僕自身は右でも左でもなく、十代から現在に至るまでノンポリで過ごしてきた。
唯一、6・3・3と先輩だった地元選出の小野寺五典代議士の大ファンだが、だからと言って特定の党に属したことは一度もない。
それを先に書いておいてから、今回の話を進めて行く。
さて、以下はブルックス・ブラザーズのHPからの引用である。
「レップタイは光沢ある畝織りの生地で作られたネクタイのことで、代表的な柄としてレジメンタルストライプの縞柄があります。そのルーツは19世紀の英国の連隊(レジメント)までさかのぼります。自分たちが所属する軍隊の証として締めていたレジメンタルストライプのタイにブルックス ブラザーズの社長が注目し、米国に紹介したのです。実はその際にひと工夫を社長は加えました。縞の向きを逆にしたのです。ですからブルックス ブラザーズのストライプは、縞が右下がりになっています。
英国の定番であるレジメンタルストライプのタイをアメリカ流にアレンジしたのですが、独創的な色使いと相まって紹介されると瞬く間に流行になりました。今でも各国の政治家やビジネスパーソンに愛用されるネクタイです。」
このエピソードは(今や絶滅危惧種となっている)アイビーボーイやトラッド好きの間ではよく知られている。
ブルックスの定番レップタイには番号もついているのだが、これに関して昨年ちょっとだけ話題になったことがあった。
アメリカ大統領選挙の第一回目の候補者討論会で二人の候補者がどちらもブルックスのレップタイを締めていたのだ。
トランプ前大統領は#3(バーストライプ)、バイデン現大統領は#5(ジョッキーストライプ)。それを双方ネイビー・スーツとワイドカラーのシャツに締めている。
ご存知の方も多いと思うが討論会でのテレビ映りは、かつてそれによりケネディ候補がニクソン候補を逆転したと言われるほど重要で、今回もお互いしっかりスタイリストがついてのカブりだったのだろう。
以前書いた通り、トランプ前大統領はペンシルベニア大卒=アイビーリーガーなのだが、だったらこんな大事な時くらい上着の前ボタンをしめていていただきたいし、対するバイデン現大統領はサイズの合わない吊るしのスーツなのか、年を取って痩せたのか、襟の後ろが余っていてみっともない。有権者としてはどちらにも投票したくなかっただろうな、と勝手に想像してしまう。
(この項つづく)