普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

高齢者問題に就いて当事者の意見も聞いて下さい

2009-10-05 06:30:27 | 自民党

 今回思うところがあって、ブログのタイトルを「無党派日本人の本音」から表記のタイトルに変えました。
 タイトルは変わっても同じ人間の書く事ですから中身は変わりませんが、どうぞ何時もと同じようなご批判、アドバイスやサポートをお願いいたします。

 先ず最初にNHKの報道姿勢に対する「溜め息」を聞いて下さい。
[NHKの子ども番組に劣る?「日本の、これから」]
 一昨夜のNHKでシリーズ物の「日本の、これから」で「鳩山新政権に問う」がありました。
 ゲストが北海道大学大学院教授の山口二郎,元鳥取県知事の片山善博各氏など、どちらかと言えば民主党に協力的な人ばかり、やや第三者的な人が,元官房副長官の石原信雄,経済評論家の勝間和代の各氏だけ。
 そのテーマも政権発足後いきなり壁に突き当たった
・高速道路無料化(NHKの調査で賛成17%、反対45%)
・後期高齢者即時廃止
(参照: 「後期高齢者」当面維持…長妻厚労相
・普天間基地の県外移設の公約に対して防衛相が県内を表明
など取り上げず、国民から期待されている行政改革(私も大賛成です)や、子ども手当(賛成が31%、反対26%)、など政権に取っては無難なテーマを取り上げたこと。
 産業界から猛反発の温室効果ガス25%削減に関しては、産業界からの出演者はなく逆にこの問題に取り組んでいるNPOの人を呼ぶなど、始めから結論ありき?ヨイショ番組?と言われても仕方がないと思いますが。

 同じ日のNHKの「週刊こどもニュース」で、「天下り」問題解決には省内に留まる多くの該当者をどうするかと言う深刻な問題があること、介護人不足の問題では厳しい労働条件の中で全国平均賃金300万円に比して介護に当たる人達のそれが200万円、今回の新政権で40万上げると言っているが、それでも60万円の格差があると言う説明の方が遥かに鋭くて問題の本質を突いていると思うのですが。
 この差はプロデュースする人の考えによるのですかね?
 NHKの政治絡みの特別番組は良く問題になりますが、どうなっているのでしょうか?
 批判精神に欠けた、または批判をしても偏向的な報道姿勢は問われるべきだと思うのですが。
 それで前記の長時間の番組で心に残ったのは、内閣府副大臣の大塚耕平さんと、古川元久さんが非常に良く勉強していること(官僚の資料を棒読みにしていた一部の自民党の元大臣の人達は見習うべきです)、経済評論家の勝間和代さんが、新内閣は雇用問題に関してはデフレ・スパイラルと雇用、企業経費削減のための長時間労働の問題を解決すべきだと指摘していたことです。

[高齢者の医療・介護問題]
 それで今日は大人向けの「日本の、これから」で無くて、子ども番組で取り上げられた、老人介護の問題とそれに関連する後期高齢者医療制度の問題を当事者の一人として考えて見たいと思います。
私の経験
 私が住む団地は戸数百戸の小さい団地ですが、例外なく高齢化が進んでいます。
 私が団地の老人会に入った時の同年代の人は13人でしたが、その内、
・現役時代からの飲み過ぎなどの不摂生で3人、
・喫煙から肺ガンまたは心臓病で3人(内、老人会の要職にあり殉職状態で死亡した人1人)
・現役時代からの過度の労働と不摂生で1人
で計8人亡くなりました。
 残っている5人の中では、現役中の不摂生で糖尿病などの成人病に罹っている人1人、退職後生活を切り替えたが現役からの無理が祟って体が弱っている人2人、そして何とか元気に過ごしている人は私を含めて2人だけです。
 これを全体的に見て判ることは現役時代の生活が、老後の健康に大きく影響していることです。
 他の人のことは判りませんので、私がなんとか元気で居られる理由を考えて見ました。
 私も若い時は同年代の人達とかなり無茶をしましたが、休暇を利用しての山登り(休暇の間人に迷惑を掛ける私が、休暇を殆ど取らずに働く人より評価が下がるのは当然)、6年ばかりの夜学通学(残業して働く人より評価が下がる)、など次第に呑む機会が減った事、中年になって新工場の立ち上げ、海外勤務とう環境が変わり呑む暇がなくなるなど後から考えれば、 (会社の成績は余りよくありませんでしたが)気がつかない間に健康的な生活をして来たのに気付きました。
 喫煙については両親がヘビースモーカーだった反動で、その臭いが嫌いだったので全く喫煙とは無縁でした。
   喫煙が万病の元とすれぱ、歩く事は百薬の長だそうです。(最近の話ではインフルエンザの抗体作りにもウォーキングが役立つという話です。) 
  若い時に鍛えた足のお蔭で今でも低い山ですが山登りを続けるなど、お蔭で見た目には一応元気に過ごしております。

