10代からプレッピー、アイビーボーイを自任していた僕だが、大男な上に老け顔だったため、自分にはピーコートやダッフルコートのような可愛いアイテムは似合わない、と決めつけて、とうとう着なかった。
その代わり、ベージュ(カーキ)やネイビーブルーのコットン地のステンカラーコートは大のお気に入りで、今なお秋になるとよく着る。
ところが今年は暑い夏がやっと終わるとすぐ、冬が来てしまった。
まだブルックス・ブラザーズの素敵なハーフコートを一回と、ロングコートを一回、着ただけだというのに。
今日はこの街でも雪がちらちら降り、もう厚手のオーバーコートでないと、景色に不釣り合いだ。
地球温暖化の影響で、来年以降もこんなカンジだろう。
こうして僕がステンカラーコートを楽しく着る機会がなくなって行くのは、残念だな。
ステンカラーコートは和製英語。
諸説あるが、スコットランドの地名が由来のバルマカーンコートが正式名称と言われている。バルカラーコートはその略称だ。
(ここはさほどこだわらなくてもいい、と個人的には思っている。)