このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
映画史上最大の傑作と称される「市民ケーン」(1941年)はどのシーンもセリフも忘れ難いが、仕事上でちょくちょく思い出すセリフがある。
ニューヨークで新聞発行部数トップに立った「インクワイアラー」紙の記念パーティ。
社主のケーン(オーソン・ウエルズ)はかつて自分たちのはるか前を走っていた「クロニクル」紙の記者たちをまるごと引き抜くという荒業に出た。
その出来事と、それまでの6年間の時の流れをほんの1分足らずで観せてしまうトリッキーな映像のアイディアは、何度観ても驚きだし飽きることがない。
そのあとの、パーティの喧騒の中での、ケーンの右腕二人の会話―。
バーンステイン「どうかしたんですか?」
リーランド 「なあ、バーンステイン、この連中は、今は『インクワイアラー』にいるが、昨日までは『クロニクル』に勤めていたんだよな。バーンステイン、彼らは『クロニクル』で働いてきた。『クロニクル』のポリシーに従ってきたんだよな。これからわが社のポリシーに従えるかな?」
バーンステイン「大丈夫、彼らも同じ人間です。ちゃんと働きますよ。ただ優秀ってだけのことです。」
リーランド 「我々が『クロニクル』と同じ方向に進むのか、バーンステイン?」
バーンステイン「もちろん、違いますって。ケーン社主が、一週間で連中を彼好みの新聞屋に変えてしまうでしょうよ。」
リーランド 「その逆もありうるぜ、気づかないうちに。」
なごみも気をつけないと。