久しぶりにネットオークションで車を購入しました。
スズキワゴンRの車イス積載車です。
起業したばかりの頃は、マツダキャロルの車イス積載車2台(初代ジョバンニ号・カムパネルラ号)やライトエースノアの2列目リフト車(初代なめとこ号)、それに入浴車まで購入したものですが、いつの間にか冒険をしなくなっていました。
代金を午前中に振り込んだところ、翌朝7時前に山梨から車が届きました。
一般道を11時間かけて走ってきたという無茶なオーナーさんは定員10名の小さなデイサービスをご夫婦で経営しているそうで、異業種参入組の同じ匂いがプンプンしました。
昨春の介護報酬改定で利益分を全部持って行かれたよね、などとこぼしている割に、積載車を新調したのでこの車を売りに出したとのことです。
無事引き渡しを受けた車は事務局のHさんが車両と自賠責の名義変更や任意保険の加入、希望ナンバーの取得まですべて一人でサクサクと処理してくれて、僕がやったことと言えば、届いたナンバープレートの取り付けくらいのものでした。
同僚が父親とバージンロードを歩いて行くのを見ながら久しぶりに湧き上がってきた感情を、式のあと同じテーブルの上司へ打ち明けた時のことです。
「私は母ひとり娘ひとりなので、子供のころからこういった式は挙げられないだろうなって思っていました。」
上司は驚いたように一瞬私の顔をのぞき込むと、視線をあさっての方向へ移して言いました。
「そういう時は僕を呼んでくれればいい。花嫁の父親役でも、場合によっては花婿の父親役でも、喜んで務めるので。」
今度は私が顔をのぞき込む番でした。
ジュースを吹き出しそうになりながら、とても救われた気持ちになりました。
GHぽらん千厩の敬老会は2ユニットの合同開催だけあってとても賑やかでした。
余興に利用者様がわれもわれもと前へ出て、ご自分なりのおいとこ節を見事なくらいてんでんバラバラに?踊られたところは圧巻でした。
それでいいのだと思います。
いただいた記念品は袋の上からの感触では箸かな、と予想したのですが、取り出してみたところ、扇子でした。末広がりで、おめでたい席にはぴったりですね。