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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山から陣場平への行き方(妻女山里山通信)

2009-12-04 | 歴史・地理・雑学
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 冬休みになると、夏休みほどではないものの妻女山を訪れる人も増えます。歴女や歴史マニアの中には、妻女山だけでなく斎場山や陣場平、さらには鞍骨城まで足を伸ばす人もいます。今回は斎場山への長坂峠(東風越)分岐から、上杉謙信が陣城を築いたと伝わる「陣場平」までの行き方を紹介したいと思います。妻女山展望台から長坂峠までは、以前紹介した妻女山から斎場山への行き方を参照してください。

 夏場は、藪とオオスズメバチ、希に熊の出没もあり(猪、ニホンカモシカは通年)とても危険ですが、冬場はその心配もなく、落葉期は全体も見渡せるので見学にはお勧めです。陣場平については、上杉謙信が陣城を築いたと伝わる「陣場平」をご覧ください。

■写真一番上 妻女山展望台から南を見たところです。展望台に登るとみな北の川中島に目がいきますが、ぜひ南側の上杉謙信の布陣した山々も見てください。右手に斎場山、中央奥に陣場平の高原、左手奥に鞍骨城(高圧鉄塔の左)が見えます。

●1 妻女山展望台奥の駐車場から右の林道を15~20分登ると長坂峠(東風越)に着きます。右は2~3分で斎場山(旧妻女山)山頂。左のあんずの里ハイキングコースを進みます。

●2 陣場平下部の平坦地の林道を進みます。右手には樹間から本陣跡と伝わる斎場山が見えます。

●3 5、6分で陣馬平の台地が正面に見えてきます。突き当たりで林道は右に曲がります。

●4 突き当たりは、切岸状の崖になっていて、古い石垣の後も見えます。

●5 急坂を右に登ると、天城山・堂平大塚古墳のトーテムポールのような大きな標識があり、道は尾根に乗ります。この左に広がる平地が陣場平で、上杉謙信が陣城を築いたと伝わる場所です。そのまま林道を真っ直ぐ登ると15~30分で天城山(てしろやま)、さらに30~40分で鞍骨城です。

●6 陣場平は、100m四方はある平坦地ですが、落葉期以外は藪でその全貌は全く見えません。また、夏期はオオスズメバチが集まる樹液の出る木が何本もあるので要注意です。猪やニホンカモシカ、希に熊も出没します。冬は入れないことはありませんが、倒木や掛かり木が多く、道もなく迷いやすいので大変に危険です。また、この辺りの山は、いずれも私有地なので、マナーを守ってください。

 この陣場平、現在は木々に遮られて展望はありませんが、東には眼下に海津城がはっきりと見える位置です。養蚕が盛んな昭和30年代以前は、主に桑畑でした。その頃は海津城がよく見えたと思います。この尾根の南部の尾根や天城山山頂、及び西側の堂平には、積み石塚古墳群や円墳がたくさん残っています。
 古代には、陣場平にも古墳がたくさんあったのではないかと思われるのですが、戦乱の世に破壊され石垣に使われてしまったのかもしれません。その後は桑畑の土留めにも使われたので、古代の姿や戦国当時の姿がどれくらい残っているのかは、発掘調査もされていないので全く不明です。

 尚、陣場平までは、軽の四駆なら林道を登って行けないこともないのですが、相当の悪路です。
【陣場平全景】

★妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」をぜひご覧ください。武田別働隊の経路図、きつつき戦法の検証、上杉謙信斎場山布陣図などもご覧いただけます。

★武田別働隊のルートを訪ねて三滝山(戸神山?)から鏡台山、鏡台山から戸神山脈を妻女山まで辿ったトレッキングは、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】をご覧ください。

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1 コメント

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「歴女」から「武士女」へ (武道通信)
2009-12-05 08:56:31

検索“修行”しておりました道中、貴HP(道場)へ立ち寄った者にて候。
突然のお知らせ(書き込み)にて御免!
現代の女性に求められる「女性の品格」の源は武士の妻女の品格、気品です。
武道通信http://www.budotusin.net
へ御立ち寄りくだり、『武士の女の品格』をお読みいただければ幸いです。

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