今日は冷たい雨の信州ですが、明日の最高気温はなんと18度。仲間と農作業をしないといけないのですが、これは汗をかきそう。昼は仲間の手作りのおにぎりと、別の仲間の作る豚汁に私が作っておいた天然キノコの煮物を加えます。
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(左)森の貴婦人ムラサキシメジは、初めは写真の様に鮮やかで濃い紫なのですが、時間が経つと色が抜けて薄くなってきます。傘にベッタリと濡れた枯れ葉が付いていないものは土臭くありません。(中・右)シロシメジと思ったのですが、薄茶褐色が斑状ではなく中心部にあるため、臭いシロノハイイロシメジかも知れないと匂いを嗅いでみました。シロノハイイロシメジは、加熱するともの凄く臭いのですが、実は生の状態でもよく嗅ぐと刺激臭があるのです。これはシロシメジでした。
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(左)前回まだ小さいので残してきた天然ナメコ。ちょうど食べごろの大きさになっていました。4m位の長さに群生しています。(中)今年は雨が多いせいかムキタケも長く採れます。薄いオリーブ色のものや黄色味が強いもの、黒に近いものなど色々な傘の色があります。(右)ムキタケと同じ倒木にあったムキタケそっくりなキノコ。サーモンがかったオレンジ色で、傘の裏もムキタケと同じく筋状。しかしムキタケの様に皮は剥けずムキタケではありません。調べましたが同定できていません。なんというキノコでしょう。
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立ち枯れのコナラの根本近くに粘菌(変形菌)のマンジュウホコリ(ドロホコリ科 ドロホコリ属)を発見。初め中は白っぽいクリーム状ですが、やがて胞子ができると写真の様なココア色になります。良く観ると、中に小さななにかの幼虫がいます。双翅類の昆虫が産卵し、変形体や胞子を食べ、やがて飛び立つのだそうです。その時に翅や体に胞子を付けていくのが胞子散布の役目をしているとか。他には、風、水、甲虫、ダニ、鳥などにより散布されるそうです。
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堂平大塚古墳下の落葉松の黄葉。風が吹くと、チリチリと音を立てて落葉松の葉の雨が降ります。そして林道がオレンジ色に染まって行きます。非常に美しいのですが、カラカラに乾いた枯葉は雪よりも滑るのです。スタッドレスも効きません。晩秋の高原などを走る時、路面に落ち葉が積もっていたらスピードを落とさないと危険です。
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(左)落ち葉に隠れたシロシメジ。ネットや図鑑で調べると苦味があると書いてあるのですが、妻女山山系で採れるものには苦味がありません。白菜や豚バラ肉と鍋にすると極上の出汁がでて美味です。(中)落ち葉に隠れたシロノハイイロシメジ。写真では見分けがつきません。同定が難しいためか、シロシメジ狙いで山に入る人はほとんどいません。(右)鮮やかな紫のミツバアケビ(三葉木通)の実。既に実は割れていて種も落ちています。苦味があるためか、動物もほとんど食べない様です。
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昔の峠、東風越(こちごえ)から、右に現在の長坂峠と左奥に斎場山(旧妻女山)。やや遅れ気味だったコナラの黄葉も一気に進みました。エノキの根元では、オオムラサキの幼虫が枯葉の布団の下で眠っているはずです。
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(左)上杉謙信の本陣跡と伝わる斎場山。山頂は古代科野国の円墳です。夏は葉が生い茂り見通しが効きませんが、落葉期になると川中島が見えます。ここから川中島の戦いの想像を巡らすのもいいでしょう。(中)斎場山から南にそびえる天城山(てしろやま)の眺め。武田別働隊は、あの山を巻いて斎場山各所にいると思われる上杉軍に攻め込んだといわれています。実際はもぬけの殻でしたが。(右)そこから西へ100mほど行った御陵願平にある大きなイノシシのヌタ場(泥浴び場)。15日から狩猟が解禁になったので、おちおち泥浴びもできないかも知れません。狩猟は猟犬で谷の下から追い上げて、上から撃つという方法で行われます。2月15日までの狩猟期間中は、目立つ格好で、熊鈴以外に存在を知らせるホイッスルを携帯してください。冬でもたくさんハイカーやバードウォッチング、MTBやファットバイクなどの人が登りに来ます。今回はここから更に西へ、土口将軍塚古墳まで行きました。
