名峰登山と草花

春から秋にかけて、登山と草花探索等を掲載。植物観察、世界歴史遺産巡り、庭園観賞、素人農業にもチャレンジ中。

晩春の冠山峠を散策 - 2024.5下 -

2024-06-25 21:34:54 | 自然観察_野山

   昨年(2023)秋に、岐阜県から福井県へと抜ける国道471号線が開通した。徳山ダム
の脇を通り、冠山の下を通る、冠山トンネル(4.8Km)が、2023.11.29に完成した
ことによる開通である。
 14年前の5月30日に、徳山ダムの脇を通り、林道のような曲がりくねった道を
ジムニーで冠山峠まで出かけ、スミレの観察をした。この峠は当時も現在も閉鎖され
ており、車で両県を跨ぐことはできない。
 今回は、福井県側から冠山峠まで車で登り、福井県側の植物観察と冠山峠周辺の
散策をする予定で出かけた。この道(福井県側)は、旧・国道471号線であるが、冠山峠
で閉鎖されされ行き止まりである。嘗て通れた岐阜県側は入口が閉鎖されており、現在、
車の通行はできない。
 岐阜県側から471号線を福井県側に進み、冠山トンネルを抜けると冠山峠への分岐
入口があり、ここから旧・国道471号線を登って冠山峠の駐車場を目指した。
 福井県側の谷筋(道路)は光がよくとおり、岐阜県側の森の中と違って明るく、登り
やすい。道路脇にはタニウツギがいたるところにピンク色の花を咲かせて歓迎してくれ
る。道路脇の様々な草花を撮りながら、峠を目指した。冠山峠にはかなり広い駐車場が
あり、車は留めやすい。標高1000m位あるせいか、ブナの巨木/古木が圧巻である。
 14年前の同日に見たスミレの花は、なかなか見つからず、あきらめかけていると、
花の跡らしき、スミレの葉を見つけた。2W位前に咲いていたと推測された。
 その他、アカモノ(イワハゼ)などの高山植物を見つけることができた。  

 

相棒の知識の応援を得て植物の名前を追記しました。 2024/6/30


再び、新緑の国道152号線へ -2024.5上-

2024-05-08 14:40:06 | 自然観察_野山

 2年前に国道152号線を起点から終点(浜松市~上田市)まで車で走った。
終点まで行って実は終点から起点へ逆走していたとわかった。秋葉街道は、昔、
武田信玄が遠州・家康の浜松を攻め、上洛に向かうときに使った道だ。地元では
152号線は秋葉街道と言う。

 今回は、名古屋から中央道を通り、松川ICを出線して東へ下り、天竜川を
横断して、小渋川沿いに東進して、大鹿村役場前で152号線に入った。途中、
小渋ダムに立ち寄り、巨大なアーチ式ダムとダム湖そして新緑の山々に見入った。
 大鹿村からは152号線を北上しつつ新緑の山々を観賞した。昼は河原に降り
立って、持参したお握りを食べ一休みした。北川露頭(断層)周辺では、車を
止めて、木々の新芽や「山なし」の花、またスミレなどの写真を撮った。
 さらに北上して、分杭峠から伊那市に入り、高遠まで進んで、152号線に
別れを告げた。ここには美和ダムがあったが、今回は素通りした。
 この大鹿村の152号線は、なかなか見所の多い所で、気に入っている。

 高遠からは西進し、伊那市街付近を左に曲がり、少し南下して駒ヶ根ICから中央道に入線し、
名古屋(自宅)に帰った。

 


東沢林道に、初秋の花を求めて ― 2023.9上 ―

2023-09-08 09:55:49 | 自然観察_野山

 9月3日、相棒の希望で東沢林道出かけ、初秋の花を求めて散策した。ここは
特別な場所ではないが、人通りが少なく、荒れているので、とりあえず歩いてみようと
出かけた。場所は、南木曽から飯田へ抜ける国道256号線から、途中、木地師の
里から県道8号線(旧256号線)に入り、大平峠を通過して、大平宿(廃村)
から入る。飯田市の水源である東沢に沿って通る林道が東沢林道である。この道の
終点には、中央アルプス南端の摺古木山(2169m)の登山口があり、休憩所もある。
私達は摺古木山には4回ほど登っており、行きなれた場所だ。が、今回は林道が
荒れており、車は途中で通行止めとなっていた。
 通行止め地点(標高1300m)から林道を歩き1500m付近まで登ると、摺古木山
から(安平路山?へ)の稜線がまじかに見えてくる。今日は老人の散策なので、時間
をかけ、道路脇に目を光らせながら、道端に咲く花を探し、写真に撮った。2時間ほど
林道歩きをして、トリカブト(カワチブシ)など目的の花も写真に収めたので、「午後
から雨」の天気予報を気にしながら、12時にはUターンして急ぎ足で車に戻った。

