[鳩山政権の子ども手当て批判]
昨夜帰宅しテレビのを入れると「たけしのTVタックル」で厚労省技官の木村盛世さんが、民主党の年間5兆円以上もかかると言う民主党の目玉政策「子ども手当」の批判をしていました。
彼女の意見は「子ども手当て」の名で、各家庭に金をばら蒔くより働く女性からの要望の多い、保育園、幼稚園、託児所の増設をすべきだと言うのです。
これに対して民主党の森ゆうこさんが返答をしていましたが、木村さんの主張にたじたじでしたし、同党の梅村聡さんは無言のままでした。
民主党の目玉政策は高速道路無料化、暫定税率の廃止、農村への戸別所得保障と「子ども手当て」ですが、前の3つは過去何度か取り上げたように、問題含みと言うより問題だらけの公約です。
民主党はその目玉政策で内需の拡大を図りたいといっていますが、「子ども手当て」については、それを貰った家庭がそれをどんどん使って貰うのが前提です。
私がこの問題を取り上げたとき、木村さんと同じような主張をされる方、その金を将来に備えて貯金すると言う方のコメントを頂きましたが、報道などみていると若い人達は政府の思惑のように、そのまま生活費などに使う人は余り多くないようです。
私は8月25日の米国紙が見た民主党の「子ども手当て」 で「子ども手当て」の資金の5兆円があるのなら、もっと総合的かつ整合性のある福祉政策に使えば遥かに経済効果が増大すると書きましたが、実情は何時も指摘するように選挙目当てのばら蒔き政策をばらばらに作り、民主党の公約にはろくな経済政策がないとの批判に、慌ててばらばらの公約を体系づけて見せただけのために、経済の専門家からは殆ど評価されていないようです。
[自民党頑張れ]
いよいよ臨時国会が開かれました。
大敗を喫した自民党にとって再生の為のビッグチャンスです。
私が何度も書くように上記の子ども手当て以外にも、数えきれない程の問題点を鳩山内閣が抱えています。
敢えて酷評すれば、 (事業仕分けの頓挫?など問題はありますが)政治主導の行政改革以外の公約の殆どが問題含み、または問題だらけと言って良いと思います。
おまけに鳩山内閣は、一度に余りにも手を広げて仕舞ったために、公約の見直しや優先順位の決定も遅れており、また新しい問題が生れているようです。
何度も書きますが、一方の自民党を外から見ていると未だに衆院選大敗、政権陥落にしょんぼりとして手がつかず、戦う意欲も余り感じられません。
鳩山政権は国会開会を引き延ばして、その間に公約の規定事実化を図っているように見えますが、それならそれで街頭演説でその批判をすべきだと思うのですが、殆ど見た事はありません。
自民党幹部は党内の引き締めと、戦闘体制の確立を図り、国会戦術を練っているのでしょうか。
ここで問題なのは(ややひ弱な感じの)鳩山政権をイジメル悪役の自民党のパターンでマスコミが報道するマスコミ、特にテレビが出そうな気がすることです。 (テレ朝の「スーパーモーニング」では鳥越さんを始めとして、国会開会前からもう政権擁護、自民批判の傾向があるようです。)
そしてそのマスコミで作った風に乗りやすい一部の国民、そしてマスコミがまたその風に乗ると言う(自民党から言えば)麻生さん時代の悪夢が再現するかも判りません。
それと民主党が今までの参院選で見せた党利党略中心の国会運営、例えば鳩山さんの資金問題の審議打ち切りなどするかも知れません。
既にマスコミからは過去最大の政権獲得から臨時国会開催までの期間とか、臨時国会の会期が 短いのは鳩山さんの資金問題追及を恐れているからだと言うような観測記事が流れています。
自民党は多すぎる攻撃材料に浮かれずに、慎重かつ大胆な攻撃戦術を練って貰い、野党第一党のして、鳩山政権が道を踏み外さないように頑張って貰いたいものです。
特に、マスコミでも意見が出ていますが、かって自民党が民主党に言っていたように、政権批判の際は必ず対案を出して、自民党政策の方が優れるといることをアピールすべきだと思います。
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