このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
「入院していた友人が発作を起こしてICUへ移送されたとの連絡をもらい、僕はセンダード市の病院まで車を飛ばした。たまたま午後の職員が少ない時間だったのが幸いしたのか、止められることもなくICU専用の控室まで入ることができた。
友人の会社の社員たちはそれぞれ忙しく連絡業務に追われており、あとから着いた僕がひとり留守番のようになっていた。
病状と治療の進捗について、説明がないか、じりじりと待ち続けていると突然、バ―ンとドアが開いた。地元選出の代議士だった。
あれ、井浦さんじゃない、ほかの社員たちは?
現在これこれこうなっています、先生は東京からいらしたのですね?
うん、さっき国会が終わったので新幹線とタクシーを乗り継いで戻ってきた。昨晩もね、ここに泊って朝、上京したんだ。ほら、彼は天涯孤独だろ、こんな時くらいオレがついていてやらないとさ。
先生に付き添われて、彼は幸せですね。先生がテレビに映ると、必ず嬉しそうにツッコミを入れてましたから。
まもなく僕は病院を後にした。代議士はこのまま控室で明日の衆議院本会議の下準備をするというので、邪魔をしてはと思い。
結局、友人は十年におよんだ苦しい闘病生活ののちに亡くなった。
I理事長、今日も先生はテレビに出てましたよ、本当に、本当に、誇らしいですね!」
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