花の名前は確認でき次第登録します。

 


早春の東山植物園、可憐な花、膨らむ木の芽 - 2022.3上 -

2022-03-05 22:10:56 | 自然観察_野山

 3月に入った。一桁台だった最高気温も昨日(2/28)は15度、今日は14度になる
そうだ。午後から雨になりそうなので、急いで花や木の芽の観察に東山植物園に
出かけた。
 例年、この時期にはシナマンサク、ロウバイ、福寿草が咲き、名前と時期がずれて
いるが、クリスマスローズも多く咲く時期である。木の芽はまだ早いが、ツツジなどは
綺麗にでているものがおおい。
 まず、シャクナゲ園にあるクリスマズローズから見てみることとした。

 ついで、木の芽、新葉、花の跡、などをご覧下さい。

 次に、福寿草、樹木の花、などを写真に撮ってみました。

以上。


奥浜名湖・湖畔に自生の花木を求めて -2022.1中-

2022-01-29 20:39:11 | 自然観察_野山

 一月中旬に、奥浜名湖へ出かけた。自然観察を兼ねた1泊旅だったが、自然観察とは
自生する花木を探す目的で出かけた。出かけた先は奥浜名湖の西側(三ヶ日町、尾奈)
で、三ヶ日のみかん園が広がる東名高速の宇利トンネル方面だ。ここは山を越えると
新城市に抜ける。
 さて、目指す樹木は「三ヶ日桜」と自生のマンサクの探索である。同行の相棒が、お寺さん
龍水山・隣海院(曹洞宗)に電話でして三ヶ日櫻のうんちくを伺っていたので、まず、お寺
さんを覗いてみた。綺麗に整備されたお寺さんで、サザンカの垣根が印象的だ。手洗水が
龍の口からでていることには、山号(龍水山)を思い出して感心した。本堂前の立派な桜の
木は「三ヶ日桜」だろうかと自問しながら、写真に撮った。

 ついで、マンサクの自生地があるというので、そちらに向かった。この場所は「乎那の峯」
(乎那は「おな」と読む。現在の地名、尾奈の元らしい)と呼ばれたところで、万葉集に歌が
読まれている。
 三ヶ日桜もマンサクもまだ花は咲いていない。それらしい樹木を見ても、該当する樹木か
どうかは判断できなかったが、市や町の案内板(解説文)や石碑を見て、フムフムと納得し
ながら山道を歩いた。
 山頂には万葉の歌碑があり、この地が大昔から開けていたことを知った。詠み人知らず
の歌のようだ。この歌碑のある山頂付近一帯がマンサクの自生地のようだ。2月から3月上旬
にかけて咲くように説明があるが、1/12時点では蕾も見つからなかった。この「乎那の峯」
の入口付近には三ヶ日桜があるので、桜の咲く4月頃に桜を観察するため、再度、訪ねる
ことにしたい。
 花の時期でないのが残念であるが、事前調査という意味では、おおいに成果があった。

<参考> 自生の白花トキワマンサク
 2015.4.14に湖西市に自生するトキワマンサク(白花)を訪ねた。その記事を参考に紹介します。
 https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/93765ee11c599f9b1e9fddd83fd7b4c7

以下、個別の写真を掲載します。(クリックすると拡大します)

   

     

     

    

以上です。 


国道153号線を北上  -治部坂高原、蛇峠山、他-

2021-05-02 13:29:28 | 自然観察_野山

 シャクナゲを探しに、蛇峠山を目指した。3、40年前に子供達を連れて、稲武から
根羽村、平谷村、売木村、浪合村といった、愛知県と長野県の境目あたりへ何回か
出かけた。その後、登山でも浪合村(治部坂高原)から大川入山を目指したことが
ある。懐かしい153号線である。

 今回は相棒が蛇峠山にシャクナゲを見に行きたいというので同行した。治部坂高原
スキー場から入山するのだが、ここは旧・浪合村で、2006年に阿智村に吸収合併され
ている。馬の背・登山口に駐車場があるのだが、別荘地の周辺にシャクナゲがありそうに
思われたので、とりあえず、歩いて探索してみることにした。別荘地は標高1200mから
1300m付近にあり、所々にキョウマルシャクナゲと思われるシャクナゲが咲いていた。
多分、山に自生するシャクナゲを別荘地に植えたか、開発時に残したものか、いずれか
だろうと推測した。

 幾つか、シャクナゲを見たので、一旦スキー場の駐車場に戻り、車で馬の背の駐車場
へ進んだ。馬の背の展望所から南アルプス南部(大川入山方面)、中央アルプス、南アル
プスの展望を楽しんだ。ここの標高は1450m位だ。

