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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

清津峡渓谷トンネル Tunnel of Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 2021(妻女山里山通信)

2021-06-08 | 展覧会・イベント・コンサート
 日本三大峡谷の清津峡にある清津峡渓谷トンネル。心と身体、全てで体験できる素晴らしい作品です。750mの最後に観られるパノラマステーション。【TUNNEL OF LIGHT. 】トンネルの内側にはステンレスが貼られ峡谷を映し水面は揺らぎながら景色を映します。龍安寺の石庭を思わす、自然を借景として取り入れる高度な環境芸術です。昨秋は一人で訪れましたが、今回は長男と友人二人を案内しました。

 人がいないカット。下のカットをご覧いただくと分かると思いますが、この作品は人がいることで輝き、自らの存在理由(レーゾンデートル)が浮かび上がるのです。
『東洋的自然観を基に現代社会における新しい建築の在り方の発展に取組み、人々の感情を中心に据えた未来都市「山水都市」のコンセプトを核とし、人と都市と環境との新たな関係性の創出に専心している』マ・ヤンソン/MADアーキテクツ

(左)コロナ禍の自粛で、首都圏ナンバーの車が少ない。10時前でも通常は駐車できない第一駐車場に止められました。数件の宿や土産物店、食堂がある道を進みます。(右)プロムナードを歩くとカフェ。その先に清津峡トンネルの入口があります。

(左)清津峡トンネルの入り口。発券機はこの入口奥にあります。(右)昭和8(1933)年の清津峡歩道。1988年(昭和63年)に峡谷内で落石死亡事故が発生したため、遊歩道は通行禁止となり長いこと閉鎖に。1996年(平成8年)10月1日に清津峡渓谷トンネルが開業しました。2018年(平成30年)に行われた第7回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレで、トンネル全体が中国出身の芸術家マ・ヤンソン(MADアーキテクツ)の作品として改修されました。これがインスタ映えすると大評判になり、国内外から来訪者が激増しました。

 750メートルのトンネル内は、色変わりの照明が。これは作品ではなさそうです。入口近くに清津峡の地質や自然の説明があります。

 第二見晴所の「見えない泡」。トイレです。昨年訪れた時には、黒白のストライプはありませんでした。ストライプが加わったことで、新たに素晴らしいオプティカル・アートが生まれました。

(左)トイレ内からの幻想的な景色は必見。(右)平衡感覚がおかしくなります。

 第三見晴所「しずく」。『風の谷のナウシカ』のオーム(王蟲)の胎内にいる様です。

 清津峡の柱状節理。気が遠くなる程の時間を掛けて地球が造った造形美。

 コロナ禍で、インバウンドがほぼなくなり、昨年の様な中国人観光客はいませんでした。台湾の人とアジア系の人達がツアーで訪れていました。いい思い出になったことでしょう。

 撮影位置を変えることで、新鮮な景色が見えてきます。柱状節理が美しい。そして、こんな断崖に生きる逞しい植物。

 ステンレスのドームは、普通に見ると曇っているのですが、見る角度を変えると、こんな風に劇的な景色を見せてくれます。

 入り口方面はこんなです。水面の両脇は水深1センチで歩けます、中央部は水深15センチ。

 柱状節理を借景として、人のシルエットが映えます。逆光でつぶれているのがいいのです。

 現在は通行禁止の遊歩道。トンネルは、左の岩山の中にあります。

 いつまでも観ていたくなります。後ろ髪ひかれつつ戻ります。10時前に入ることをおすすめします。10時〜2時ごろは大混雑します。GW、5月、7-8月、10月は事前予約しないと入れません。午後は、本格的豚骨ラーメンの『天池屋』で昼食をとり、国宝の縄文土器が展示されている十日町博物館へ向かいました。次の記事で。

■清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 01

以下の動画はぜひYouTubeで観てください。

■清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 02


■清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 03


■清津峡渓谷トンネル Tunnel obo Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 04


清津峡渓谷トンネル Tunnel of Light マ・ヤンソン/MADアーキテクツ 2020(妻女山里山通信)

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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