<<眠くなる国会討論>>
土曜日の昼食後、テレビを見ていたら、衆院教育再生特別委員会とかで、菅さんと安倍さんの論戦が放送されていた。
見ているうちに余りもの不毛な論議に、ついうとうとして、眠り込んでしまった。
日曜日の読売新聞には菅さんと安倍さんの問答について、
菅さんのと首相とはの論戦は、参院補選を控え選挙を強く意識した舌戦となった。
菅さん「(教科書)検定の背景に安倍首相の意向があるのではないか。」
安倍さん「専門家が議論して決めたというのが全てだ。」
菅さん「首相は補選で沖縄に行ったが、検定の問題に触れなかった。」
安倍さん「選挙があるからこんな議論をするのか。」
菅さん「美しい国と言うが、自分の国だけが良いというのはどうだろうか。」(論点不明??)
安倍さん「もう少し国語力を鍛えて欲しい、もう一度(「美しい国」の)本を読んで欲しい。」
と紹介していた。
これを読んで皆さんはどう思われます。
この様な論戦で大切な国会開催中の時間を費やして勿体ないと思いませんか。
<<馴れ合いの国会討論>>
私が眼を覚ました時は、同じ民主党の藤村修さんの発言に変わっていた。
彼は「あしなが募金」運動に長い間関わっており、安倍さんもそれに力を入れているとかで、和気あいあいの問答となった。
彼の話によると奨学生募集の際に、プライバシーの壁→孤児のデータが入手困難→応募者の激減に繋がっているといって、安倍さんや、伊吹文科大臣、高市特命担当大臣などの関係者からの支援をとりつけていた。
その間、教育関連3法案についての質問は、10年後免許更新制について、医師の免許更新も考えたらどうかと触れただけであった。
(なお次の共産党の女性議員からの質問は、何とか政府からの失言を引きだそうとの意志が見え見えの引っかけ質問で呆れてテレビを切ってしまった。)
この民主党の二人の発言を見たり聞いたりして、天木直人さんが、
日本の政治は機能していない
の中で「与党が強行すれば、もはや国会戦術の余地はない」と民主党の国対幹部からあきらめの声が漏れると言う民主党はもう諦めているのだろうか。
の言うのが当たっているような気がする。
しかも藤村さんは、民主党案の担当者だそうで、言わば教育法案の専門家の立場から、政府案の欠点を突くべきだった。
<<民主党の質問の採点>>
民主党の二人の質問に対して、国民の利益の尺度で採点すれば、菅さんのそれは百点満点で言えば、0点、藤村さんは「あしなが募金」についての政府の支援を取り付けたので、5~10点そこそこが私の採点だ。
一方、これを民主党の立場から、支持率の尺度でみれば、菅さんの質問で支持率を減らすと思うので-20点、藤村さんは民主党の教育法案の担当者の突っ込み不足への失望感と、民主党にも「あしなが募金」運動をするような立派な人もいることを示した点を差し引いて、ー5点から0点位だと思う。
社民党や共産党のようにどんな質問をしても、どうせ1%前後の支持率しか貰えない党と違って、次期政権を狙う党としては、その質問がテレビに放映して貰える折角のチャンスをもっと活かして、民主党案の方が政府案より優れていると思うなら、質問でその点を国民に訴えるべきだと思う。
菅さんの質問のように、質問の裏には選挙があると勘繰られて、報道されたらどのような影響が党に及ぼすか考えてはどうだろうか。
いつも言うことだが、民主党は対決姿勢を示すのも良いが、自民党よりも、最大のお客さんである国民の方にもっと、そして何時も眼を向けるべきだ。
民主党の国会対策や、質問の仕方などいつもながら拙いと思う。
彼らの支持率が伸びないのもこの当たりにも問題があるのかも知れない。
国会運営について、野党の難しい立場もなんとなく想像出来るし、対決姿勢を示し方の難しいのも判る。
本当に国のためを考えていたら、自民党も民主党も言うことは余り変わらないのが当たり前だ。
国民がより良い政治より、自民党の対決姿勢を望んでいるのなら、社民党や共産党の支持率がもっと上がるべきだ。
だから民主党のやるべきことは、小沢さんの言う対決でなくて、自民党の違いを明らかにする ことだ。
菅さんのような対決姿勢むき出しの国会の討論では、国民から見放される方向に進むのは間違いないような気がする。
民主党はその方向を間違えないためには、いつも国民の利益優先を念頭に置いていた方が良いと思う。
天木さんが今の政党のあり方に非難してそんな政党なと要らないと言っていおられる気持ちもよく分かるが、日本は政党政治で成り立っており、そしてやや信頼できる政党としては、自民党と民主党しか居ないのも現実だ。
それで、無党派を自称する私のように、政治の活性化や浄化の為の政権交代の実現のために、民主党に是非頑張って貰いたいと思っている人は多いと思う。
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