 ここから、登山口に入った。尤もこの山は展望が利くので、昔は信玄の狼煙台が置かれ、
現在はドコモ、au、等の無線基地があり、国土庁の雨量観測レーダーがある。無線の鉄塔
は6基もあった。このため、登山道と併行して無線基地へ登る車道があるが、登山口にある
ゲートは閉ざされており、一般車は入れない。1664mの山頂まで歩いて登ることになる。
 シャクナゲを探しながら登ったが、笹藪ばかりで、シャクナゲを見ることはできなかった。
昔の案内図にはシャクナゲ群落地と書いてあるが、道がハッキリしておらず、探索は困難で
あり、諦めた。

 無線基地が沢山ある最初のピークで、昼食を取った。この場所は昔の信玄の狼煙台と
表示されていた。ここから、もう一つのピークに進むと、蛇峠山・山頂の標識があった。ここ
にも無線基地が置かれていた。

 
 帰りに、153号線を南下し、足助町にある扶桑山大鷲院(ダイシュウイン)へ立ち寄った。元々
天台宗のお寺さんで、後に曹洞宗に改宗されたようだ。急峻な山裾に開山されており、
修験道の道場としても使われていたようだ。立派な山門があり、坂道を上り、さらに階段を
上がると本堂?と立派な鐘楼がある。
 庭にはシャクナゲが咲き、サツキには宿り木としてカヤランという珍しい欄が咲いていた。
貴重な花で相棒の探索目的でもあったようだ。

以上です。


秋風立つ御嶽高原を散策    -2020.8末-

2020-09-01 14:21:49 | 自然観察_野山

 令和2年8月29日、御嶽高原へ植物観察に出かけた。嘗て、家族で御岳スキー場に
よく出かけた。子供達が滑れるようになったのも、ここのスキー場で練習したおかげだ。
 木曽福島の手前で、左に折れ赤い橋を渡り、御岳スキー場へと進む。王滝村の手前
には、ロックフィルダム(牧尾ダム)が水をせき止めている。王滝村の中心部を通り、御嶽
山・田の原登山口を目指す。とりあえず、御岳スキー場は素通りして、登山口へ。
 田の原登山口の駐車場には、土曜日ということもあって、意外に乗用車が多く駐車して
いた。
 御嶽山には、上部に雲がかかっており、残念だ。9合目の避難小屋辺りは見えたり、
隠れたりと微妙な境界線になっていた。今日は遭難者(行方不明者)の捜索が行われて
いるそうで、山頂付近からヘリコプターの音が聞こえた。
 私達は登山口から2~300m付近にある礼拝所付近まで御嶽高原を散策し、また礼拝
を行うこととして、出発した。この辺りは御嶽山と三笠山(2256m)に挟まれて、湿地帯に
なっているようで、リンドウ、コバイケイソウなどの湿原に咲く花が多い。標高も2200mと
高いので、シラタマノキのような小低木も道脇に多く見られた。
 田ノ原高原を下ると三笠山からの御岳スキー場のゲレンデが多く広がっている。ここには
野生の高原植物が広がっている。リンドウやマツムシソウなどが初秋の風になびいて
いる。8月とはいえ2000mの高原には秋風が立ち、空気は澄んで、時が経つのも忘れる。
草原に陣取って、食べる梨やトマトはなかなかに美味しい。名前の分からない草花や樹木
もあるが、とりあえず写真に撮る。

 ついで、名古屋市の御岳休暇村に立ち寄り、相棒がお願いしていた休暇村の館長さん
から、休暇村の案内をしていただいた。敷地に生える珍しい草花等も紹介していただいた。
 ついで、ここから少し下り、「こもれびの湯」温泉に立ち寄った。前回(数年前)、休暇村に
宿泊した時に行きそびれており、是非寄りたいと考えていた。コロナ禍のせいで入浴は
13:00~15:30、定員が絞られており(15人→5人)、少し待たされたが、無事入浴できた。
湯殿の外に桶風呂が2つあり、小さい温泉ながらもなかなか風流だ。この温泉水がすごい。
お湯は飲むと炭酸水のように感じるが、独特の味がする。少し濁りがあり、鉄分が多いのか、
湯の流れるところは茶色になっており、排水された川の周辺は真っ茶色に染まっている。
 以上で、御嶽高原の旅を終了します。

 


早春の山に咲く花    -2020.3.21 藤原岳-

2020-04-16 21:41:47 | 自然観察_野山

先に、福寿草、節分草の掲示を主目的として、ブログを登録した。
 この春の花を探索する藤原岳登山は、孫太尾根を登り藤原岳を目指すルートで、
丸山、草木岳、多志田岳を経て藤原岳に至る長丁場のルートである。年寄りには
辛いルートだが、貴重な山の花が見られる。
 ここでは福寿草、節分草、以外の花に注目して載せることとする。見かけた主な花
には、ミスミソウ、ヒロハアマナ、コバイモ、セリバオウレン、オニシバリ、等がある。

