遠州の西端で育った私には、同じ遠州でも東側の土地勘がない。今回、相棒に
誘われて掛川市、袋井市、周辺(遠州東部)の寺社等を回ってみた。
途中、植物観察のため、牧ノ原市まで足を伸ばし、帝釈山女神神社と萩間小学校へ
立ち寄り、「ヨコグラノキ(横倉の木)」を観察してきた。ヨコグラノキには丁度実が付いて
おり見頃だ。ヨコグラノキの実は橙色で一部黄色のものがあった。面白いことにこの木の
葉っぱは互生で、2枚ずつ右、左に葉が出ることだ。所々では、この2枚ずつの互生の
原則はくずれていたが・・・。
旧相良町の萩間小学校には、帝釈山に自生するヨコグラノキが移植されており、近く
で観察することができる。学校の駐車場で運良くこの小学校の教師に会い、ヨコグラノキ
のことを訪ねると、現場へ案内してくれて、色々教えて下さった。元は、帝釈山に自生
していたということを聞いた。来たついでなので、この後、帝釈山に登った。この山には
この木は無いのかと思ったら、何本か自生していた。女神神社周辺にもヨコグラノキを
見ることができた。帝釈山では途中にヤマユリが咲いており、これも写真に撮った。
1884年、牧野富太郎博士が高知県の横倉山で発見し、ヨコグラノキと命名された。
宮城県以南に生息する希少な植物だが、中国や朝鮮にも存在するようだ。 (以上、
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以上です。