大阪でお大尽のような忘年会が設定されたので、始めて出かけた。
会費は高い方だが、何しろ越乃寒梅と食べたことのないクエ鍋を賞味
できるとあって、楽しみにしていた。メンバーは元の会社の同期生8人が
集まった。
大阪駅・西口で4人が待合せ、上りさんよろしく、キョロキョロしながら、
桜橋交差点を通り、少し歩くと北新地の入口を通った。ここの中かと思った
が通り越して朝日新聞の大きなツインタワーの前を通り、肥後橋(地下鉄)
を右に曲がって,途中から左に曲がった。この辺りから道を間違え,スマホ
のナビで何とか九絵家(料亭)に着いた。
店の大将は、年季の入った、落語家?漫才師?顔負けの話の上手な玄人と
拝見した。有名人が良く来られるようだ。桂 文枝・師匠がクエ鍋やお造り
が絶品と賞賛した新聞記事を見せていただいた。
大将からお酒の講釈をしていただいた。「越乃寒梅」を5本用意してくれて
いた。最初に飲むのは越乃寒梅「灑(サイ)」だそうだ。これは海外向けに用意
されたが、まだ輸出前で、国内で人気が高い。出荷数も少ないそうだ。次が
「無垢」、その次が「特選」続いて「別選」、最後は普通に売られている
「清酒」だった。我々は「灑」を一本空け、次いで無垢、特選、別選までを
徳利で、たらふく飲んで出来上がった。
さて、クエだが、鉄ちりのようなお造りが皿に乗っていた。口に含んでも
「特別に味がない刺身だなー」と思っていると、ジワーッと甘みが舌の奥に
広がり、得もいえぬおいしさになった。文枝・師匠が美味しいを連発されたと
いう意味が分かった。クエ鍋もコクがあり湯気と臭いに酔いしれながらいた
だいた。次に、ぶつ切りのアラを鍋に追加し、最後は鍋の露で雑炊にしていた
だき、賞味した。クエ鍋はコラーゲンが一杯で体も温まり、体が滑らかに
なったような気がした。
クエは九州ではアラと言うそうで、アラを捌くとはクエを料理することの
ようだ。クエは根魚で、乱獲で少なくなっており、和歌山、九州、五島列島の
辺りで獲れるが、出回っているものは養殖物が多いそうである。
良い経験をした。感謝!感謝!
以上です。