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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

一反の広い畑の大豆の収穫は重労働。勤労感謝の日、信州に冬が訪れました。長野えびす講煙火大会(妻女山里山通信)

2016-11-23 | アウトドア・ネイチャーフォト
 6月上旬「カッコウの鳴く日曜日、一反の畑に大豆を蒔く。私はだだちゃ豆も」(妻女山里山通信)7月上旬「炎天下の農作業。久しぶりの陣馬平や妻女山、斎場山。オオムラサキがいない」(妻女山里山通信)についで、大豆の収穫となりました。朝は霧雨でした。

(左)一反の広い畑の大豆の収穫です。まずスコップで根から掘り起こしました。前日の雨で土が湿っていて重労働。効率がすさまじく悪いです。(中)一輪車に載せてハゼ掛けの場所へ運搬。もの凄く効率が悪いです。(右)ハゼを立てて稲わらでくくってハゼ掛けしますが、効率がすさまじく悪いです(笑)。

(左)それで、急遽根本から大きな剪定バサミで切る方式に変更。作業スピードは倍以上になりましたとさ。スバル・サンバーの四駆でぬかるんだ畑も楽々。切った小豆を収集しました。時折、北陸新幹線が轟音を立てて通り過ぎます。しなの鉄道やJR東日本の列車も。深い霧で周囲の里山も見えませんが気温は高めです。(中)どんどん集めて大豆が山になっていきます。(右)午前中で集める作業は終了しましたが、これを全部ハゼ掛けしないといけません。なんとかなるでしょう。

(左)ということで昼食。結構重労働なので腹が減っては戦はできません。K氏のおにぎりに、S氏の豚汁に、私の煮てきた前回のブログで紹介した8種類のキノコの煮物を加えて、野手豊かな豪華な熱々豚汁。(中)働いた後のおにぎりと豚汁は最高でした。食後は農業談義や林業や里山保全の話、、まあ色々。柿酢の出来具合や自家製どぶろくの話、味噌作りの話など。いかに大企業の既製品に頼らず自活自立していくかの話など。(右)たっぷり作った豚汁もアッという間になくなりました。最後の遠慮の塊も完食。

 今後これを脱粒して乾燥させなければなりません。そして味噌の仕込み。きな粉も作りますかね。昔の人は普通にこれをしていたわけですよ。農薬も化学肥料もなく。中国産の農産物が農薬まみれといいますが、日本は中国、韓国についで世界第三位の農薬使用国です。しかも、価格が高いために中国ではあまり使用されない猛毒のネオニコチノイド系農薬やグリホサート剤が大量に使われています。農家も売る野菜には美しく規格品に揃えるために農薬を大量に使いますが、自家製は無農薬、無化学肥料で育てている人が増えています。結局は消費者が気付き声を挙げなければ何も変わらないのです。加えて放射能汚染、環境ホルモン、食品添加物。

(左)収穫した大豆を藁や麻ひもで結束してハゼに掛けて行きます。これも結構大変な作業。前日に降雨があったので結構重いのです。(中)それでも人海戦術で作業は進みます。(右)3時には終了しました。こぼれた大豆を拾って乾煎りしてみましたが、これが相当美味。後引きの旨さです。

(左)そして勤労感謝の日、突然の冬型気圧配置で寒風の中を妻女山奥へ。堂平大塚古墳へ下る林道。この数日で一気に落葉。(中)倒木にムキタケと隣合わせでヒラタケ。(右)別の倒木にはクリタケかと思ったら傘にヌメリがあったのでナラタケ。ナラタケは色々種類があり、細かな同定が難しいのです。

(左)狂い咲きのヤマツツジ。10月と11月が思いの外暖かく多雨だったので、タンポポも咲きました。(中)堂平大塚古墳の今は亡き友人が植えたイロハモミジも色付きました。(右)古墳から見上げる天城山(てしろやま)。北風が吹く度に落葉松の葉の雨がチリチリと降ってきます。陣馬平に戻ると男性がひとり、鞍骨城跡へ向かって行きました。初めてというので拙書を出して地図で色々説明しました。この時期はまだ月輪熊の心配はありません。出てくるのはクリスマス頃です。

 堂平大塚古墳から西の展望。北アルプスが望めない代わりに手前の里山が見えました。長者山辺りでしょうか。千曲川は例年ならば渇水期ですが、今年は多雨で多めです。

 長坂峠から善光寺平。長野オリンピックの開会式閉会式のスタジアムが見えます。北風が相当強いので木々の葉が激しく揺れています。

 妻女山展望台から。今夜は「長野えびす講煙火大会」です。展望台には撮影に来た県外ナンバーの車が2台いました。私は家の2階から遠花火を観ます。
遠花火 長野えびす講煙火大会(妻女山里山通信)
長野えびす講煙火大会 遠花火(妻女山里山通信)
「しずかさや 外山の花火 水をとぶ」小林一茶
「大名の花火そしるや江戸の口」小林一茶
「音もなし 松の梢の 遠花火」正岡子規
「死にし人 別れし人や 遠花火」鈴木真砂女
「遠花火 人妻の手が わが肩に」寺山修司

「遠花火 歓声もなく 温(ぬく)もなく」
「遠花火 記憶の底に 散る夜かな」
「君の名を 呟いてみる 遠花火」 林風
 色々な想いが交錯する遠花火です。

 今年の花火は帰郷して以来、最も地味な大会でした。目立った新作花火もなくスターマインも大花火も地味。心底不景気だと分かります。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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