ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

感謝の念

2016年04月29日 | 日記
 結婚披露宴に出席していつも残念に思うことがある。
最後の最後、家族を代表して花婿側の父親が参列者への謝辞を述べる。
その中に、大切な娘を嫁がせる花嫁側の父親への感謝の言葉がないことだ。
これは風潮なのかもしれないが、以前は当たり前のようにあった。
男女共同参画社会だからとはいえ、なくなってもいいものなのだろうか。
 仕事柄、年に何回か披露宴へ招かれることがあり、それも大半は花嫁側=嫁がせる、送り出す方なので、どうしても花嫁の父への配慮を求めてしまうのかもしれない。
携えて行く祝辞も、大切にしてほしい、大切にされて欲しい、という哀願調になりがちだ。
 先日参列した非常に盛大な披露宴でも、最後に花婿の父親が話したことといえば、自社の工場落成のことと、一流の式場スタッフへのねぎらいだった。
花嫁側の思いなど、頭の片隅にもなかったのだろう。
 僕は想定していた寿命をすでに20年以上も過ぎてしまっているけれど、娘の結婚式まで生き長らえて、いや、「ハムレット」の父王のように亡霊になってでも、相手方の感謝の言葉を確認してやる、とこれを機に強く思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする