山友(相棒)に誘われて、紀伊・白浜町にある南方熊楠(みなかた くまぐす)の記念館・
新館のオープンに合わせて訪問した。数年前に一度立ち寄ったが、閉館日のため中には入れ
なかった。
この方は全く存じ上げなかったが、すごい方だ。一番の功績は粘菌(変形菌)の発見・研究
ではないかと感じた。菌類(キノコ)、植物、動物、細菌の境界領域に当たるのか?
一昨年ノーベル賞を受賞した、大村智さんの微生物研究の分野にも通じるように思う。その
他、写本、民俗学、植物研究など多彩な分野に取り組まれている。にわか勉強ではご披露する
のもはばかられるので、省略する。
ここでは、新館オープンの会場の様子と写真を披露し、その後訪問した私邸と顕彰館(市の
資料展示館)の写真を掲載する。
南方熊楠 (ミナカタクマグス) 生物学者、民俗学者 年譜 1867和歌山市、生れ~1941没
1887 ミシガン州立農業高へ入学 1906 結婚(宮司の4女、松江と)
1891 キューバに渡り、地衣新種を発見 1907 長男(熊弥)生まれる
1892 渡英、天文学を研究、ネイチャーへ論文 1911 長女(文枝)生まれる
1897 孫文と出会う 1916 自宅の柿木で新種の粘菌を発見
1900 英国から帰朝、和歌山に居住 1929(昭和4年)天皇行幸に対し、ご進講
1902 植物採集のため那智勝浦へ移る 1941(昭和16年)没(享年75歳) 個別の写真 個別写真は以上。
番所山 南方熊楠の記念館は番所山公園(和歌山県・白浜町)の高台にある。
番所山は江戸時代に紀州藩の外国船監視所が置かれたため、そのような呼び名になった
そうだ。この番所山は以前には植物園や動物園が置かれていたそうで、南方系の植物や
動物の彫像が多数残されていた。また番所が置かれただけあって、ここからの景色は
素晴らしい。この記事に続いて「番所山の植物と風景」を記述したいと考えている。