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(左)斎場山から西へ約500mほど尾根を下ったところにある土口将軍塚古墳。古墳時代中期に作られた全長67.7mの前方後円墳です。写真は後円部。(右)長野県史跡の看板と説明がありますが、現在は埴科古墳群として、森将軍塚古墳などと共に国指定史跡になっています。(右)後円部上から前方部を見たところ。奥に御陵願平と斎場山が見えます。
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妻女山(旧赤坂山)展望台から、この時期の松代の名物、長芋のつる焼きの煙。この日は少ない方で、戸隠連峰も飯縄山もよく見えますが、最盛期にはスモッグの様になり、北東の強風が吹くと、上信越自動車道の薬師山トンネルの中が煙で充満するほどです。この日は絶好のハイキング日和だったので、鞍骨城跡へも一組のご夫婦と一人の男性が登っていきました。最近は全国から歴史マニアや歴女、山城マニアが訪れます。拙書で詳しく紹介していますが、妻女山駐車場から約100分です。標識も完備しているので、迷うこともないのですが、天城山の尾根が十字に出ているので、ちゃんと確認せずに迷う人がたまにいます。
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(左)やはり展望台から東の松代方面。『真田丸』の真田信之人気で、松代城や真田宝物館は大賑わいです。その流れで妻女山を訪れる人も増えています。私のブログ記事『「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」』へのアクセスも増えています。(中)妻女山松代招魂社のソメイヨシノの葉は全て落ちました。枯葉の絨毯が広がっています。(右)久しぶりに手打ちうどんを作りました。友人が作った幻の小麦、イガチクオレゴン(伊賀筑後オレゴン:通称イガチク)に地粉とオレゴンをブレンドしました。前日に打って足で踏み込んでねかせます。小野式製麺機でのしましたが、太麺にしたかったので切るのは包丁で。天然キノコは8種類。ジコボウ(ハナイグチ)、ムキタケ、ナメコ、クリタケ、ヒラタケ、クリタケ、ムラサキシメジ、シロシメジ。汁は濃そうに見えますが、キノコの色が出ているため。味は関東風と関西風の中間ぐらいです。亡き父の形見である彼が生前に作った七味唐辛子をかけて。8種類のキノコの旨味が合わさって極上の味に仕上がりました。寒い夜は熱々のうどんが最高に温まります。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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(左)森の貴婦人ムラサキシメジは、初めは写真の様に鮮やかで濃い紫なのですが、時間が経つと色が抜けて薄くなってきます。傘にベッタリと濡れた枯れ葉が付いていないものは土臭くありません。(中・右)シロシメジと思ったのですが、薄茶褐色が斑状ではなく中心部にあるため、臭いシロノハイイロシメジかも知れないと匂いを嗅いでみました。シロノハイイロシメジは、加熱するともの凄く臭いのですが、実は生の状態でもよく嗅ぐと刺激臭があるのです。これはシロシメジでした。
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(左)前回まだ小さいので残してきた天然ナメコ。ちょうど食べごろの大きさになっていました。4m位の長さに群生しています。(中)今年は雨が多いせいかムキタケも長く採れます。薄いオリーブ色のものや黄色味が強いもの、黒に近いものなど色々な傘の色があります。(右)ムキタケと同じ倒木にあったムキタケそっくりなキノコ。サーモンがかったオレンジ色で、傘の裏もムキタケと同じく筋状。しかしムキタケの様に皮は剥けずムキタケではありません。調べましたが同定できていません。なんというキノコでしょう。
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立ち枯れのコナラの根本近くに粘菌(変形菌)のマンジュウホコリ(ドロホコリ科 ドロホコリ属)を発見。初め中は白っぽいクリーム状ですが、やがて胞子ができると写真の様なココア色になります。良く観ると、中に小さななにかの幼虫がいます。双翅類の昆虫が産卵し、変形体や胞子を食べ、やがて飛び立つのだそうです。その時に翅や体に胞子を付けていくのが胞子散布の役目をしているとか。他には、風、水、甲虫、ダニ、鳥などにより散布されるそうです。
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堂平大塚古墳下の落葉松の黄葉。風が吹くと、チリチリと音を立てて落葉松の葉の雨が降ります。そして林道がオレンジ色に染まって行きます。非常に美しいのですが、カラカラに乾いた枯葉は雪よりも滑るのです。スタッドレスも効きません。晩秋の高原などを走る時、路面に落ち葉が積もっていたらスピードを落とさないと危険です。
