが、角度によって玉虫色に見えるのでとても奇麗です。ところが真上から撮ると玉虫色に見えません。これを撮影するのに何度もトライしましたが、上手く行きませんでした。

 まず、なかなか翅を開いてくれない。開いても開きすぎると玉虫色に写らない。先日やっと撮影できたのがこちらのカット。羽化したばかりか、まだ翅も傷んでいない個体でした。翅の付け根が緋色と山吹色、黄緑と藍色と、本当に美しい色合いです。

 二番目は、ツバメシジミ。少し前まで盛んに交尾をしていたのですが、見かける数は少なくなりました。
 三番目は、マエアカスカシノメイガ。幼虫はライラックや金木犀の葉を食べるので害虫扱いですが、成虫はよく見ると翅が透けて美しい。
 四番目は、休憩中のコジャノメ。個体数が少なくなかなか見かけないのですが、この日は、雨雲が覆って薄暗いので出て来たようです。地味だが味わい深い蝶。

 この他には、ツマグロヒョウモンのメス、コミスジジャノメチョウシロヒトリなどがいました。青い目と星が散りばめられた様な白い翅を持つホシシャクを撮影したかったのですが、残念ながら出合えませんでした。

 五番目は、ムギワラトンボが、留まっていたので下から撮影してみました。妻女山にはいないのですが、茶臼山に行くと、場所によっては、アオイトトンボが見られます。今年はオニヤンマも多かったような気がします。

 最後はフキバッタ。翅が退化して飛べないバッタです。そのため地域による変異が大きいのが特徴です。今年は、梅雨明けが遅かったためか、樹液があちこちで出たため、樹液バーがあちこちにでき、そのため昨年の様に樹液バーが昆虫達の客でごった返し、争い毎が頻発するということがありませんでした。

 昆虫達にとっては、よかったのでしょうが、撮影する側にとっては、お目当ての虫達になかなか出合えず、大変な夏でした。オオスズメバチに追い掛けられずに済んだのはよかったのですが、ムモンホソアシナガバチには4回も刺されました。ポイズン・リムーバーですぐに毒を吸い取ったので大事には至りませんでしたが・・。これはアウトドアには必須アイテムです。
 これから秋が深まるに連れてオオスズメバチの攻撃性は、子育てのストレスで非常に高まります。要注意です。

 ルリボシカミキリには一回出合っただけ、ミヤマカミキリに至っては、一度も出合えませんでした。
 今週は、また秋雨が来そうです。やっと涼しくなるでしょうか。

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