本シリーズで、先生たちの辛さに少し触れた。競争と自己責任、外からの押しつけ施策が、職場を暗くしている。立男はこの頃、身近に知っている先生が悩んでいる時、どんな言葉をかけたらよいのかわからない。40年近く、心を育てる専門職をして…情けなく、恥ずかしい。
学校は、「困っていること=学校課題=組織的対応」が仕事だ。しかし今、「困っていること=指導力の無さ=下位の評価番付」の重圧から逃れるのに苦しんでいる。こんな時、間違いが起きやすい。
相互激励と似て非なる「仲間誉め」、サロン的な、パフォーマンス的な連携(=「演出的連携」)、経験者の「抱え込み指導」、そして理不尽な上意下達。立男は教員人生を通じ、全部体験済みだ。見たし、やったし、まんまと乗せられそうにもなった。その反省で言うと、子どもにも、先生にもためにならない、と自己判断できることが大事だ。そして、課題に正対する勇気を持たなければ、底の浅さを、子どもからも、親からも見透かされ、見放される。
自慢じゃないが、立男はこの点も立派に経験済みだ。見事に見放され、「もうだめだな」まで行って今がある(笑)一見民主的というのが実は一番危ない…のだが、立男は今、自らを「民主的」人間改造に努めている。長い老後人生、周囲に嫌われたくないもの。特にママヨさんには。だが、一言多い性格が邪魔をする(笑)このブログだって…。
自分が心底辛かった時、親身に寄り添ってもらったことを思い出す。何の言葉もいらない、ただ横にいてくれるだけで息がつけた。この頃、ここらへんに、人生で一番大事なことがあるような気がする。波風食堂は一見遊びだし、実際に「食べ物屋さんごっこ」遊びだが、中身は未だ不確定でも、目的は明確に「寄り添う関係づくり」だ。老後こそ、真剣に遊び続けたい。話は変わるが、この食堂建設と、共同墓づくりと、遺言書書きが立男の3大老後事業だ。未来へのささやかだが立男流の夢ある投資だ…なあんて。
…シリーズ「一言多いですが」全5回、今回で終了。ご愛読に感謝。右袖のカテゴリ「日記・エッセー・コラム」で通読可 今日のイラスト、GIFを使って作った6年前の動画。クリックすると雪がちらつくよ。