3月29日に紹介した、 「十秒のキス」とてもいい話の全国亭主関白協会会長の天野周一さんの「勝手にコピーすることを許可する」の言葉にまた甘えて彼の
「愛妻の小言に反論すれば、大事になることを知らなければならない」
の一部を紹介する。
女は小言の名人である。その処理を間違えると大事になるから要注意だ。
今朝もそうだった。朝ご御飯を終わって口を吹こうとティッシュを取った。シュッシュッ。
「何べん言ったら分かるの、ティッシュは一枚にしてよ!」理由は分からないが、つい、2枚とるクセがあるらしい。
「てか、いいだろ、ティッシュくらいのことで」これがいけなかった。 (中略)
全亭協第75条の3項、「愛妻の言葉に反論したら、大事になる」だ。
時、すでに遅し。「あなたはちっとも判っていない--」そう、「あなたはちっとも」攻撃である。
それに続くのは決まっている「私はどれだけ--」攻撃なのだ。
そして終わりの無いフレーズが用意されている。
「あの時だってそうよ--」攻撃だ。
ティッシュ2枚取ったばかりに、25年前の浮気にワープして行くのだ。
(以下省略(全文を読むには 全国亭主関白協会→会長のコラムへ進んで下さい。4月25日現在ではまだオンラインされていませんがいずれ乗ると思います。)
私の家庭でもこれによく似た状況がしょっちゅう起こる。
違うのは、会話は北九州訛り。
天野さんのケースも良くあるが、私を子供扱いにして世話するのはいいが、必ず先に立つ小言を普段は聞き流している私が、たまにそれに反論した時に起こることが多いこと。
私が女に持てるタイプとはほど遠いことをよく知っているので、浮気を除く話が延々と続くことだ。
最近熟年離婚の話が良く出る。
島田神助さんの「行列のできる相談所」で妻が熟年離婚を切り出すと、
夫が「今まで僕は何も悪いことをしてないのに、何故今になってそんなことを言うのか」と叫ぶシーンが良く出るが、
私も家内から同じことを持ち出されたら、きっと同じ様なことを言うに違いないと身につまされながら見ている。
正直言って、私は自他とも許すぐうたら亭主、家内に言わせると自分勝手な非家庭的な夫だ。
いい年をして、趣味を四つも持ち、さらにブログまで投稿する始末、おまけに今頃の若い女性に一番敬遠されると言う無口な男だ。
家事万端を一手に引き受け、小言まじりだが私の身の回りの世話をする、家内がよく今まで離婚の話など持ち出さなかったと思うと、不思議な気持ちがする。
実は、私としては、本当は家のことはあまりしない代わり、私のことはもっと放っておいて貰いたいのだが、そんなことを言い出すと、またながながと説教が始まりそうなので、済まなそうな顔して彼女の世話を受けねばならない。
家内が熟年離婚に関連して、どう考えているかは、聞いたこともないし、聞こうとも思わない。
怖いと言うより、そんなことを訊くとまた面倒な長いクレームが始まると思うからだ。
大体想像は着くがいくらブログと言っても、家内のプライバシーまで想像で書きたくない。
もうこの年になって、惚れた腫れたどころか、お互い空気状態になった二人が、そして天野さんの書いたように、延々とやかましく言われながら、半世紀も続いているのは何故だろうと今更ながら思う。
若い人達には、冗談半分に、努力、忍耐、そして諦めが夫婦長続きの秘訣だと言うが、勿論それだけではないような気がする。
少し古いが、詩や句にに良く出る「赤い糸」や「縁(えにし)」というロマンチックなものだけでもない。
ただ一つ私が書けるのは、お迎えがくるまで頑張ること。
そしていずれその時が来た時の準備に、辞世の川柳を用意していることだ。
[構い過ぎる けど拝みたいほどの妻]
勿論それまで二人の関係がなんとか持ちこたえ時、そして希望通りに私が先に逝けるときの話だが。
不幸にして順番が反対になったら、彼女の柩に私の金釘流の短冊を入れてやるつもりだ。
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