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(左)落ち葉に隠れたシロシメジ。ネットや図鑑で調べると苦味があると書いてあるのですが、妻女山山系で採れるものには苦味がありません。白菜や豚バラ肉と鍋にすると極上の出汁がでて美味です。(中)落ち葉に隠れたシロノハイイロシメジ。写真では見分けがつきません。同定が難しいためか、シロシメジ狙いで山に入る人はほとんどいません。(右)鮮やかな紫のミツバアケビ(三葉木通)の実。既に実は割れていて種も落ちています。苦味があるためか、動物もほとんど食べない様です。
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昔の峠、東風越(こちごえ)から、右に現在の長坂峠と左奥に斎場山(旧妻女山)。やや遅れ気味だったコナラの黄葉も一気に進みました。エノキの根元では、オオムラサキの幼虫が枯葉の布団の下で眠っているはずです。
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(左)上杉謙信の本陣跡と伝わる斎場山。山頂は古代科野国の円墳です。夏は葉が生い茂り見通しが効きませんが、落葉期になると川中島が見えます。ここから川中島の戦いの想像を巡らすのもいいでしょう。(中)斎場山から南にそびえる天城山(てしろやま)の眺め。武田別働隊は、あの山を巻いて斎場山各所にいると思われる上杉軍に攻め込んだといわれています。実際はもぬけの殻でしたが。(右)そこから西へ100mほど行った御陵願平にある大きなイノシシのヌタ場(泥浴び場)。15日から狩猟が解禁になったので、おちおち泥浴びもできないかも知れません。狩猟は猟犬で谷の下から追い上げて、上から撃つという方法で行われます。2月15日までの狩猟期間中は、目立つ格好で、熊鈴以外に存在を知らせるホイッスルを携帯してください。冬でもたくさんハイカーやバードウォッチング、MTBやファットバイクなどの人が登りに来ます。今回はここから更に西へ、土口将軍塚古墳まで行きました。
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(左)斎場山から西へ約500mほど尾根を下ったところにある土口将軍塚古墳。古墳時代中期に作られた全長67.7mの前方後円墳です。写真は後円部。(右)長野県史跡の看板と説明がありますが、現在は埴科古墳群として、森将軍塚古墳などと共に国指定史跡になっています。(右)後円部上から前方部を見たところ。奥に御陵願平と斎場山が見えます。
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妻女山(旧赤坂山)展望台から、この時期の松代の名物、長芋のつる焼きの煙。この日は少ない方で、戸隠連峰も飯縄山もよく見えますが、最盛期にはスモッグの様になり、北東の強風が吹くと、上信越自動車道の薬師山トンネルの中が煙で充満するほどです。この日は絶好のハイキング日和だったので、鞍骨城跡へも一組のご夫婦と一人の男性が登っていきました。最近は全国から歴史マニアや歴女、山城マニアが訪れます。拙書で詳しく紹介していますが、妻女山駐車場から約100分です。標識も完備しているので、迷うこともないのですが、天城山の尾根が十字に出ているので、ちゃんと確認せずに迷う人がたまにいます。
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(左)やはり展望台から東の松代方面。『真田丸』の真田信之人気で、松代城や真田宝物館は大賑わいです。その流れで妻女山を訪れる人も増えています。私のブログ記事『「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」』へのアクセスも増えています。(中)妻女山松代招魂社のソメイヨシノの葉は全て落ちました。枯葉の絨毯が広がっています。(右)久しぶりに手打ちうどんを作りました。友人が作った幻の小麦、イガチクオレゴン(伊賀筑後オレゴン:通称イガチク)に地粉とオレゴンをブレンドしました。前日に打って足で踏み込んでねかせます。小野式製麺機でのしましたが、太麺にしたかったので切るのは包丁で。天然キノコは8種類。ジコボウ(ハナイグチ)、ムキタケ、ナメコ、クリタケ、ヒラタケ、クリタケ、ムラサキシメジ、シロシメジ。汁は濃そうに見えますが、キノコの色が出ているため。味は関東風と関西風の中間ぐらいです。亡き父の形見である彼が生前に作った七味唐辛子をかけて。8種類のキノコの旨味が合わさって極上の味に仕上がりました。寒い夜は熱々のうどんが最高に温まります。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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