北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

7月29日 外灯回り クロスジカバイロナミシャク

2016年09月10日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
どうやら編集中の記事を昨日誤投稿してしまったらしいので改めて完成版を再投稿します。

7月29日外灯回りをしました。(石狩管内)

金土の夜になる度に外灯回りはいっていますが、仕事が忙しくて記事に出来ず…
仕事帰りにライトトラップもやりたかったんですが出来なくて悔しかったです。
9月に入ってからは少し時間が出来たのでトラップと記事をどうにか順調に出来そうです(^_^)V


イシダシャチホコ
現地ではよくアカネシャチホコと混同します。



オオモンキカスミカメ
前回と同じ場所にまたいました。
今回の個体は赤紋の色が薄いですね。



ムラサキシャチホコ
実は初見です。
ありふれた種でありながら巡り合わせが悪かった様です。

モフモフ感のある枯葉という感じです。



ヨツメアオシャク
2頭確認。
何とこちらも初見。
こちらもありふれた蛾のイメージでしたがようやくです。
こうして手堅く種数を増やしていきたいですね。



ヒメキアシドクガ
2頭並んでいました。



クロオビキヒメシャク
初見。



クロスジカバイロナミシャク
初見。
北海道の蝶と蛾によれば大雪・日高の亜高山帯、稀だそうです。
道央圏での確認でした。
しかしすぐ逃げられました。



シンジュサン
魅力的なヤママユの仲間です。
ヤママユの仲間の出具合でその時の時期の進みが何となくつかめますね。



スグリシロエダシャク
初見!
かっこいいですね。
直感ですが、何処にでもいる感じはしないですね。
しかし標準図鑑によると一応広食性だそうです。



スジアカヨトウ
2頭確認した初見ヨトウ。
アカモクメヨトウに似てますが、腎状紋から外側にかけて翅脈に沿って太い筋が並んでいます。



ビロードキリガ
ビロウドではないようです。
タデコヤガ同様コヤガからキリガになりました。



ツマトビシロエダシャク
現地では去年見たなツマキエダシャクだなと思っていました。



マガリミジンアツバ
ハスジミジンアツバ同様道東、湿地性となっています。



アミメアツバ
2頭確認の初見蛾です。
美しい〜

初見が9種類という驚きの結果になりました。
車移動の蛾探索は1年目の素人なのでまだまだ新しい発見が多い様です!


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足が黄色いゴモクムシPseudoophonus亜属の仲間たち

2016年09月02日 | オサムシ科
畑など開けた場所を中心によく見るHarpalus属の中のPseudoophonus亜属の仲間たち!
この仲間の一部は基本的に足が黄褐色です。(例外あり。)
基本的に初夏などよりも夏の中盤から終わり頃に多くなっていく様です。

上翅に毛がある5種


●ケウスゴモクムシ 2014年10月6日 苫小牧市
草原、畑など開けた場所ならどこでも多く最も普通に見られる。
8月頃から特に多くなり、上翅に毛のある奴は大体こいつ。
ヒメケゴモクムシに似る。


全てケウスゴモクムシ。
沢山捕れてしまいます。



●ヒメケゴモクムシ 2014年5月15日 苫小牧市
林縁の側溝にて。
僕が確認したのは5月15日と7月1日(テネラルを数個体)の2回のみです。
酷似しているケウスゴモクムシと時期でぶつからない様に発生しているのでしょうか。


★ケウスゴモクムシとヒメケゴモクムシの識別点

上ケウスゴモクムシ 下ヒメケゴモクムシ
ケウスゴモクムシは頭楯の端に1対の長毛のみなのに対し、ヒメケゴモクムシは頭楯の端に1対の長毛に加え内側にも数本の毛があることで区別することが出来る。



●オオズケゴモクムシ 2014年6月16日 苫小牧市
前2種よりも一回り大きく、頭でっかちだったら大体本種。
複眼後ろに数本の毛があるので見分けられる。


左2014年6月16日 苫小牧市 右2014年5月15日 苫小牧市
秋よりも夏場によく見る印象。



●ケゴモクムシ 2014年9月8日 苫小牧市
オオズケゴモクムシよりもさらに一回りかそれ以上大きく、大きさですぐに本種だと分かる。
前胸背板は全面に点刻があるのが前3種との見分け方。
林縁で見るが他の種よりは多くないという印象。
しかし石狩の河口付近の砂地ではよく見られた。



●ミカゲゴモクムシ 2017年6月30日 石狩管内
ケゴモクムシと同じくらいか少し大きい。
ケゴモクムシの仲間では例外的に足が全体的に黒い。
足が黒いゴモクムシは他の仲間では沢山いるが、本種は上翅に毛が生えている。
実は北海道では数例しか記録されていない非常に稀な種で、この日は外灯下で発見しました。



上翅に殆ど毛がない3種


●クロゴモクムシ 2013年9月17日 札幌市厚別区
夏の終盤から現れる印象。
前胸後角は角ばってます。
写真の個体が赤いはテネラルだから。
よく見る種。



●ニセクロゴモクムシ 2015年10月5日 札幌市厚別区
林縁の側溝にいました。
近似のクロゴモクムシよりも光沢が強い。
詳しくは後胸側板で見分けます。
個体数は少ないようです。


●ウスアカクロゴモクムシ 2015年8月11日 北広島市
上翅に毛がない種で、前胸背板後角がまるいのは本種のみ。



上翅の端っこにのみ毛をもつ種


●コゴモクムシ 2014年8月7日 札幌市厚別区


自宅の庭で何気に採集し展足、同定作業に取り掛かる時他のゴモクムシとは違う強い光沢を放っていたことに気づいた。
なんで展足までのプロセスでこの違和感に気づかなかったのか不思議でした。

★コゴモクムシの特徴

前胸背板の後角が尖っている。(クロゴモクムシもニセクロもそうですが。)
今回紹介した中で上翅は端っこにのみ毛をもつのは本種だけ。



資料を提供していただいた方のおかげで同定することが出来ました。(素人同定なのでミスがあるかもしれません。あしからず)
ありがとうございました。


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