[私の提案]
 これらの私の経験と、私の元本職の設備のメンテナンスの知識から、設備が中期以降にガタが来るころからの検査、定期的なメンテナンスが必要になると同じように、人間の体も(仕事の重要度がます)中年以後の体のメンテナンスが老後に大きな影響があるかに気付きました。
 詰まり老後の健康を保つために中年以後は、
・毎年の健康診断は必ず受けること
・その結果によりまた体の調子が悪ければ(仕事のことは抜きにして)直ぐに受診すること
・深刻な病気が予想されるときは利用できる範囲で名医にかかること
(機械の保全と一緒で医療にも失敗は付きものと考え、失敗の少ない名医を継がすこと。ところが実際は上記の人達で大きな病気を持っていたのに通院に便利だと言って地もとの一般病院に掛かって亡くなって人も何人かいます。)
・体の不調の原因と病気、その名医など医療情報を得るためのアンテナを張っておくこと
・何らかの運動を続けること

が大切と思います。

 老人の健康で生れる効果は私の例で言えば、医療費の自己負担を除いて6300円×12=75.600円に対して保険料(介護保険料を含む)357,000円とケタ違いの数字を納めていることになります。
  後の短い余生で仮に大病に罹っても、多分保険料に就いては組合や国に貢献できると思います。
 国としても、もし中年以後の健康管理に少々の投資をしても、もしその成果が上がれば大きな投資効果が生れると思います。
 この提案の問題点は、現役の人達の健康管理に大きな影響を及ぼす、評論家の勝間和代さんが指摘した企業での長時間労働の削減です。
 然し、将来への健康投資と考えれば、国の立場で言えば健康保険、後期高齢者医療制度、介護関係の諸問題の解決に資するのは勿論、企業も廻り廻って利益の向上に繋がると思います。
 介護に従事する人達の人員不足の原因となっている給与の問題も介護保険だけで考えるのでなく国全体の保険制度で考えれば、上記のように被保険者の健康改善で浮いた金を何らかの形でつぎ込めば解決出来るはずです。

[私の失敗を繰り返さないために]
 実はこのエントリーは私の反省の意味も込めて書いています。
 私は似たような趣旨のエントリーを何度かしました。
 しかし離れて暮らしている小学校の教師をしている娘がガンで入院しています。
 それも彼女が教頭としての責任を果たすとして、仕残した仕事を片づけるために、受診をかなり遅らせたようです。
 手術はうまく行くと思いますが、後の転移のないことを祈るしかありません。
 私は仕事も大切だが、将来の自分のことも考えて適当にセーブをしろと普段からもう少し強く言っておけば良かったのにと後悔しています。
 私のブログの訪問者は中高年の方が多いと思いますが、私の失敗を繰り返さないように、ご自身は勿論ご身内の方も中年以後の健康にご留意されることを祈っております。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

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