節分草、福寿草の掲載ブログは、次のアドレスで見ることができます。
https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/d3fde96c3a18fabc8885011a4970cf47

以上です。


春の山へ植物観察に!   -2020.3.21 藤原岳-

2020-03-22 12:21:16 | 自然観察_野山

 3月21日(土)、好天を見越して相棒に付き合って、藤原岳に出かけてきた。
孫太尾根ルートを知って、出かけるのは4回目だ。始めの2回は丸山までだったので、
このルートで山頂を目指すのは2回目になる。何故このルートかというと、この最後の
登り場付近が花の宝庫なのだ。途中の尾根道にもいろいろな花がある。
 今回の最大の目的は、福寿草、節分草の観察をすることだ。
 写真をご覧下さい。

 しかし、このルートは長丁場で、今回も登山に疲れました。そろそろ登山も終わりに
しようかとも考えます。そこで、後期高齢者の記念写真を載せることとしました。

 撮影した花の写真は整理して、別途、掲示することとします。


摺古木山へ植物観察に出かけてきました

2019-08-31 10:41:29 | 自然観察_野山

 8月25日に、中央アルプス最南端の2000m峰、摺古木山(2168m)へでかけて きました。昨年9月に相棒のトリカブト観察に同行して出かけた山です。30年位 前に一度登ったことがあり、今回で3回目です。昨年は林道歩きで時間が無くなり、 山頂までたどり着きませんでした。今回は仮ゲート(ロープが張ってある)ロープを 外して、林道終点まで4輪駆動で行くことができました。林道終点(駐車場)には、 松本ナンバーの先客(ジムニー)が1台留まっていました。  林道は昨年と比べるとかなり荒れていて、4駆でないと無理と感じました。昨年は 途中で崖や道路の工事がされており、道路も整備されたのだと思った次第です。  今回の登山では、登山道を覆い尽くす笹原に往生しました。1.2m位の笹に 覆われ登山道が殆ど見えないのです。笹のかき分けが大変でした。昨年はそれ程 でもなかったのに、今年は手入れができていません。  昨年、トリカブトの調査に来たので、川沿いの湿ったところに咲いていることを承知 しており、開花には少し早いかと思いましたが、何とか咲き始めのトリカブトを見つける ことができました。2000m位の日当たりの良い登山道にはリンドウが青い蕾を付け、 また笹の陰には「セリバシオガマ」が白い可憐な花をつけていました。セリバシオガマは 意外に沢山咲いていました。稜線にでるとハクサンシャクナゲやアズマシャクナゲが 至る所に生えており、来春、花の咲く時期に来たいと思うに至りました。緩やかな登り を続けると山頂に到達しました。軟弱な登山でしたが、山頂に着くとやはり達成感が あります。前方には安平路山(200名山)があり、その先には雲に半分隠れた中央 アルプスの山々が横たわっています。嘗て来たときは、山頂からの見晴らしは殆ど ありませんでした。周囲の木を切ったのか、枯れたのか、かなり見晴らしが良くなって います。  帰りも変わった花や実が生っていないか注意しながら下山しました。林道には アサギマダラの好物のヨツバヒヨドリ草が群生し、また白いヤマハハコが沢山咲いて いました。また赤い実を沢山つけたウワミズザクラが目につきました。登山口(仮 ゲート)近くにはサルナシが沢山実をつけていたので、少しいただいてきました。 サルナシはキウイを小さくしたような実ですが、キウイの原種ではないそうです。 (Internet調べ)

 

 

<山頂までの道程>  駐車場から歩き始めると急登となり、少し登ると緩やかにはなりましたが、笹の原 となり、1.2m位の笹の中に登山道が隠れて笹をかき分けながらの登山となりました。 笹原を過ぎると道は大きく右回りに回り込んで、左手前方に山が見えてきます。これ が摺古木かと思うと違いました。後で調べるとアザミ岳のようです。さらに進むと山が 2つ見えてきます。左側のなだらかな山が摺古木山、右隣の高く見える山が風穴山 です。(後で地図で調べた)ここから少し坂を登ると始めて本格的な小川(砂床の沢) に出ます。ここからさらに小さな沢を幾つか通り過ぎると分岐点につきます。右側の 急登が摺古木への直登ルート、左側の道は「自然園」を通り摺古木山頂へと至る 巻き道となります。私達は迷わず直登ルートを進みましたが、急登を登り少し緩やかな 道になると、その内に山頂に到達しました。

以上