このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
事業所が休みの日曜日、私は喫茶店アルファヴィルの手伝いに出かけた。着いてみると、週末アルバイトのIさんがもうすでに来ていて、モーニングセット用にと小ぶりのオムレツを焼きながら、オーナーへ郷里弘前のねぷた祭りについて話していた。
「父の知人のねぷた絵師の方に尋ねたことがあるんです、女性を山車に描くとき、きれいに描くのか、それとも、色っぽく描くのか。その答えがとても面白くて、『絵師が描く女性は、恋人や奥さんに似てくる、若いころは特にそう。今、還暦が近くなった自分は、孫に似てるって言われるんだ、そしてそう言われるのが嬉しくてね』と話されました。」
いいお話ね。オーナーが頷いた。
「大きな山車に描かれた女性像が自分をモデルにしたもの、面影を映したものだったら、どれほど嬉しく、誇らしいことか。ああ、ねぷた祭りが見てみたくなったなあ。」