「少子高齢化が進行し、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、本市においては平成26年12月、気仙沼市地域包括ケア推進協議会が設立されました。現在、気仙沼市と気仙沼市教育委員会も含め、協議会の構成団体は72団体となっています。
平成28年3月には、各構成団体の行動計画となる「気仙沼市地域包括ケアシステム構築に向けたアクションプラン」が策定されました。標記事業は、そのアクションプランの一つとして位置づけられ、気仙沼市、気仙沼市教育委員会、気仙沼介護サービス法人連絡協議会(以下「介法協」という。)等が連携して実施する「担い手育成事業」の一環として実施するものです。
本事業は、次代を担う子どもたちに、介護職等福祉に関わる仕事への関心を高めるとともに、地域における支え合いとネットワークづくりの重要性を伝えることにより、地域包括ケアの考え方を市内各地域に広め、将来的に地域包括ケアを支える人材の育成に資することを目的とします。
その内容ですが、
・各市立中学校と介法協が選定した各地区の介護サービス事業所が、各中学校に相応しい内容(実施内容・開催時期・開催時間等)を協議し、事業を実施する。
・介法協は、中学校1校に対して1事業所を対として選定する。
・実施内容は、介護職員等による出前講座を基本とし、施設訪問や体験型の事業等については、実施の有無も含め協議により決定する。
また授業内での実施に限らず、PTA事業としての実施等も、協議できる。
少なくとも、全生徒が中学校在籍期間に1回以上参加できるように配意する。
各校ごとの連携事業所は、
条南中学校 特定非営利活動法人 なごみ
気仙沼中学校 特別養護老人ホーム キングスタウン
鹿折中学校 老人保健施設 リバーサイド春圃
松岩中学校 特別養護老人ホーム 恵風荘
階上中学校 南三陸キングス・ガーデン
大島中学校 社会福祉法人 豊水会
面瀬中学校 特別養護老人ホーム 恵心寮
新月中学校 特別養護老人ホーム 恵潮苑
唐桑中学校 社会福祉法人 憲心会
津谷中学校 特別養護老人ホーム 春圃苑
大谷中学校 社会福祉法人 気仙沼市社会福祉協議会
と決定しました。
今後のスケジュールですが、平成29年度内に連携事業が実施できるよう、2月・3月中に各介護サービス事業所が連携する中学校を訪問し、事業について協議することとなっています。」
(以上、気仙沼市の配布資料より抜粋)
当法人が条南中と決まったのは、法人本部事務局が条南中学区内にあることに加え、大震災前の数年間、同学区内の九条小学校において毎年福祉教育に関する授業を依頼されていたことからでした。
なごみは本事業を通じてこれからも地域福祉の増進に一層貢献して行く所存です。
※各法人の代表者が集まり、どの中学校を担当するか決めて行くプロセスは、なかなか見ごたえのあるものでした。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。