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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

寒の戻りの前に妻女山陣場平へ。倒木処理。セリバオウレンの葉も茂る。貝母の様子とシロヤブケマン(妻女山里山通信)

2022-03-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末から寒気の戻りでみぞれや雪マークがついたので、その前に山仕事を終えてしまおうと車で陣場平へ。スタッドレスをノーマルタイヤに交換しました。泥濘状態の林道もこれなら平気です。登り始めると、掛かり木になっていた山桜が倒れて道を塞いでいました。なんとか一人で処理しましたが、痛めていた腰が更に悲惨なことに。

 陣場平の片隅にひっそりと咲く薬草のセリバオウレン。右は雄花。中央に退化した雌しべの赤紫が見えます。左は両性花です。直径が10ミリもありません。これを観るには虫眼鏡が必要です。大きなのは5枚の萼片で、その内側の少し黄ばんだ10枚ほどの小さなものが花びらです。

 右は両性花。生薬の「黄連」は根茎を乾燥したものでベルベリン(アルカロイド)などを含み、消炎、止血、精神不安に効く薬です。薬草ですが、貝母と同じく毒草でもあります。

 雨でベッタリとついた落ち葉をどけたら、鮮やかな緑の葉が顔を出しました。

 貝母(編笠百合)の群生。雨のおかげで成長も早くなりました。寒の戻りで少し足踏みするかもしれませんが、その後は順調に生育するでしょう。この時期は、大小の落枝があちこちで発生します。貝母の上にも落ちるので、それを全部片付けます。これが結構大変です。出てきたヤマガシュウやノイバラ、ヤマフジも切ります。

 落葉松と山桜の林内も年々増えています。この場所のものは、我々が球根を植えたのではなく、種が飛んで自然に増えたものです。右奥の積石塚古墳の左には群生がありますが、右手の灌木があったところはないので、7月に球根を植えようと思います。

 陣場平入り口西斜面の貝母。日に日に大きくなっていくのが分かります。

 山蕗を採りに行った際に天城山(てしろやま)登山道の手前で撮影した松代方面。松代PAの上りでは、産直の新鮮な野菜が買えます。今なら春掘りの長芋がおすすめ。4月になると山菜が並ぶでしょう。ロイヤルホテル長野は四つ星です。松代や善光寺観光の拠点には駐車場も広くおすすめです。松代や姨捨にはゲストハウスもあります。泉質がよく料理も評判の国民宿舎松代荘もおすすめです。温泉マニア絶賛の加賀井温泉一陽館はぜひ一度。

 堂平大塚古墳の福寿草も葉が茂り始めました。ヒオドシチョウ、ルリタテハ、テングチョウ、ミヤマセセリがあちこちで舞っています。

(左)貝母の隣に、シロヤブケマンも出てきました。これも毒草ですが、ウスバシロチョウの幼虫の食草です。(右)弁当は、野沢菜漬けのチャーハン。徳島のじゃこ天と自家製の地大根の酢辛子漬け。痛めた腰を養生に温泉へ向かいます。

 山蕗は、まだ小さなものが大半ですが、集めるとそこそこの量に。蕗味噌を作りました。材料は山蕗に本味醂とキビ糖、わずかな鰹出汁粉。山蕗はアクが出やすいので、刻む前にフライパンに油を入れて弱火に。山蕗を刻んだらすぐに炒めます。少し火が入ったところで調味料を入れ炒めます。水分が飛んだら出来上がり。炒めすぎないことが大事。熱々ご飯に、焼きおにぎりに、日本酒の肴に。パスタにも。春のデトックスの逸品。蕗の薹はこんな感じでいいのですが、キャラブキにする蕗の茎や蕨(わらび)、薇(ぜんまい)、茗荷(みょうが)は、発がん物質を含んでいます。必ずしっかりとアク抜きを。常食過食はおすすめしませんが、普段の食生活が野菜や海藻、発酵食品が中心ならまあ問題ないと思います。

 3月18日(金)。夜6時半から9時半まで、長野市南部と千曲市東部で停電がありました。寒の戻りで激しい雨。エネルギー源は複数ないとだめです。オール電化などもってのほか。私は、電気、プロパンガス、カセットガス、ミニソーラーパネル、薪、炭を持っていますが、それでも心もとない。まあ最大のエネルギー源は自分の体と心ですが。

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