昨日の自民党の谷垣さんと西村さんの代表質問のテレビ放送を見ました。
今朝のテレ朝の「スーパーモーニング」では鳩山さんが自分の言葉で述べたこと、谷垣さんの質問に、そんな話しを貴方から言われたくない、普天間基地問題を10年も遅らせてのはどの政党かなどの反撃は自民党に取って鋭すぎたなど、鳥越さん始め鳩山さんに軍配が上がったようなことを言っていました。
然し、私が最後まで聞いた範囲では、明らかに個々の民主党のマニフェストの問題点を指摘した谷垣さんの方が優勢でした。 (攻撃する方に勢いがあり、される方が受け身になるのは当然ですが。)
応援席の民主党が質問で元気づいたのは、鳩山さんの自民党への切り返しのときだけです。 (と言う事は民主党員の中にはその公約や政権、民主党幹部のことの進め方に、必ずしも全面的に支持している訳ではないような気がします。)
鳩山さんが個々の公約についてまともな返答が無かったことから、つい民主党の野党時代に政権の政策を攻撃するばかりで、対案を出さないとマスコミや自民党から批判されていたことを思い出しました。
政権取ったいま、自分のことを棚にあげてろくな説明もせずに、野党の批判ばかりして貰っても困るのは国民です。
上記の番組では東ちずるさんだけが、鳩山さんの返答では個々の問題についてもっと説明すべきだと正論を述べていましたが、私も鳩山さんが指摘された個々の公約、経済再建、安全保障など谷垣さんの指摘した問題についての基本的な説明だけでもすべきだったと思います。
だから彼の発言に新聞各紙から内容が無かったと言わんばかりの批評を受けるのも当然です。
自民党側の質問に就いて言えば、谷垣さんが埋蔵金問題を取り上げて、鳩山さんから「それに飛びついたのはどの党か」と切り返されたのは拙かったと思います。 (外野からみれば谷垣さんのポカのように聞こえました。)
それと質問前に谷垣さん、西村さんが作戦を練っている様子が報道されていましたが、西村さんの質問を聞いていると、谷垣さんの質問とダブっていることが多く、他の用事もあってスイッチ切ってしまいました。
私は谷垣さんの質問への鳩山さんの返答はほぼ判っているので、西村さんはその返答のさらなる追及をすれば良かったのにと思ったのですが。
例えば日本郵政の社長大蔵官僚の斉藤さん選任問題で、鳩山さんは「斎藤さんは大蔵省を辞めて14年たっている。14年たった方を『脱官僚』だから駄目だと言うのか」と返答するに決まっていますし、実際にもそのような返事でした。
そうなら、鳩山さんは官僚が辞めて何年経ったら、天下りや渡りをしても良いのか、日銀人事のときはに反対したのは何故かなど、細かなことまで追及して、大まかな返答で逃げようとする鳩山さんをもっと追い詰めて、後の国会審議についての言質を取って置くべきだったと思います。
代表質問と同じ日郵政の副社長に元郵政事業庁長官の足立さん、元内閣府審議官の坂さんが就任しています。
安達さんは02年に退官「渡り」3回目、坂さんは05年に退官、農林漁業金融公庫副総裁 、内閣官房内閣審議官を経ています。
このことを考えても鳩山さんから(他の公約を含めて)言質を取って置くべきでした。
実際は、鳩山さんから「西村さんも若いから頑張るよう」にと余裕綽々と言われるようでは、少なくとも西村さんの質問の作戦は失敗したと思います。
済んだことを言っても仕方がありません。
いよいよ国会審議が始まります。
野党第一党として鳩山政権が道を誤らないように、自民党は是々非々を貫いてことに当たって貰いたいと思います。
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