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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

雲海に埋まった善光寺平を見に茶臼山へ行ったのですが・・(妻女山里山通信)

2014-03-02 | アウトドア・ネイチャーフォト
 朝目覚めて外を見ると不思議な光景が。茶臼山の頂上が見えているのにその下に帯状の雲が山脈を覆っているのです。姨捨・千曲川展望公園のライブカメラを見ると、眼下の善光寺平に蓋をする様に雲海が覆っています。これは面白いと次男と朝食を食べてから出かけました。

 茶臼山に向けて車を飛ばし、茶臼山動物園入り口を過ぎた頃から雲の中に突入。前を行く青いジムニーが消えて行きました。そして、尾根の信里小学校の手前で雲海から抜けました。茶臼山登山口の駐車場へ、20センチ余りの雪をかき分けて到着。善光寺平を見ると眼下に雲海が。その上に浮かぶのは、五里ヶ峯から一重山に続く五一山脈。なかなか幻想的な風景です。

 せっかく来たのだからと茶臼山へ。雲海が上がって来て茶臼山も雲の中。20~30センチの積雪をラッセルしながら登山道を登ります。杉林では雪のための倒木が何本も見られました。赤松の枝は積雪に弱いので、あちこちに落下した枝が散乱。

 山頂は展望がないので、アルプス展望台へ。しかし、アルプスどころか、眼下の山布施の集落さえ見えませんでした。仕方がないので戻ります。ベニヒワと思われる群れが樹冠を飛んで行きました。

 駐車場に戻ると、気温の上昇と共に雲海も上がって来ました。さっきまで見えていた五一山脈も雲の中。なにも見えません(笑)。

 たくさんぶら下がっているのは、山藤の実。さやの中にある豆は炒って食べられます。新芽や花も天ぷらで。尾根の反対側の山布施の集落は、雲が取れて見えて来ました。けれども反対側の善光寺平側は、すっかり雲の中。とても3月の風景とは思えません。

 そんな頃、長男は、森林(もり)に学ぶネットワークという会で、飯綱にいました。昨日は卒論の発表などをしたようですが、なかなか好評だったようです。ちなみに彼の卒論のテーマは「後氷期の長野市 逆谷地湿原における植生変遷と人間の活動」というもので、湿地の地中に含まれる花粉分析をして研究結果をまとめたものです。逆谷地湿原は、飯綱高原にある4ヘクタールの小さな湿原ですが、数万年の歴史を持つ非常に古い貴重なものなのです。作夏には、私もボーリング調査に同行し、お手伝いをしました。添付の写真は、「市民の森ながの」が主催した、かんじき作り体験教室のものです。かんじきを作って森を歩こうという企画。スパイラルに立ち寄って、ボブスレーを見たりしたそうです。かんじきは、私がもらいました。妻女山で使おうと思います。かんじきの輪の木は、リョウブだそうなので、自分でも作れそうです。

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コメント
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